高部大問のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10代向けにフリガナを多用した本だが、これは大人にも十分読み応えがある。
というか、ここまで考える大人はいないだろう。
表紙、タイトルの雰囲気からもっとおちゃらけた本だと思っていたが、
とんでもない。
深い。重い。そして的を射ている。
日頃の私の問題意識にぴたっと当てはまっている。
なんでこんなタイトルにしたんだろ。
最初に私が思ったような軽い感じで読み始めたら、離脱者続出だろう。
しかししっかり読み進めば、日本の病巣を抉り出すような内容。
タイトルって難しいよなあ、、、
さて本題。内容。目次はこう。
■PART 1.謎ルールに従ってしまうワケ
第1章 他人に振り回される私たち
ルールま -
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この本に意味づけが無いと行動出来ないというのはダメだって書いてあった。まずはやってみないことには何もわからないし現実化していないことは自分の妄想とか理想に過ぎないからって。自分の夢が思い描いた通りとは限らないし、夢のあとの人生みたいなものがあるから。まずは行動することでやりたいことが決まってくるっていう部分に共感した。
私もつまらない人生だったけど、なんとなくランニング初めてみたら、山に登る体力とかロードバイク大会出る体力とか付いて行動範囲が広がって楽しくなった。ランニング始めた当初は山登ったりとか自転車の大会に出ることとか自転車の大会先で九州の友達が出来たりとか山登りで出会った友 -
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自分自身に問いかけたい。夢という言葉を凶器にして子供を追い込んでいないかと。
やりたい事や夢という言葉は極力使わずに子供と接してきたつもりです。ただ、それでも知らず知らずのうちに目標ややりたい事と言った言葉で子供たちを煽っていたのでは無いかと自分自身に問いかけました。
日頃から小学生、中学生、高校生と接しています。
普段は夢を散々問うのに、いざ進路決定の段階になるとそんな夢を見るなと言われる子供達が不憫で本書を読みはじめました。
結果として読んで本当に良かったと思えました。
ややくり返しが多いように感じましたが、それくらい筆者が伝えたいことがあるということでしょう。
この先も本書は手元に -
Posted by ブクログ
大人は若者に対して「夢を持て」「そしてそれ
に向かって努力すことこそが、人生の充実に
繋がるのだ」と言います。
果たして本当でしょうか。
今の大人は皆、「夢」を持って人生を歩んでき
たのか。側から見れば、その夢をかなえること
が出来たのは、ほんの一握りの人に過ぎないこ
とは明白です。
そうです。夢とは叶わずに散ってしまう宝くじ
のようなものなのです。
だとすると大人は「とにかくハズレくじでも
いいから買っておくのが人生なのだ」と言って
いるのでしょうか。
違うと思います。
本当に夢を持たないと人生に充実感を得るこ
とは出来ないのでしょうか。
この本では、そんな今まで誰も思ってみな -
Posted by ブクログ
「将来の夢」という言葉は、すべての人間に希望を見出すわけではなく、それに苦しめられる人もいる。
学校の課題で書くことを強いられ、自分に夢がないことを、悪いことと思ったり、その場をやり過ごそうと夢を捏造したりした経験は、多くの人が通ってきた道であると思う。(もちろん全ての人が、と断定はできないが)
様々な方法論やハウツー本が流通している中、絶対に全ての人に通じる正しい考え方なんかない、と思っていたが、無意識に信じてしまった「夢を持つことの正しさ」。
読んでいく中で、それに気づかされたことが、とても恐ろしく感じられた。
(もしかしたら、無意識に正しいと思い込んでいることは、他にもあるかもし -
Posted by ブクログ
類書とは異なり、実名や勤務先を明かしてということで、私の周囲でも話題になっていたので、早速入手して読んでみた。
大学雨教員の実態については、多少デフォルメもありなのかなとは思いつつ、あるあると思わせられたり、本学だけではないのかと安心(?)させられたりと、少しヒヤヒヤ、大いに楽しめたという感じでリアルで受け止めることができた。私にとってはエンタメ的に受け止められたが、大学関係者以外の一般の方がどう受け止められるかは興味深いところではある。
最後がちょっと綺麗事すぎる結び、提案かなと思うが、何を期待していたのか、もし自分ならどう結ぶかを考えると、妥当(この表現は上から目線で適切ではないと思いつつ -
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ネタバレ夢は持つ「べき」ものなのか?
それは何のために?
現状では夢を努力のインセンティブとして大人が手段化している節がある。
それは特に教師が、教師になるという夢を持ち努力して教師になったから。
今更だけども、小さなチャレンジにより小さな成功体験を積み重ねることが大事。
そのためにも、干渉せず評価しすぎずの支援は不可欠。
夢は段階を踏むことで宿る。
「せずにはいられない」を大事にすること。
「夢がないと動けない」という若者には思考回路を切り替えさせる必要がある。
考えたり意味を理解したりする前にまず行動させ、あとから意味づけさせればよい。
そうすることで「行動することは損じゃない」という思考へ切り替 -
Posted by ブクログ
他の本探してるときに目に留まって、一緒に購入した。
大学の事務局から見た大学の実態ということで、赤裸々というか呆れるような話が次々と。自分のいた大学(学部)にお坊ちゃんな人いたかな?と思いつつ、著者も言うように色々な人がいる中でこんな方達も混じっているのかなとも感じる。
教員の質は問題あると思うが、一方で学生にも問題あり、妙なところで需要と供給が成り立っているのかなとも。
著者はこの事態に何も(本は書いたけど)してないの?と中盤まで気になっていたが、終盤にそのような中で自分のやっていること、今後の展望はあげていた。シラバス比較というのは、確かに一理あると思う。
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Posted by ブクログ
第五章までは同じような話が結構長く続くので、途中中弛みした感が否めない。しかし、夢を必ずしももつ必要はないということを中立的な立場に立って配慮しながら語っているところに感銘を受けた。また、今後の教育(教師)のあり方についても示唆に富んでおり、教育職に就く学生にはぜひ読んでみてほしい一冊である。
will,must,canの分類と相関についてもわかりやすく、mustから始めることで夢が見つかるというパターンがそれなりに多いということにも納得した。その際のmustが意味するところは、「〜しなければならない」という義務的なものではなく、「〜せずにはいられない」という自分の価値を再確認できる行為につい