近内悠太のレビュー一覧

  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    贈与はバトンをいつ受け取るかわからないリレーのようなもの。ある日自分もランナーということに気付きまた次に渡していく。ただし渡すことを悟られてはいけない。

    信頼関係が無ければつながらない贈与リレー。
    行き過ぎた資本主義にあって権利義務を主張するばかりか等価交換以上の見返りを期待する打算的なランナーはこのリレーが行われていることに気付かない。
    リレーは資本主義のすき間を行き交いながら唯一無二のモノへ昇華していく。

    このように贈与をメタ認知してみた。
    本書は終盤哲学的になり少し迷子になったが贈与が強欲資本主義に待ったをかける光明に見えた。

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    2025年07月21日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    ネタバレ

    利他とは、自分の大切にしているものよりも、その他者の大切にしているものの方を優先すること。
    傷とは、大切にしているものを大切にされなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。そして大切にしているものを大切にできなかった時に起こる心の動きおよびその記憶。
    ケアとは、その他者の大切にしているものを共に大切にする営為全体のことである。

    ホモサピエンスとしての性質。バンプの歌詞。ガイモンの宝箱を横取りするルフィ。沈黙のロドリゴの嘘。本当の利他とはなにか。あらゆる方面から考え、論理が展開される。
    相手のことを考えているようで自分のことしか考えていない。自分を捨てて相手のことだけを考える。利他が利他として

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    2025年05月18日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    他者から一般的に良いと言われる行いをされたときに、自分はそれをどのよに偽善と心からの善意に振り分けているのか気になっていた。

    断片的に見れば同じような状況でも、その文脈を俯瞰してみれば、それに対応するケアの方法は千差万別だ。

    それを、大雑把に切り出して、マニュアル通りの対応をされることに自分はうんざりしていたのだと思う。

    この本ではマニュアル化できるくらい、確立された善悪の基準を道徳と呼び

    困っている他者に対応して私個人が導き出した善き行いを倫理と定義している。

    ケアとは困っている他者が先にあり、それに引っ張られて起こす行為、という構図で発生する。

    決して他者にいいことをしたい自分

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    2025年01月05日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    哲学よりの本で少し読みにくいと感じる所がありました。
    特に後半に進むにつれて理解が難しいという印象を持ちました。

    ケアとは何か、利他とはから自己変容まで。傷は共鳴すること。
    自分が大事にしているものが大事にされなかった時に傷つくし、未来の自分を傷つけないための行動はセルフケア。
    他者の存在、ケアは自分からではなく相手が起点となって起こるもの。
    他の本とも共通する考え方にもふれられて、ケアはについて理解が深まりました。

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    2024年11月27日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    「世界は贈与でできている」も面白かったが、この本もだった。
    ただこちらから見えないためにすれ違う配慮をどのようにすれ違わないようにするのか、については次作に委任したのかな、この本では答えが出ていないように思えた。

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    2024年10月25日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    ネタバレ

    前作との対として、「与える」ことに焦点を当てた1冊。哲学的な内容であり、完全に咀嚼し切れていない箇所も多々あるだろうが、現時点での認識を記しておく。
    先ず興味を惹かれたのは、道徳と倫理の違いについて。端的に、道徳は規範やシステムにより強制されるものであり、一方倫理は「嫌だからしない」等、自由度を持つものだとのこと。この記述を通じて、道徳と異なり倫理は「実体感」を必要とするのではと感じた。仮に上記の定義が正しい場合、道徳を身に着けるために必要なことは規範やシステムを理解することであり、これは知性を有する人であればそう難しくないことと思う。一方、倫理には分かりやすい答えがなく、どうすれば倫理観を獲

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    2024年09月04日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    前書「世界は贈与でできている」が「受け取る」の本であれば、この本は「与える」を考えた本である、と著者は言う。ケアや利他という言葉は聞き慣れてはいるが、深く考えたことはない。倫理的に考え、行動するとは何か?、この本を通して自身の中で構造化でき、アプローチしやすくなったと思う。
     ケアは相手の大切なものを大切にすることで、利他は自分の大切なものよりも相手の大切を優先する。このように定義することで、言葉のしっぽを掴めるようなイメージがある。
     個人的に腹落ちした部分が、「利他には葛藤がある」である。社会で決められた規範に対し、我々は道徳心でそれを維持しようとする。しかしながら、その規範に苦しむ人もい

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    2024年08月15日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    ものすごく良い本
    気づきも多い
    しかし、中島岳志の名著「思いがけず利他」の二番煎じに思えてしまったよ
    様々な本を参照してるのにこの本が出てこないのは著者もわかっているのではないか
    後半はやや冗長で勿体ない

    良い本だけどね。前作読み直そうかな。

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    2024年07月16日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    近内さんの2作目。
    『世界は贈与で〜』は『受け取る』、これは『与える』について論じたもの。相手が大切にしているものを大切にするってのを論理的に整理するとそういうことか!と納得。
    3作目も期待してます!

