近内悠太のレビュー一覧

  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    難しくて理解できないところもあったけど、概ね楽しく読めました♪

    贈与は市場経済を否定しているのではなく、市場経済がベースであるからこそ、贈与が特別なものになりうる。

    贈与は受け取ったと気づいた時に初めて成立する。
    送る人は、将来誰かに届くといいなと思って何かを送るけど、届くかどうかはわからない。
    受け取る人は、気づかないうちに受け取っていて、あとから「自分は受け取っていたのか」と気付く。

    テルマエロマエのルシウスが、現代日本の文化に驚くのは、古代ローマにはそれがないからで、

    私たちは、受け取っていると意識してないものなんだよね。

    牛乳瓶とか、洗面器とか、シャワーとか…

    第7章で、小

    0
    2025年10月06日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    第4章の「16時の徘徊」のエピソードを読んで、母との出来事を思い出した。本書によれば、贈与は受け手が認識して初めて、贈与として成立する。この本を読んで、母からの贈り物に気付くことが出来て良かったなと思う。

    特に親との関係において、実はあれは贈り物だったんだなと思えるような出来事が数多くあることに気づかされた。いい親に育ててもらったことに対する感謝の気持ちと、その贈り物を次の世代に繋いでいきたい思いが芽生えた。

    0
    2025年09月30日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    利他的行動。
    他者の傷に導かれて僕たちはケアを為す。そしてそのケアの中で、思いがけず自分が変わってしまう。利他が起こり、自己変容に至る。ここに於いて僕らは自由になり、生きている心地を得る。
    恋愛然り、子育て然り。叱るのはケアの対概念。叱るのはそうしてもらわないと私が困るからだと素直に伝えよう。
    所々の引用も私にとってはセレンディピティに満ちていた。苦しい時は新しい言語ゲームが始まることを待って、祈ろう。苦しむ人には今までやったことないspeilでも飛び込んで二人相撲を始めよう。

    0
    2025年09月10日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    『世界は贈与でできている』の近内さんの二作目。前作も気になりつつ未読なんですが、「利他」「ケア」「傷」と関心のど真ん中にいるキーワードがこれだけ並ぶとどうしても気になってしまって先にこちらを。

    利他とは、自分の大切にしているものよりも、他者の大切にしているものの方を優先すること。
    傷とは、大切にしているものを大切にされなかったときに起こる心の動きおよびその記憶。そして大切にしているものを大切にできなかったときに起こる心の動きおよびその記憶。
    ケアとは、他者の大切にしているものを共に大切にする営為全体のこと。

    3つのキーワードを他者との関係において定義しながら、そのの考察をウィトゲンシュタイ

    0
    2025年08月18日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    利他とは、自分の大切にしているものよりも、その他者の大切にしているものの方を優先すること。
    傷とは、大切にしているものを大切にされなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。そして大切にしているものを大切にできなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。
    ケアとは、その他者の大切にしているものを共に大切にする営為全体のことである。

    ホモサピエンスとしての性質。バンプの歌詞。ガイモンの宝箱を横取りするルフィ。沈黙のロドリゴの嘘。本当の利他とはなにか。あらゆる方面から考え、論理が展開される。
    相手のことを考えているようで自分のことしか考えていない。自分を捨てて相手のことだけを考える。利他が利他として

    0
    2025年05月18日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    他者から一般的に良いと言われる行いをされたときに、自分はそれをどのよに偽善と心からの善意に振り分けているのか気になっていた。

    断片的に見れば同じような状況でも、その文脈を俯瞰してみれば、それに対応するケアの方法は千差万別だ。

    それを、大雑把に切り出して、マニュアル通りの対応をされることに自分はうんざりしていたのだと思う。

    この本ではマニュアル化できるくらい、確立された善悪の基準を道徳と呼び

    困っている他者に対応して私個人が導き出した善き行いを倫理と定義している。

    ケアとは困っている他者が先にあり、それに引っ張られて起こす行為、という構図で発生する。

    決して他者にいいことをしたい自分

    0
    2025年01月05日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    哲学よりの本で少し読みにくいと感じる所がありました。
    特に後半に進むにつれて理解が難しいという印象を持ちました。

    ケアとは何か、利他とはから自己変容まで。傷は共鳴すること。
    自分が大事にしているものが大事にされなかった時に傷つくし、未来の自分を傷つけないための行動はセルフケア。
    他者の存在、ケアは自分からではなく相手が起点となって起こるもの。
    他の本とも共通する考え方にもふれられて、ケアはについて理解が深まりました。

    0
    2024年11月27日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    「世界は贈与でできている」も面白かったが、この本もだった。
    ただこちらから見えないためにすれ違う配慮をどのようにすれ違わないようにするのか、については次作に委任したのかな、この本では答えが出ていないように思えた。

    0
    2024年10月25日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作との対として、「与える」ことに焦点を当てた1冊。哲学的な内容であり、完全に咀嚼し切れていない箇所も多々あるだろうが、現時点での認識を記しておく。
    先ず興味を惹かれたのは、道徳と倫理の違いについて。端的に、道徳は規範やシステムにより強制されるものであり、一方倫理は「嫌だからしない」等、自由度を持つものだとのこと。この記述を通じて、道徳と異なり倫理は「実体感」を必要とするのではと感じた。仮に上記の定義が正しい場合、道徳を身に着けるために必要なことは規範やシステムを理解することであり、これは知性を有する人であればそう難しくないことと思う。一方、倫理には分かりやすい答えがなく、どうすれば倫理観を獲

