たてのひろしのレビュー一覧
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たてのひろし(舘野鴻)さんの絵本ですね。
作は、たてのひろしさん(1968年、神奈川県生まれ)絵本作家、生物画家。幼少より熊田千佳慕さん(精密画家、ファーブル昆虫記の昆虫の精密画を手掛けられています。)に師事。美しい精密画で多くの人々を魅力されています。
絵は、なかの真実さん(1984年、神奈川県生まれ)イラストレーター。2017年より舘野鴻さんに師事。
きょうは あたたかくて いいおてんきです。
ねこは いえじゅうのまどを
いっぱいに あけて、
よくさました こうちゃを のんでいます。
ねこの しごとは 木のこえだを きれいに たばねる ことです。
ことりが まどに とまりました。
すると ことりは こまったようすで
ねこに はなしかけました。
「おはようございます。
……おねがいがあります」
「どうしたの?」
「そこにある こえだを、
すこし わけて もらえないでしょうか?」
こうして、ねことことりの、物語は始まります。
まるで、本物の猫や、小鳥が、目の前にいるような、繊細で美しい絵に魅力されます。
花々や庭、部屋の中、すべてが色鮮やかに、それでいて温かみを感じさせてくれます。
お話しも、ねことことりの交流を微笑ましく、やさしく語りかけています。ねこのやさしい慈愛に満ちた目が印象的ですね。小鳥も青い鳥で、平和の象徴で、小枝を欲しがる理由も愛らしいです。
とてもロマンチックで、素敵なファンタジーでした。
(この絵本は、メメさんの本棚登録で知りました。
メメさん、涙が出そうになるくらいに、
感動的な絵本でした。ありがとうございます♪) -
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『ねことことり』
舘野鴻(たての ひろし)作
1968年神奈川県生まれ、熊田千佳慕氏に師事。
師の熊田千佳慕氏は、「ファーブル昆虫記」の
挿絵を描き続けた画家。日本のプチファーブル。
なかの真実 絵
1984年神奈川県生まれ、2017年より舘野鴻氏
に師事。水彩を使用した細密画、表現するため
の絵描き道を学ぶ。
表紙には、思慮深い眼差しで遠くを見つめているような、青い瞳のねこさん。両手にはこぶしの小枝を抱えています。毛の一本一本まで細やかに描かれた、柔らかな印象の細密画が美しいです。熊田千佳慕さんや舘野鴻さんの絵本を思い出しますね。花と緑も細やかなタッチと色彩が美しいです。
ねことことりの友好を描いたストーリーは、少し歳上の(小学生〜)、絵に興味のあるお子さんや、大人の方にお薦めかもしれませんね。
こぢんまりとした木のお家で、よく冷ました紅茶をいただくねこさん。(猫舌なだけに。笑)
生活に必要なものが、程よくキチンと整えられていて心地良さそうです。
お仕事は、トラックで運ばれてくる木の小枝をきれいに束ねることー
そこへ、ことりがやってきて、小枝を少し分けて欲しいとお願いしますー。
素敵な歌を奏でることりさんと、お花に囲まれ慎ましやかに日々の暮らしを営むねこさんの、心温まる交流を描いた素敵な絵本です。
素晴らしい細密画がアニメーションを観るようで、そして、穏やかなねこさんの生活にちょっと憧れてしまう絵本でした。
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【帯より】
第28回 日本絵本大賞受賞
互いを思い、歩み寄るー
心がじんわり温まる珠玉のファンタジー
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Posted by ブクログ
水彩を使用した最密画がとても素晴らしい。
葉っぱや小枝も細かく動いているかのようで、花の色も自然で温かさを感じる。
ずっと見ていたいと思うほどの美しさ。
ねこの仕事は、木の枝を束ねること。
そこにことりが小枝を分けてもらえないかと…。
困っているのをみて一日一本持って行っていいよと。
