山口亮子のレビュー一覧

  • ウンコノミクス(インターナショナル新書)

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    内容はだいたい帯に書いてある通りだが、ウンコや下水処理に関する情報が網羅的にまとめられているので理解しやすく、全ページ「ウンコ」の3文字が散りばめられているため、非常に真面目かつ実用的な内容なのに、笑えるやら和むやらで楽しい。ウンコ好き必読書。

    とにかく、はしがきから最後のページまで、ウンコにまつわる目から鱗の情報ばかりで素晴らしい。

    特に心に残ったのはウンコバンクと現在フィナーレを迎えつつある大阪万博。その会場である夢洲は大阪府民が50年積み上げたウンコで出来ており、メタンガスによりいつ爆発するかも不明な状態のまま開催されているらしい。今も多くの人々が喜んで大枚叩いてウンコ島に行っている

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    2025年10月12日
  • 農業ビジネス

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    農業に関するトレンドがざっくりとわかる本。
    気づきとしては、以下の通り
    ・高齢化によるリタイア(離農者)が増えているので、それなりの力を持つ農業法人がそこを買い取り、大規模化している。
    ・スマート農業は新参者ほど効果を感じやすく、ベテランになるほど効果を感じにくい、それどころか効率が落ちる→スマート農業は部分部分での導入や、若者の参入障壁をさげるのに効果的。
    ・コメは政治との繋がりが強い、なぜなら昔は人口の約3割が農家であったため、農家からの政治票を集めるためには農家に対する施策を打ち出す必要があったから。長年聖域とされてきたこの領域に本気で踏み込むことで、農業の未来は明るくなる可能性もある(

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    2025年08月21日
  • 日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―(新潮新書)

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    ネタバレ

    ほんとにそうなのか、をどうやって見たらいいのかは別として考えることがたくさん出てきてよかった。マイナビ農業、最近見てなかった。また見よう。

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    2024年04月20日
  • 農業ビジネス

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    ネタバレ

    農業に興味があり手にとった一冊。
    農業の全体像、また最新の動きを広く浅くとらえることができた。

    減反政策を辞めるなど農政が劇的に変わることはチャンスだと著者は主張している。コメがようやく自由な経済に開放されると。
    自然の趨勢に任せ、弱小農家が淘汰され、日本の農業の生産性が上がる(農業の大規模化が進む)のは、少子高齢化社会を迎える中、避けて通れないだろう。

    農家も高齢化する中、選挙の票目的で弱小高齢農家を保護するのはいかがなものか。
    食糧安全保障も叫ばれるなか、いかに国内の農業を強くするか。ここに取り上げられた先進的な農家はもちろん、新たに農業への参入を考えている新進気鋭の農家予備軍にも期待

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    2025年09月20日
  • 農業ビジネス

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    はじめにー大量離農は好機である、を読んで軽い衝撃を受けた。普段、農業に関しては悲観的なニュースばかりだが、逆の目線ではプレーヤーが減ってブルーオーシャンになっている、と。零細農家は50%以上だが、販売金額では5%以下、と。未だDX以前のIT化すら覚束ない状況、と。
    確かに…そういう発想が無かった。物事は常に両面から見ることが大事!もう少し掘り下げてみたい。

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    2025年09月08日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    今の米騒動に関連してこの本を手に取りました。やっぱり、政治か…というのと、相変わらずの利権がらみの話。我がさえよければそれでいい…農水省の馬鹿さ加減にも驚かされた。日本の官僚ってこんなにひどかったの?財務省はよくたたかれますが、農水省もたいがいです。国益って考えないんですね。ありがとうございます。イラン、イスラエル。ロシア、ウクライナ。戦争や争いはいつまでも続いています。今こそ、日本国民の安全、食の確保を考えなければいけないが…もう遅いか。

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    2025年06月22日
  • 日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―(新潮新書)

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    日本の農業の実態を幅広い視点から見た著書だが、コメに関する無駄な予算配分が農業自体を駄目にしていることが分かった.自民党の絡みもある.各地で先進的な農業を模索している事例の紹介も数多くあったが、やれる人はやれる訳で、政府の方を見ていない.自力で頑張っている.農政自体のシェイプアップが必要だと感じた.

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    2025年02月07日
  • 日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―(新潮新書)

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    日本の農業の現状とこれから解決していくべき課題。
    闇雲に食料自給率をあげれば良いという問題では無いということ。
    今後は効率を重視して農業することが大切。

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    2024年04月23日
  • 日本一の農業県はどこか―農業の通信簿―(新潮新書)

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    物価高の煽りを受け、衰退の一途をたどってみえる日本の農業の将来を占うべく、どれだけ効率的な農業をおこなっているかの独自指標を設け、産地の農政を論じている面白い一冊。都道府県の農業産出額を農業関連予算で割ればどれだけ効率のいい農政がやっているかランク付けできるという視点のもと、これまでの農政とこれからの農政の善悪を評価しており、問題点がわかりやすく理解できる。ただ都道府県の農政が正しく農業を振興するために必要かはどうかは別問題のようで、農家が自立し成長できる経営ができれば農政を超越して発展し続けるだろうし、反対に農政の保護のもと細々と生き長らえる道を選ぶ消極的農家が多いことも事実である。現にそう

