近内悠太のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なるほど素晴らしい愛を受け取るには経験や知性が必要!
与える側の問題が大きいと思っていたが、それだけではなかった。
話が噛み合わない人に会って自分の価値観がわからなくなった時に、勧められて読んだ本。
贈与の概念は何となく頭にあったが、言語化されて私の中で実態になった。
エゴでもなんでもない、気づかれた時点で呪いになる脆くて不思議な愛の形。
生物として説明しづらい行動なのに、どこか本能めいているのも興味深い。使命とも言えるのかな。
とてつもない規模のコミュニティで生きるヒトにもたらされた哲学と真理。深いよ。
愛に気づく力、思いをはせる力を育みたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自己変容。
すき。
理論の進ませ方と具体性の行き来が
シンプルにわかりやすい。読ませる。
これはウィトゲンシュタインの解釈です。と言われても読もうと私は思わないが、これは1日で読んだ。
1ケアとは、その他者の大切にしているものを共に大切にする営為全体
われわらは、石器時代からの感情と、中世からの社会システムと、神のごときテクノロジーをもつ
エドワードoウィルソン
後悔には、規範性とともに可能性も内包される。
後悔が私はあの時自由だったことを示す。
2 1→あなたが大切にしているものは、私の大切にしているものと異なる。
自分が嫌なことを人にするな、自分がいいことを人にしろ、は大きな物 -
購入済み
語りかけてくる文章が読みやすい
倫理学本を読むのも初めてだし贈与論も初めて知りました。今は利他についての本を買ってます。
資本主義の見直しは話題になりやすいですが、カネではない贈与を受け取ったと思える感覚がいかに観念的であり、このシステマティックな社会の中で見落としやすいかも感じさせられました。
また、そうした現象を汲み取って形にする哲学は地味だけどちゃんと必要だなと感じてます。
-
購入済み
オススメ( •̀∀•́ )✧
今年のコロナ前に書かれ3月に出版された本。
今だから、より突き刺さる著者のメッセージ。
なんども唸ってしまった。
この若い哲学者に多いに刺激をいただきました。 -
Posted by ブクログ
経済的価値や合理性で表現ができない何かを「エモい」と称することが度々あったがそれこそまさに「贈与」なのではないかということに気づいた。
贈与とは市場経済、さばさばした価値交換行為の隙間にあるもの
贈与の差出人として、届かないかもしれないという寛容さ、倫理が必要
贈与の受取人として、贈与を贈与として気づく想像力が必要
贈与の受取人は、その存在自体が差出人に生命力を与える
まずは他者から受け取ることから贈与が始まる
—————————————————————————
贈与:
我々が必要としているがお金で買えないものとその移動
プレゼント→ただのものだったものが、市場価値、商品価値では説 -
Posted by ブクログ
例えが多く、理解しやすかった。
人は傷つく→傷を直視しては生きていけない、無意識へと抑圧→他者と出会い、傷との二重の邂逅→思い出す→ケア(言語ゲームの変更)をもたらす、自覚した傷から利他が生まれる→自己変容という形のセレンディピティが起きる→生きている心地につながる
人だけでなく、社会の傷についても目を向けていたのが新鮮だった。
悩んでる人にケアするのって具体的にどうすればいいんだろう、と思った。(傷つく予感ではなく実際に傷ついている人)
例えば仕事が辛いと悩んでいる人に対しては、今辛いと思う事を肯定して、辛い環境からは離れて、そのあと過去を肯定できるように物語を作ってあげる、とかになるのだろ -
Posted by ブクログ
贈与は交換になると贈与でなくなってしまう。交換が主の資本主義はこれを徹底的に突き詰め、世の人の考えもこれに支配される。ただ世の中は全てこれで回るわけではなく、特に転職と言われる仕事は、そうではなく贈与によって成り立っているから割に合わないことでもできるという部分はある。ただそればかりに頼っていると、世の中は回らない。そのバランスは必要である。私たちの生きる希望や仕事のやりがいは過去からの積み重ね(贈与)で成り立っており、それを次に繋ぐ、つまり学習と教育が私たちの交換価値だけではないやりがいにつながると思う。成果主義など、労働現場にも交換主体の議論が喝破する中、それだけではないということを伝えれ
-
Posted by ブクログ
贈与論でこんなに感動するとは思わなかった。
贈与を次へと繫げなくなった人はどうすればよいのか、という問いに対する作者の答えに、心が揺さぶられた。「贈与の受取人は、その存在自体が差出人に「氏名」を逆向きに贈与する。」贈与は宛先の存在を前提とする。宛先がいるからこそ贈与できる。そういう意味で、贈与は宛先から差出人自身にも与えられる。「宛先を持つという僥倖。宛先を持つことのできた偶然性。贈与の受取人は、その存在自体が贈与の差出人に生命力を与える。」自分は誰かに与えることができない。受け取ったものを誰かに返すことができない。それでも、誰かの贈与の宛先になることはできた。誰かの贈与に気づき、受け取ること