高部大問のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙はとっても手に取りやすい感じ
なので、色々な面白ルールの紹介本かな?と思いきや、そんなことはない
現代社会はルールだらけ、そして私たちは思考停止で従ってしまっている
でも、そもそもルールってなぜ、なんのためにできたの?
みたいな本
その説明のために、『リヴァイアサン』や『法の精神』みたいな有名な本が引用・解説されていて、「あ、こういうことが書いてある本だったんだ」と知れたのは良かった。
副題に「10代から考える~」ってあるけど
10代からこんなことを考えてたら大変だろうなぁと思ったり
以下メモ
・同調は服従よりも安上がりです。なぜでしょうか。
模倣対象の型から逸脱したときに個人が自発的に恥を感じてくれるため、自動的に軌道修正が発動し、社会の秩序が比較的低コストで安定するのです
・『孤独な群衆』では、この同調性によって社会の性格が次の3つに分類されています。
それぞれ、共同体の伝統に従う「伝統指向」の社会、自己の目標や良心に従う「内的指向」の社会、外部の他者たちの期待と好みに従う「他人指向」の社会です。
・他人指向社会の人々は、「銀河の真っただ中で生活する」ようなもの。銀河とは「同時代人」です。広々とした際限のない世界に放り出されて広場恐怖症を患い、銀河のなかで自分だけが悪目立ちするよりも、野心や衝動に蓋をして群衆のなかに身を潜めておく方が無難で合理的な選択というわけです。
・銀河のなかで、見知らぬ人々を手懐けたり、操作したりするのは疲れるものです。他人指向社会は、他人をお客様扱いにしながらも、その他人たちをなんらかの仕方で序列化しなければならないマルチタスクだからです。携えるべき行動指針として、「人を見たら泥棒と思え」だけでは孤立無援となり、「人に嫌われるな」「隣人を愛せ」だけではただのお人よしになってしまいます。「都市では自分の策略と知恵が処世の行方を左右する」のです。
・つまり、道徳というルールの効用は経済性です。便宜は便利でコスパがいいのです。
そして、ルールには原則や法則や規則や鉄則や経験則など色んな種類がありますが、なかでも罰則は人々に反則行為を控えさせる抑止力がありますから、これまた社会秩序の維持に貢献しているのです。
・カネよりもコスパがいい統治ツール「知識」 ――だから国家は教育を手放さない
知識は、暴力のように常に締めつけておく必要もなければ、カネのように常に与え続けておく必要もありません。外圧も人参も不要。うまくインストールできれば学習者が自分で勝手に学び、 良い子や良い人材になってくれます。それも、1人や2人じゃない。みんながそうなのですから、 管理や監視の手を緩められます。当然、反乱の芽を摘んでおける効果もありますね。実にコスパがいいのです。
・特定の誰か1人が決めたルールではなく、不特定多数のみんなで決めたルールに従うことにしたのです。さらに言い換えれば、誰かのせいにせず、みんなで責任を引き受ける道を選択したのです。この考え方を何主義というでしょうか。
これぞ、皆さんのよく知る「民主主義」です。
社会契約論でルソーのいった「一般意志」とは、特定の個人の意見よりも、多数の意見を尊重するということです。 特定の個人による支配から集団による支配へ。それは、人々が選択した覚悟の道でした。荊の道ではありますが、そのまま世界が崩壊するよりは「まだまし」な道でした。
・社会契約とは、各人がわがままを互いに我慢し、自分だけ幸せになろうとするのではなく、みんなで幸せになろうとする譲り合いの精神です。部分最適を放棄して全体最適を志向する、相互我慢による相互幸福の追求です。
言い換えれば、社会とは契約であり人生とは制約だ、ということですね。
・何かの大会で金メダルを取ったとか、ランキングが何位だとか、そういうかたちのあるものじゃなくて、「自分の中にはこんなに広い海が広がっているのか・・・」と思えることが最高の自己肯定なんです。自分の中には自分の知らない広大な領域がある、自分の中には謎があると気づくことが最も自己肯定感を高めるんです。 -
Posted by ブクログ
「将来の夢はなんですか?」
と聞かれて嫌な気持ちになったことがある人には刺さる内容。自分自身はどうだったか覚えていないが、明確な“目標“のようなものは持ったことがない。
夢なんてプライベートなものを子供といえど軽々に尋ねるのは日本くらいのもの、と何かで聞いたことがある。
夢の押し売りがいかに若者を傷つけてきたか、政府主導の教育なるものがどれほど的外れであるのかを様々な視点から書いている。
が、冗長感は否めず。主張には共感できるし面白いのだが、同じことの繰り返しが多い。全体的に引っ張りすぎである。
「じゃあどうすればいいの?」の答えも割と普通で驚きはなかった。 -
Posted by ブクログ
他の本探してるときに目に留まって、一緒に購入した。
大学の事務局から見た大学の実態ということで、赤裸々というか呆れるような話が次々と。自分のいた大学(学部)にお坊ちゃんな人いたかな?と思いつつ、著者も言うように色々な人がいる中でこんな方達も混じっているのかなとも感じる。
教員の質は問題あると思うが、一方で学生にも問題あり、妙なところで需要と供給が成り立っているのかなとも。
著者はこの事態に何も(本は書いたけど)してないの?と中盤まで気になっていたが、終盤にそのような中で自分のやっていること、今後の展望はあげていた。シラバス比較というのは、確かに一理あると思う。
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Posted by ブクログ
第五章までは同じような話が結構長く続くので、途中中弛みした感が否めない。しかし、夢を必ずしももつ必要はないということを中立的な立場に立って配慮しながら語っているところに感銘を受けた。また、今後の教育(教師)のあり方についても示唆に富んでおり、教育職に就く学生にはぜひ読んでみてほしい一冊である。
will,must,canの分類と相関についてもわかりやすく、mustから始めることで夢が見つかるというパターンがそれなりに多いということにも納得した。その際のmustが意味するところは、「〜しなければならない」という義務的なものではなく、「〜せずにはいられない」という自分の価値を再確認できる行為についてであるという点には注意が必要である。
一点気に入らないのは、常用漢字ではない感じか振り仮名なしでそれなりに登場するところ。意味は推察できるが、正直調べようもないものもいくつかあり、もったいなさを感じた。