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    2024年06月23日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    ケアとは相手が大切にしているものをともに大切にすること。
    利他とは自分が大切にしているものよりも相手が大切にしているものを優先すること。
    セルフケアとは未来の自分という他者を救うこと。

    「じつは…だった」というのは救いの言葉。あなたは何も間違っていない。あの出来事があったから今幸せなんだ。今の出来事は未来のこれに繋がってるんだ。そう思うだけで気持ちが救われる。
    優しい一冊。

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    2024年06月04日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    著者のケアなどの定義が、しっくりこなないなど、全体に頭に入ってこなかった。興味あるテーマなのだが、序盤からなんとなく引き込まれず、ななめ読み。

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    2026年06月29日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    久しぶりのビジネス書。友達に勧められたのを何年か越しに読んだのだけど、なんで勧められたのか記憶がない笑

    贈与でできていると言われるとPay it forwardがでてきて、案の定最初からそれがでてきて、序盤はいい具合に読めたけど、後半からちょっと迷子になりました

    2026.6.27
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    2026年06月27日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    与えること、受け取ること。その営みの中に、人間関係の本質がある。

    お金で買えないもの、等価交換では説明できない「贈与」という行為に着目し、資本主義の「すきま」を埋める人間関係の倫理を哲学的に解き明かす一冊。ウィトゲンシュタインやモースの贈与論、映画『ペイ・フォワード』などを引きながら、贈与の本質を多角的に論じています。

    一作前に読んだ『元彼の遺言状』に贈与論の話が出てきて気になっていました。いきなりモースの『贈与論』を読むのはハードルが高いと感じ、贈与に関する本で人気のある本書を手に取りました。内容的には少々難しいと感じる部分もありましたが、与えるという行為と受け取るという行為が人間関係の

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    2026年05月20日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    “テルマエ・ロマエは贈与論”など、面白い解釈があって楽しめた。自分の周りには贈与で溢れていたことに気付けて良かった。

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    2026年02月18日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    贈与とはどういう意味か?が書かれている。相手に気づかれることのない、無償の善意、贈り物。贈与する側は、自身の過去を振り返って、そういえばあの行動、行為、贈り物など、どんな些細なことでもいいから後に気づけば、同じようにどこの誰かに贈与する。そしてその見返りは求めない。あなたはすでに過去に、どこの誰かから知らず知らずに贈与されてきたのだから。そのような内容です。

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    2025年12月08日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    ネタバレ

    単なる心温まるペイフォワードの話ではない。
    贈与は与えられていることに気付くところから始まる。身近なコミュニケーションの話かと思えば、「贈与は差出人に倫理を要求し、受取人に知性を要求する。」知性がないと贈与に気付けない、知性を身につけるために歴史の勉強が必要だと説く。現代社会において先人が築いた贈与に気付き、いかに世界が贈与に満ちているかを悟った人を教養ある人と呼ぶそう。さらに、生きる意味を考えるとき、それば贈与先から偶然に返ってくるものだという。不当に受け取った贈与に気付き、次にパスをする。その先から偶然返ってくる(返ってこないかもしれない)もの、それが生きる意味だと。パスをつなごうとする使

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    2025年11月16日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    哲学の本だけど、読みやすかった。
    もともと「ペイ・フォワード」や
    「恩送り」に興味があったから
    入っていきやすかったのかも。

    哲学だけど、思考の一端としてSFや
    物理学の例もたくさん出てくる。
    (『復活の日』『テルマエ・ロマエ』など)

    「安定つり合い」「不安定つり合い」の話や
    無料サービスが健全な負債感を刺激して
    消費に結びつくという話が興味深かったです。

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    2025年11月14日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    交換は誰とでもできるが、贈与はすぐに完結しない。
    相手は誰でもいいわけではない。
    親子間の贈与で言えば子が他者を愛せるようになった時、贈与の受け渡しが完結する。

    そして、贈与は知らない間に行われている。
    だからこそ想像力を働かせることが大切。

    現代に生きるぼくらは、何かが「ない」のことには気づくことができるが、何かが「ある」ことには気づけない。

    なくなったときに気づくのではなく、あるものにいつでも感謝できる人でありたい。

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    2025年07月02日
  • 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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    贈与(もうちょっとライトに言うとギフト)は、交換ではないし、お返しを要求する類のものでもない。
    映画「ペイ・フォワード」の結末に秘められたロジックもなるほど!な本でした。

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    2025年06月24日
  • 利他・ケア・傷の倫理学

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    「利他とは他者の傷に導かれて、ケアをなそうとする時、自分が変わってしまうことです」自己変容することがセルフケアの本質であるが、わかりやすい例で説明されているので平易。ただ本書のケア論は「ケアの倫理」や「利他学」で触れられているものであり、それを著者は知らないのか、知っていても知らないふりをしているのか、疑問であった。

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    2024年08月24日