垣内勇威のレビュー一覧
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B2Bマーケ
◯定石を知る
・理想系は顧客視点で顧客に価値を提供できている状態
・信頼関係のない人にいきなり高額商品を売りつけるのは無理で、信頼関係を築くために喜んでもらえること以外はやめるべき
・組織体制の失敗が繰り返される
・世の中でマーケ専門家と言われる人たちは熱量を持ち困難な社内調整を成し遂げ数々の実績を上げてきた実務家、その過程で汎用性の高いマーケスキルは一切必要なく、顧客視点を徹底し、粘り強く社内を説得できるかというマインドがものを言う。よく方法論よりも根性論が語られるのもその理由。もしくは局所的な手段に精通した人
・役割分担はダメ、全員がいざとなれば自分1人で全ての業務を引き受 -
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「DXの本命はマーケティングの導入であり、マーケティングとは営業担当者のデジタル化である」と位置づけて、「トップ営業が作り出す顧客体験を再現するための、デジタルを活用した施策」を解説しています。
トップ営業は、「無駄」と「本音」を駆使したコンテンツで信頼を積み重ね、見込みの薄い顧客リストをどんどん捨てて重要な顧客のための時間を捻出し、購買までのやり取りにおいて段階的な障壁をうまく設計している、というのが大きな特徴だそうです。
ホワイトペーパーやブログ、メールのほか、展示会やウェビナー、SEOなどの施策について、それぞれの意義や役割も概ね理解することができ、BtoBの企業におけるマーケティングの -
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新規顧客の獲得より既存顧客のクロスセル、アップセル、再購入の方が遥かに効率的とは昔から言われてきた。ましてや、国内では長期に渡り消費低迷、人口動態的に将来も需要は増えないと分かっている以上、LTV(ライフタイムバリュー)を重視するしか生き残る道はない。
それほど大事なLTVだが、戦略的に取り組めている企業はほとんど見当たらない。LTVの成功例をちょっと検索すれば、見つかるのはMA、CRMベンダーのマッチポンプ事例はかりだ。
本書について私感で言い切ると、主に大企業向けにデジタルマーケティングの支援をしてきた著者が、本来は大切なLTVをバズワード化する業界の現状に耐えられなくなって、愚痴をぶ -
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第1章 LTVの「成功事例」が少ないのはなぜか?
■デジタル顧客接点の特性
1セルフサービス型:顧客が勝手に閲覧するため、人間による接客コストがかからない。人間が対応できないくらい、長期的に何度も顧客に情報を届けられる
2ストック型:一度資産をつくってしまえば、その後長期的に低コストで顧客に接触できる。メールアドレスの登録者、SNSのフォロワーは、Webサイトへの検索流入者などに無料で届けられる
→長期的な顧客とのコミュニケーションが得意
■失敗しやすい典型的な囲い込み施策
・会員プログラム
・会員アプリ
・サブスク
・メディア
→いずれも顧客にとっての魅力が低く、失敗に陥りやすい
あ -
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1)デジタルは無駄な施策を打たないようユーザーの理解が不可欠
・ユーザーが見えない。ユーザーは数字だけでは理解できない。無駄な施策を打ちがち。
→ユーザーを理解するためにアンケートやユーザの行動調査を行う。
→大きなABテストを意識する。
→デザイン等獲得数や売上増加に関係ないところは改善しない。
2)デジタルには限界があることを知っておく。
・興味のないものは見ないし記憶に残らない。
→広告を打つときも教育は意識せず、ニーズがあるユーザーに対しての広告をつくる
記事で教育は可能かもしれないが、テストしてみなければ分からない。
3)デジタルの特徴、良いところはストック性とコスパと -
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Introduction デジタルマーケティングには「定石」がある
■デジタル限界
1.「人間のようなおもてなしはできない」
2.「ユーザが目の間にいない」
先ほどお伝えした通り、デジタルでは人間のような「おもてなし」が一切できません。そのため過剰に何かを伝えようとすると、ユーザはゴール(目的を達成しづらく感じて逃げていきます。デジタル上では、見込み客の「質」を問わず、「量」を増やす方針がつねに正解です。
「質」はあとからいくらでも企業側で選別できます。例えば、登録フォーム内で「現在の職種・年収」「転職の意欲」「面談の希望」などを入力してもらえば、「質」を判断する材料になります。また1分 -
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LTVについて実践的な内容が書いてある超良書。
企業が顧客生涯価値(LTV)を向上させる際に陥りがちな誤解や失敗=罠と、効果的な戦略を提案する一冊。マーケティングの具体的施策も現場に必要な要素が書いてあって、これ以上ないマーケ本。
デジタルのみならず、営業の大事さも謳われているのが印象的だった。耳障りの良いバズワードがなくガチのガチで実践的。
◯全体の概要
LTV向上を考えるなら、顧客が逃げる「4つのボトルネック」=「MAST」の解消に向き合うべき。
企業のマーケターや顧客担当者が陥りやすい最大の罠が、LTVを「一人の顧客が一生涯に生み出してくれる利益合計額」と捉える「企業視点」にある。
顧 -
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ネタバレ「車輪の再発明」が繰り返される理由
デジタルの限界
人間のようなおもてなしはできない
ユーザが目の前にいない
デジタルへの理解が不十分で他部署に反論できない
デジタルの限界
入力が重たい入力フォームではなく、入力が軽い問い合わせフォームにし、営業担当が顧客リストを仕分けるべき
データで「行動履歴」は見えても「理由」はわからない
最も有効なユーザ理解手法は今もなお「アンケート」
大量のデータを集めただけでは何もわからない
データを集める前に何に使うか、仮説を考えるべき
デジタルの強み
デジタルはコストカットで真価を発揮する
ストックになり半永久的に集客できる
なぜデジタルは細かい仕事が -
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【デジタルマーケティングの定石】
A.購読動機
自社WEBサイトの現状把握と改善の方向性を棚卸ししたかったため。
B.結論
書籍は下記の2つの方向性で論じています。この2つの方向性で何をするのがベターなのか?把握できたことは大変にありがたいです。
1)集客
2)目的(WEB閲覧者の行動設計)
C.書籍の内容
1)集客における実行ポイント
①「ノウハウ検索」
認知度が高くない場合は、社名製品名検索ボリュームが少ないです。
そのため、ノウハウで検索される環境づくりが必要です。
その解決手段が「ブログ」です。
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②「ブログ」
自社の顧客の状況そして課題にヒットする、かつ自社が解決 -
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「MAST」という独自フレームワークを用いて、LTV改善のポイントを指南する書籍。MAST=Meet(出会う)/Attract(引き付ける)/Sense(検知する)/Trade(商売する)のタッチポイントを意識し、カスタマージャーニーを整理し、定性的なユーザーインタビューを基にLTVボトルネックを特定して解消する必要性を説く。やや定性的なマーケティングの論点も多いので、SaaSなどで活用するLTVというよりはペルソナ分析とカスタマージャーニーを理解する趣旨が強いかもしれない。企業視点で語られるLTVに対して、顧客視点でのLTVの重要性とNPSといったものの有用性への再考という点で、原点を振り返