ライアンノースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スーパーヴィランとなりリアルで世界征服をするためにはどうすればいいかを“真面目に”考えたノンフィクション。
ユーモア溢れる文章に惑わされそうになるが、ガチの科学ノンフィクション→
秘密基地→建国→乗り物づくり(恐竜クローン)→気候コントロール→地球のコアを人質に→時間を操る→ネット環境を破壊→不死身→墓碑銘を残す……
と、かなり幅広いレクチャーにただただ脱帽する(笑)この本すごい!
どの項目もガチで考えてるのがすごいし、アメリカ人のガチ、凄すぎる。
横書き&脱線が多くて読むのに時間がかかったけど、知らないことを知れる楽しさが優って無事に最後まで読み切る。
まさか宇宙に墓碑銘を送り出すとは… -
ネタバレ 購入済み
医学について
・石鹸の元となるアルカリ:「オリーブオイルと石灰」<「炭酸カリ(ポタシュ)かソーダ灰、塩」<
「灰汁(植物の灰を水に浸して出来た上澄み液」
・石鹸:アルカリ+油・脂肪→鹸化
・避妊:禁欲(性交を行わない)≧経口避妊薬(血栓症のリスク)
>母乳を与える(出産後6か月まで。その子は母乳だけで育てなければならない。日中は4時間おき。夜間は6時間おき)
>避妊リング(感染による骨盤内炎症のリスク)>コンドーム>膣外射精(一部の精子は射精前から出ている)
>排卵(生理の12~16日前)日を避けて性交をする>洗浄法(性交後に膣を洗浄する)
・肉離れと捻挫:負傷した部位を冷水に浸す(軽度の火傷による損傷と痛 -
Posted by ブクログ
タイムマシンの事故により過去へ取り残されたトラベラーへ贈る、文明を効率的に再構築する術を面白おかしく、しかし真面目に紹介している一冊。
数字や小難しい内容が多いですが、それを無視しても楽しめること請け合いのユーモア溢れる科学雑学本です。
人類は常に科学の発展のみを追求してきたわけではないので、本書にあるように科学的発見へ至るまでには異常とも思える長い年月を必要としました。
実際に人類は自分たちが自覚している以上にぼーっとした取るに足らない生き物で、この異常な年月を無駄に過ごしてきた可能性もありますが…。
万が一にも何らかの馬鹿げたトラブルで古代に閉じ込められた場合、本書の内容とちょっとした理系 -
Posted by ブクログ
読むのにかなり手こずったけれども、とても魅力的で面白い本だった。
前半部はなじみのない話だったので、読むのに時間がかかったものの、後半はかなりテンポ良く読めた。何故かといえば、読書を趣味にしていて、時にはキーボードを叩くこともある人間には、とてもなじみのある内容だったからだ。
選挙というものの前時代的な手間は、おそらく今後そのままであろうという事実の理由に、ネットの脆弱さが指摘されている。
その脆弱さは、情報というもののはかなさを物語っていて、少なくとも自分が生存している間、その時間だけでも確実に『ナニカ』を残そうと考えるならば、本を作るというのか確実性のある手段だとわかって、心強く感じた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ有史以来どころか先史、言語の発生前からの文明の歴史について網羅的に学べる本。体感としてはゲーム「civilization」内にある「civilopedia」に近いかもしれないが、本著ではより現代からの後方視的な視点からちょくちょく「fallout」チックな皮肉が織り交ぜられていて大変好みであった。
が、本著の本題は科学技術そのものにあるわけではないと思う。歴史の中で人間が無駄なことばかりして過ごしており、無駄の山から這いずりつつ進歩してきたのかに主題があるように感じる。
冒頭の「簡単に持てたはずなのに、この技術なしに人類が過ごした歳月」がそれを端的に示している。簡単な発想による発明でも如何 -
Posted by ブクログ
ネタバレいわゆるサイエンス雑学の本。
タイムマシーンが汎用になっており、そのタイムマシーンにのった人が、大昔に取り残され、ゼロから文明を構築するにはどうしたらよいかを解説しているガイドブックが本書である、という設定。
文明を築くためのノウハウというか、発展に寄与してきた技術を独断的はあるものの体系としてまとめているので、うんちく好きな人や雑学好きなの人には面白く読めると思います。
文明を作ると謳っているだけあって、技術的な側面以外の基礎的な化学、生物学、医学その他もろもろが詰め込み過ぎ、長いなーとも感じました。
ホワット・イフ?(ランドール・マンロー著)の系統が好きな人には楽しめると思います。 -
Posted by ブクログ
化合物の作成の仕方だけでなく、アボカドやピンクグレープフルーツの誕生の経緯や、リャマの排卵の仕組みなど、多くの知識を得られ、とても面白かった。
ある発明に必要な要素は揃っているのに、発明まで長い時間がかかっているものがある。著者は「恥ずかしい」と書いているが、実際はなかなか難しいし、現在でもそういうことがあるのだろうと思う。チャンスは転がっている。
発明・発見は何度も失われて再発見されるものがあり、記録とその伝承はとても大切であることを再認識した。失われたらしばらく恩恵も失われる。
中国は多くのことを早い段階で発明している。そして他者にしられないよう厳重に情報を管理していた。昔から情報の -
Posted by ブクログ
図鑑というか、辞典と呼ぶべきか。500ページ以上の分厚い内容、ジョーク混じりのライトな語り口、タイムトラベルというお楽しみ設定。原始世界にタイムトラベルした際に、機械トラブルで戻って来れなくなったら?誰もが考えた事があるのではないだろうか。文明、社会は確かに発展しているが、自分自身の実力でサバイバルできるのか。着の身着のまま過去にタイムトリップしたら、恐らく原始人にスマホを見せびらかす事がせいぜいだろう。
言葉とは、測定単位とは。火の起こし方、何が食べられるか、紙や火薬、虫、鉄、蒸気機関などなど。博物学とも言えるだろうか、本著には知識が満載だ。浅く広くとも言えるが、それほど浅くもない。ただ、