    0
    2024年09月04日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    前書「世界は贈与でできている」が「受け取る」の本であれば、この本は「与える」を考えた本である、と著者は言う。ケアや利他という言葉は聞き慣れてはいるが、深く考えたことはない。倫理的に考え、行動するとは何か?、この本を通して自身の中で構造化でき、アプローチしやすくなったと思う。
     ケアは相手の大切なものを大切にすることで、利他は自分の大切なものよりも相手の大切を優先する。このように定義することで、言葉のしっぽを掴めるようなイメージがある。
     個人的に腹落ちした部分が、「利他には葛藤がある」である。社会で決められた規範に対し、我々は道徳心でそれを維持しようとする。しかしながら、その規範に苦しむ人もい

    0
    2024年08月15日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    ものすごく良い本
    気づきも多い
    しかし、中島岳志の名著「思いがけず利他」の二番煎じに思えてしまったよ
    様々な本を参照してるのにこの本が出てこないのは著者もわかっているのではないか
    後半はやや冗長で勿体ない

    良い本だけどね。前作読み直そうかな。

    0
    2024年07月16日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    近内さんの2作目。
    『世界は贈与で〜』は『受け取る』、これは『与える』について論じたもの。相手が大切にしているものを大切にするってのを論理的に整理するとそういうことか!と納得。
    3作目も期待してます!

    0
    2024年06月23日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    ケアとは相手が大切にしているものをともに大切にすること。
    利他とは自分が大切にしているものよりも相手が大切にしているものを優先すること。
    セルフケアとは未来の自分という他者を救うこと。

    「じつは…だった」というのは救いの言葉。あなたは何も間違っていない。あの出来事があったから今幸せなんだ。今の出来事は未来のこれに繋がってるんだ。そう思うだけで気持ちが救われる。
    優しい一冊。

    0
    2024年06月04日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    なかなか理解が入ってこなかった。一作目「贈与」が易しく優しかったんで期待してたが。
    利他とケア
    ケアは自己愛が残った状態。
    自己の利益を考慮したら利他でない。
    利他は自分が変わることから。(叱るは、相手に変わってほしいから、利他でない)。
    何かを失って悲しいのでなく、それを大切にしてあげられなかった事を悔いているのでは?そのために嘘をついて悲しんでいる人の痛みを和らげる事は、決まり事/常識から倫理へと変わる。(人形を無くした女児)というのは、父を亡くした時身をもって感じたなあ。こういう感情を多くの人が経験し、他人に思いを寄せる事で平和な社会ができると思う。xx first というスローガンが至

    0
    2026年07月23日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    難しい!著者にずっと1人がたりされている感じも否めないけど、たまにはこういう本もいい。

    全体的に他の作品を例にしながら話が展開されるのは読むきっかけになりそう。「暗殺教室」「沈黙」「星の王子様」「有頂天ホテル」「ONE PIECE」などなど。
    文量が多いけど、引用文もとても多いので、とりあえず見出しと最後数行をちまちま読むのがちょうど良かった。

    印象に残ったのは

    > 個性とは、「大切にしているものたち」の多様性のことだとするならば、それは「傷」の多様性とも言えます。

    個性とは大切にしているもののコレクション。その数だけ傷もある。たしかに。

    > セルフケアとは、未来の自分と

    0
    2026年07月14日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

    Posted by ブクログ

    著者のケアなどの定義が、しっくりこなないなど、全体に頭に入ってこなかった。興味あるテーマなのだが、序盤からなんとなく引き込まれず、ななめ読み。

    0
    2026年06月29日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    久しぶりのビジネス書。友達に勧められたのを何年か越しに読んだのだけど、なんで勧められたのか記憶がない笑

    贈与でできていると言われるとPay it forwardがでてきて、案の定最初からそれがでてきて、序盤はいい具合に読めたけど、後半からちょっと迷子になりました

    2026.6.27
    97

    0
    2026年06月27日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    与えること、受け取ること。その営みの中に、人間関係の本質がある。

    お金で買えないもの、等価交換では説明できない「贈与」という行為に着目し、資本主義の「すきま」を埋める人間関係の倫理を哲学的に解き明かす一冊。ウィトゲンシュタインやモースの贈与論、映画『ペイ・フォワード』などを引きながら、贈与の本質を多角的に論じています。

    一作前に読んだ『元彼の遺言状』に贈与論の話が出てきて気になっていました。いきなりモースの『贈与論』を読むのはハードルが高いと感じ、贈与に関する本で人気のある本書を手に取りました。内容的には少々難しいと感じる部分もありましたが、与えるという行為と受け取るという行為が人間関係の

    0
    2026年05月20日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    “テルマエ・ロマエは贈与論”など、面白い解釈があって楽しめた。自分の周りには贈与で溢れていたことに気付けて良かった。

    0
    2026年02月18日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

    Posted by ブクログ

    贈与とはどういう意味か?が書かれている。相手に気づかれることのない、無償の善意、贈り物。贈与する側は、自身の過去を振り返って、そういえばあの行動、行為、贈り物など、どんな些細なことでもいいから後に気づけば、同じようにどこの誰かに贈与する。そしてその見返りは求めない。あなたはすでに過去に、どこの誰かから知らず知らずに贈与されてきたのだから。そのような内容です。

    0
    2025年12月08日