桑畑優香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋さんで購入したのは1年前。積んでることすら忘れていた一冊。衝動買いだったし。
ここ数年韓国の作家さんから出てる癒し系、無理しないで生きよう系かと思ったけど、半分は恋愛系でした。(著者は1994年生まれ) だから、10代後半~20代に読んでほしい。
大学生だったころの私に、20代の頃の私に読ませてあげたかったなぁ。なんか、大失恋してボロボロやったころを思い出し、読みながら泣きはしなかったけど、ああ、あの時はホントに辛くて辛くて苦しくて自分を責めまくっていたなぁと。そして、著者が書いてることと同じように、私の考え方や選択を批判して「あなたはおかしい。変! 普通はこうだ!」という価値観をズバ -
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Posted by ブクログ
当たり前を当たり前に思わないこと。
でも当たり前のように振る舞えること。
簡単なようで大切なことをたくさん思い出させてくれる文章がいっぱい。
「ひとりになりたいけど、ひとりになりたくない」
「もっと特別な理由やものすごい事情がなければ、心から悲しんではいけないの?」
「他の人と同じ道を歩かなくてもいい」
すっと心に寄り添ってくれるような言葉が溢れている。
きっと読むタイミングで、響く言葉は変わるけど、包み込まれるような優しさに触れられる。
失ってから気付いたもの。
別れと出会いが持つ意味。
愛とは何なのか。
また時間が経ったら読み返してみたい一冊。 -
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Posted by ブクログ
韓国の美容に対する意識がよくわかる本。
12-16歳の娘がいる韓国の母親の4人に1人が娘に美容整形をすすめたことがある、らしい。
韓国の女性が美しくあることは「must」なのだろう。生きづらそうである。
上記のように具体的な数字が出てきてへぇ〜となる。韓国は多くの人が日焼け止めをしっかり塗るので皮膚がんが滅多にいないため、皮膚科医はアメリカに勉強しにいく」みたいな記載もへぇ〜とは思った。(ただ、ネットで軽く調べると20年で7倍くらい増えているらしい)
上記のように韓国の美容についてはすごくよくわかるのだが、ちょいちょい挟んでくる著者自身のプライベートの記載の時系列がぐちゃぐちゃで少し読みづら -
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Posted by ブクログ
ソウルに駐在した女性記者が語る韓国の整形事情。
韓国の小説を何冊か読んでいる人にとっては、そんなに目新しいことはないと思うが、小説の背景となっている事件や社会通念を知ることはできる。
何年も前、韓国旅行中に街中で赤ちゃんの整形広告を見てゾッとしたが、最近は日本でも小学生の整形に関するニュースを見かける。
価値判断の最上位に「見た目」がセットされた子どもたちは、これから成長してどんな世界をつくっていくのだろう。
本書のまとめ部分で紹介されている、ドクター・リンジィ・カイトの言葉に”「すべての女性が美しい、欠点も何もかも含めて!」というメッセージは「本当にすばらしいですが、問題の解決にはなりま -
Posted by ブクログ
深い事、目新しく気付かされるような事は書いていない。学びも特にない。ただひたすら、黒い感情、ネガティブな言葉について、辞書のように解説が述べられていくだけ。その言葉の反対のページに、擬人化したうさぎのシュールなイラスト。本は分厚いが、文章量は多くないし、難しい事も書いていない。
流し読みしていく。
ハッとする。囚われた。黒い言葉に目が止まっている。明らかに、自分には無関係な単語と、関係する単語で読むスピードが変わる。言葉から連想し、本の外に飛び出し、自らの黒い記憶へ。
感情の鏡みたいな本だ。
こうした本にしか出せない手法というのがあるのだろう。自らの黒い感情を突き合わせながら読む本。覚