あらすじ
現役職員が明かすざんねんな大学のリアル。
大学は教育機関ではなかったのか? 大学全入時代といわれる昨今、「就職しか興味がない学生」と「教える意欲がない教員」の思惑が一致した結果、早く手軽に卒業資格を提供するだけのファスト・サービスと化してしまった──。入試は外注、授業は手抜き、気にするのは就職率だけ……。優秀な人材を輩出するどころか、「3年で会社を辞める新入社員」を生み落とす今の大学につける薬はないのか? 教員や学生たちに日常的に接する現役大学職員が明かす「ざんねんな大学」のリアル。
(底本 2024年4月発売作品)
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Posted by ブクログ
類書とは異なり、実名や勤務先を明かしてということで、私の周囲でも話題になっていたので、早速入手して読んでみた。
大学雨教員の実態については、多少デフォルメもありなのかなとは思いつつ、あるあると思わせられたり、本学だけではないのかと安心(?)させられたりと、少しヒヤヒヤ、大いに楽しめたという感じでリアルで受け止めることができた。私にとってはエンタメ的に受け止められたが、大学関係者以外の一般の方がどう受け止められるかは興味深いところではある。
最後がちょっと綺麗事すぎる結び、提案かなと思うが、何を期待していたのか、もし自分ならどう結ぶかを考えると、妥当(この表現は上から目線で適切ではないと思いつつ)というか、かなり良いまとめであると言えるのだろう。これがなければ大学の将来も真っ暗で夢も希望も持てなくなるかも。大学界にもまだ微かな光明も残されているかもと感じられ、多少勇気が貰えた様にも思う。
Posted by ブクログ
他の本探してるときに目に留まって、一緒に購入した。
大学の事務局から見た大学の実態ということで、赤裸々というか呆れるような話が次々と。自分のいた大学(学部)にお坊ちゃんな人いたかな?と思いつつ、著者も言うように色々な人がいる中でこんな方達も混じっているのかなとも感じる。
教員の質は問題あると思うが、一方で学生にも問題あり、妙なところで需要と供給が成り立っているのかなとも。
著者はこの事態に何も(本は書いたけど)してないの?と中盤まで気になっていたが、終盤にそのような中で自分のやっていること、今後の展望はあげていた。シラバス比較というのは、確かに一理あると思う。