谷口ジローのレビュー一覧

  • 「坊っちゃん」の時代 第一部
    多分15年ぶりぐらいに再読かな?
    全く覚えていなかった、しかも5巻までのシリーズものらしい(風の便り的には聞いていたが)、購入したきっかけさえも覚えていない。
    ほとんど初読状態だが、虚実入り混じったフィクションで結構面白い。
    続きを読んでみようかと少し心が揺れる。
    しかしやはり幕末・明治の日本は輝い...続きを読む
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部
    一躍「孤独のグルメ」で有名作画家となられた谷口ジロー氏の著作でございます。そうです谷口ジローは食マンガだけではないのです。原作者によっていかようにもその姿を変幻自在千変万化の名作画家なのでございます。あるフリーペーパーによりますと谷口ジロー氏は海外では知る人ぞ知る方でございまして、というのもさるアー...続きを読む
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部
    夏目漱石が「坊ちゃん」の構想を得、執筆に至る頃までの出来事を漫画で描いた一冊。調度品や家の外観、他の登場人物など、時代考証のしっかりした丁寧な描写に感嘆した。明治時代の政治や歴史の背景にはあまり明るくないのだけれど、欧米の文化が怒濤のように流れ込み、良くも悪くも混沌としていた様子が伝わってくる。
    ...続きを読む
  • 散歩もの
    孤独のグルメは料理という華があったけど、この作品はただ散歩し、その過程で見つかったものをピックアップするだけで、読んでる最中に期待するものがなく、読んでくとただ単に終わるだけである。
    この作品はそういうものなので、それでいいのだけど、どうしても久住さんと谷口ジローさんの作品なので、孤独のグルメと比較...続きを読む
  • 散歩もの
    『孤独のグルメ season2』放映開始記念。

    話自体に『孤独のグルメ』ほどのパンチ力はないが、
    絵が超細密になっていて驚いた。
  • 「坊っちゃん」の時代 第一部
    やっぱりマンガの力というか、伝わりやすさってすごいなー、と感動。時代背景や、漱石の交友関係などからいかに坊ちゃんが誕生したかが生き生きと描き出されていて面白かった。
  • 「坊っちゃん」の時代 第五部 不機嫌亭漱石
    晩年の夏目漱石を中心に、これまでの総まとめのような1巻。元々「坂の上の雲」で触れたあの時代を文化人側の視点で知りたいと思って読み始めた作品だったが、満足な仕上がりでした。ただ、漢詩や当時の言葉遣いは意味が頭に入ってこないところも多く、その辺は適当に読み飛ばしてしまいました。機会があれば、もう一度くら...続きを読む
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨
    今回は幸徳秋水の物語。歴史に不勉強なもので、大逆事件というものを名前以上には知らなかったお恥ずかしい。大逆事件についての本でも読んでみよう、とまではなかなか至らないものの、こうやって漫画でだと大筋だけでも追えるのでありがたい。とは言え、漫画としてもかなり骨太。読み通すには骨が折れる。
  • 「坊っちゃん」の時代 第三部 かの蒼空に
    文学者くらいにしか認識のなかった石川啄木の人となりが知れる1巻。借金するわ、その金を浪費するわ、そんな生活が祟って最期は栄養失調でなくなるわで、駄目人間ぷりが半端なく、イメージが一変してしまいました。
  • 猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン
    この漫画家さんは姉が好きで犬を飼うを読んで泣かされた思い出があります。孤高のグルメも面白かったな。この方の描かれる稲見さんなら、と言うか稲見さんの漫画化か、と買わざるを得ない状況でした。

    なんだか皆すごく善人に見えますね。
    個人的にもっと竜門さんは強面だと思っていたのですが。それにしてもこの方が描...続きを読む
  • 散歩もの
    1話8ページのあっさりした本編が半分。原作者による御託が半分。
    フランスでは絵本大の大判で出版されたとか。後半は削ってそうした方がよかったかも。
    消耗したくない日の読み物に。
  • 散歩もの
    おなじみのコンビが手掛ける小粋な散歩コミック。『孤独のグルメ』よりももっと淡々とした雰囲気でした。谷口さんの緻密な作画力と薄墨を使ったモノトーンの色合いは、大判で読んだほうが楽しめそうですね。
  • 散歩もの
    自分の足で裏路地を歩いてみたくなる本。
    名所は普段気付かないだけで日常どこにでもあるのかもしれません。
  • 散歩もの
    シュナの旅と一緒に購入。谷口ジローさんの絵が孤独のグルメより、淡い色合いになっています。スクリーントーンを何枚も張ったり、削ったり。そして印刷会社も頑張っています。
    残念ながら、当方の老眼の進行を再認識してしましました。残念。文庫本じゃなく、もっと大きい版を買わなきゃ。
  • 「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫
    鴎外と言えば舞姫である、というような本作。
    鴎外の半生には明るくないが、エリスエピソードはフィクションじゃないだろうか。
  • 「坊っちゃん」の時代 第二部 秋の舞姫
    坊ちゃん達の国際交流。

    第一部の漱石から二葉亭四迷と森鴎外へ。
    舞姫の挿話とエリスが見た日本を中心の物語。

    鴎外が乗り越えられなかった前近代を、突破している個々人は散見されるが、未だ国全体としては、歪さを抱えたままなことも想起される。

    平塚らいてふや菅野須賀子の劣化コピーは拡大再生産していも、...続きを読む
  • 「坊っちゃん」の時代 第四部 明治流星雨
    ハレー彗星出現の頃。幸徳秋水、菅野須賀子の大逆事件。この巻は、何か読みにくかった。時間軸の前後が多いせいか。
  • K(ケイ)
    伝説的なシェルパ「K」が、雪山に挑む。
    アルピニストの過酷さがよく分かる作品。ごろごろ人が死ぬ。死による。
    山や自然の脅威が、ナレーションによって丁寧に語られており、自然への畏怖を感じさせる。

    関係ないけど、同作者の「孤独のグルメ」の主人公っぽい顔の登場人物が出てきて笑ってしまう。
  • 「坊っちゃん」の時代 第三部 かの蒼空に
    石川啄木というと、何か勝手にイメージを作りがちだが、ここでは、人間啄木として、よみがえっている。コミックは、文学を超えるか・・・
  • 「坊っちゃん」の時代 第五部 不機嫌亭漱石
    シリーズ最終、また、読み返したいものだ。文学をコミックで読んだ気になってしまう?そして文学にまた、旅に出ようという気になる。