ねことことりの交流が始まり、お互いに良いところを褒め合いとても仲良くなり、楽しい日々だったけれど約束の7本、ちょうど7日目がきて忙しそうなことりに「またきてね」とは言えなくて…。
随分と月日はたち、ねこの心はぽっかり大きな穴があいたようで、ことりのことばかり考えていたけれどある日聞き覚えのある懐かしい歌声が聞こえ…。
家族を連れてことりが、お礼の花束を持ってきました。
ねことことりの優しさを感じ、友情を感じる話。
2024.2.22 ③
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Posted by ブクログ
『第28回日本絵本賞』受賞の本書(2022年)は、「たてのひろし(舘野鴻)」さんの物語と、その弟子、「なかの真実」さんの絵による師弟コンビの、見事な阿吽の呼吸を感じさせられた作品で、特に、なかのさんの絵の美しさは、ちょっとびっくりしてしまうくらい、驚異的な素晴らしさがあり、その水彩による細密画で確立された世界観は、見開きの扉絵の、匂い立つように様々な緑が織り成す大自然の風景から、既に物語の中へ引き込まれる魅力がある。
その中でも更に特筆すべきなのが、表紙にも見られる彩り豊かな花たちの絵であり、これだけ多くの形や色が取り混ぜているのに、決してお互いを邪魔せずに、それぞれが凛と佇む、その存在感ある美しさに囲まれて展開される、ねことことりのささやかな交流は、シンプルな物語にも関わらず、その様々な視点から見せてくれる絵も合わさることで、お互いにとって、とても大切な日々だということを実感させてくれて、特に、上空からの視点には、前半と後半とで心境が大きく異なる、対照的なことりの羽ばたく姿が印象深い(心なしか、ねこの家の花も後半の方が華やかに見える)。
また対照的といえば、ねこの家の、小物で溢れる賑やかな部屋で嬉しそうに紅茶を飲む光景と、蝋燭だけを灯した暗い夜の部屋で頬杖をつく光景もそうで、ここに至っては、前半は正面からねこの表情を見せ、後半は斜め上から見下ろした視点で、その後ろ姿から表情を想像させる描き方も上手いと思わせるものがあり、こうした細かい視点の使い分けから、登場人物(動物)の心情を表現出来るのは、絵本の素晴らしさの一つだと思う。
そして物語は、ことりの必死なお願いから始まり、やがては、それぞれが持ち得ないものに惹かれ合う、そうした展開には人間同士がお互いの個性に惹かれ合う感じに通じるものがあり、その限られた時間に於いて、楽しい時間を共有したい真摯な思いは、ねことことりが、しっかりと目と目を見て話している絵からも感じさせられて、特にねこは、あまり表情が変わらないように見えて、実は目に表れており、その繊細に揺れ動く青い瞳が何を物語っているのかは、期待を込めた眼差しで先を見つめている表紙からもよく分かると共に、本書を書いた、たてのさんのメッセージである、猫は本来、鳥を狩りの対象とすることも、決してそうとは限らないのではないかといった可能性の素晴らしさも教えてくれた、夢と希望の詰まった絵本でもあります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵にひかれて読みました。細かく、色鮮やかな自然はもちろん、ねこの毛並みやことりの羽、画集をみているようです。ねことことりの会話やふれあいもイラストが伝えてくれます。
ねこだけど、においがわからない。
とりにはねこのまわりにあふれるにおいが分かります。
そんなねこから毎日1本だけ枝をもらって帰ります。幸せな楽しい生活がイラストから溢れています。
約束の数の最後の小枝を渡すと、ことりが去った後は寂しい生活になりました。
花瓶の花も枯れています。
やがて、とりが帰ってきます。
今度は家族も一緒に。小枝は巣を作るのに必要だったのでした。
空を飛ぶ鳥達の視点で窓から待つ猫がみえてきます。
とりはねこのために薬草を探してくれました。
気持ちが生き生き描かれています。
読んだ後、幸せな気持ちになれる絵本です。