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    2024年02月13日
  • 人口減少時代の農業と食

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    農業のさまざまな問題について書かれてました。
    輸送、輸入品、国産米などについて。

    農業の労働生産性の低さについて
    農家は労働生産性について考えていない
    むしろ逆行してものづくりへの情熱や自負が支配している
    農家の高齢化や人手不足の根本的な原因はここにあるのではないか

    まさにその通りだとおもいました。

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    2023年09月08日
  • 人口減少時代の農業と食

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    もはや農業の効率化は待ったなしとの状況が理解できた。とは言ってもそれほど悲観的に捉える必要はなく、人が減って今までのやり方が合わなくなってきたら自然に進んでいくだろうと思う。
    今ひとつスッキリしないのは、人口減少や高齢化に伴って胃袋ほ確実に小さくなる事を故意に無視していることである。生産年齢人口が減りだして人口がピークに達した現状が最も危機的な状況であるはずで、今後上手く需給バランスが取れていくのではないか。また物流危機をやたらと煽るが、何も関東であまおうを食べなくても良い。地産地消という好ましい方向に必然的に進むだろう。

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    2023年08月02日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    本のタイトルや帯の文言に釣られて購入。
    日本の農業について広がっているいくつかの世間のイメージが、まさにイメージ先行でいかに誤っているか、証拠となるデータやインタビューを基に、丁寧に反証しています。
    確証バイアスもあるかと思いますが、少なくとも数値で示される内容には説得力があり、日本農業の将来は、行政や農協にとって優位な状況のまま進んでいることを再認識しました。

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    2023年07月20日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    大まかに書くと、日本の農政はダメだよね。
    もっと稼げる農業にしないと、って感じです。
    なぜダメなのか、どうして稼げないのか、その問題提起はされています。
    あとレビューで解決策書けよと書かれた方がいるけど、ジャーナリストなので学者では無いし、解決方法なんて彼らに考えさせてはいけない。テキトーな穴だらけの解決策しか示せないよ。

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    2023年03月12日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    第四章「過剰な安心」が農業をダメにする、が参考になった。
    有機農業が、どんなものか。
    それにはどんな制約があるか。
    メリットがあるか、デメリットがあるか。
    しっかり考え、理性的に考えることが必要ではないか。

    雰囲気フワリで、流される先に、どんなものが待ち構えているか。
    誰が、その雰囲気を扇動し、誰が結果得をするか。
    よくよく考える必要があるると思う。

    最近の動きも整理されていて、勉強になった。

    こうしたことは、なにも農業に限った話ではない、と改めて思った。

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    2022年12月30日
  • 農業ビジネス

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    作物別の利益収支や地域別の収入などが知れるのかと思って読んだが、農業業界の過去歴史、現状と実情、将来と今後の動向が描かれていた。

    零細農家ほどJAに依存し、規模が大きくほどJA以外の民間業者と直接取引をするとの事。

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    2025年11月23日
  • ウンコノミクス(インターナショナル新書)

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    たまには、今の仕事に関係する本でも読もうと思い、購入した本。環境、特に水処理や資源循環の分野は、学生時代から専門としていることもあり、サクサク読めました。

    著者は今後の国内のリン不足を予測し、汚泥やし尿に含まれるリンの有効活用法を提言していました。方法の一つとさて、堆肥化を促していましたが、現代の日本ではハードルが高いように思います。

    著者のいうとおり、重金属によるリスクは昔と比べ下がっているのかも知れませんが、やはり、「し尿や汚泥由来の肥料で育てた野菜を食べたいか?」と問われると、生理的に抵抗を感じるくらい現代の日本人は潔癖になっているのではないかと思います。

    とはいえ、リンの値段がひ

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    2025年11月13日
  • ウンコノミクス(インターナショナル新書)

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    ●ウンコという資源に、いかに価値を見出し、経済の活性化につなげることができるのかが本書のテーマ。
    ●世界で化学肥料の争奪戦が起こる将来に向けて、ウンコという資源をうまく活用できるといいなと感じた。それと下水道局の温室効果ガスの排出量がかなりのものだと知って驚いた。

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    2025年09月28日
  • 人口減少時代の農業と食

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    元々日本の食糧自給率はどれくらいなのかという疑問から、何か関連した本はないか探して読みはじめた本。農業に従事する人の高齢化やそれに伴う後継者不足、働く環境や労働力不足、生産から消費者に届くまでのシステムや、日本人の食の変化、諸外国との価格競争など、簡単に解決できない複合的要因のひとつひとつについて問題点と、実際の現場で対応している例が書かれている。ITが発達した便利な世の中で、それを享受していると生産現場の大変さに想像が及ばなくなりがちだ。ITを活用しマネーゲームのようにしてお金を得る世界と、いくらITを活用しようとも人間が汗水流して働かないといけない世界。どちらが良い悪いもない。だが今、口に

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    2023年07月09日