高遠砂夜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなんだかんだいって重要な巻だったんだな~ってあとから分かる巻。
エレクラちゃんの挿絵可愛いです。
いつも通り城を抜ける理由としてはなんだよそれとか思わんでもないのですが、そのたびに悪い罠にばかりハマるってのはやっぱノンフィクションらしいところというか。しょっちゅう事件に遭遇するどこかの見た目は子供、頭脳は大人な探偵さんを彷彿とさせます。
さて…ラスト。
ソールの気高さに誇りを取り戻して消えてゆく風の一族が潔く美ししかったです。どこまで行っても宝玉の一族は一途なんだな(リィアードさん除く!)ってのが伝わってグッときます。
まだまだ続く読み返し… -
Posted by ブクログ
ネタバレ貧乏貴族のオデットが行き倒れで記憶喪失のロードを拾い、彼が記憶を取り戻していなくなってから、突然上流貴族アイゼンテール家から「金の招待状」が送られ、ドレスやアクセサリーなどのプレゼントも贈られる。シンデレラストーリーなのかと思ったら、寿命が取り替えられるというお話でした。
主人公のオデットは、貧乏ながらも前向き。人を疑うことも覚えた方がいいのでは?なんて思うところもありますが、こういう主人公は嫌いではないです。
一方、分かりづらいのはロードとアイゼンテール家の若様シュオン。先が読めないのはいいんですけど、ロードはもっとオデットを気に入っているそぶりが見られたらよかったかなぁ。どちらも飄々としてて、キャラがかぶっている感じがしました。
結局、オデットの寿命はロードと入れ替えられてしまったけど、かろうじて命がつながっているってところで、続くみたいです。ちょっと終わりがあっさりしててがっかりでした。 -
Posted by ブクログ
“「たぶん、なんですか?」
「ロディエス自身の変化にあるんだと思う」
「――」
(やっぱり……)
「これまで続けてきた約束事を自ら破ったのは、彼自身だからね。君はただの犠牲者だから、悪くはないよ。我々が君を騙して陥れたんだし。だからこの先なにが起ころうと君にはなんの責任もないよ」
「で、でも……」
「これはロディエスの問題だから」
もう一度繰り返されて、オデットは言い返すことができず口を閉ざした。
ぎゅっと唇を噛みしめる。”
最終巻。
いきなり終わってしまった感が否めない。
魔王とか、いきなりでてきてちょっと吃驚したし。
ただ、ロードの心境が変化してこの結末、というのは良かった。
黒薔薇のゴーストちゃん可愛い。
“「――それでも、……ロードは自分は人間だって思ってるんなら人だと思うことにします」
「なるほど」
この先、ロードが死んだら、その魂はどうなるのだろう。
黒の王のもとにもどるのだろうか?
それとも彼自身の魂として消えるのだろうか?
それは今の時点ではオデットにはわからなかったし、黒の王はなにも教えてはくれなかった。
(知らないほうがいいってこともあるのよね)
長い時を過ごして退屈をしている魔族の王は笑った。そして最後に。
「人間の世界とは案外に摩訶不思議なものよ」
すべてを知っているように見える魔族がそう呟いた。” -
Posted by ブクログ
“「は?」
「今、君が見たこの冠はね、いろいろと曰くつきのものなんだ。このことは宮廷でも限られたものにしか知らされていないこの国の重要事項でね。そしてそれを君は見てしまった……」
と、言いながら、チラリと若君はわざとらしい目線を送ってくる。
(や、そんな……だって別に見たくて見たわけじゃ……)
しかもそんなに大切なものならば、お城で厳重に保管していればいいものを、何故オデットの屋敷まで運んできたのか――?
「これで君も無関係ではいられないということさ」
「は!?」
「今日から君も我々の仲間だ」
(な、仲間……!?)”
シュオンの腹黒さが半端ない。
オデットが善人すぎて可愛い。
“「でも、息の根が止まるって……」
本来あるべきものが、あるべき場所に戻るだけ――それはオデットの寿命とロードの寿命が再び元に戻るだけという意味なのだろう。
けれどそれだけではない、明らかな悪意が少女の言葉には含まれていた。
問い詰めるようなオデットの視線に、少女はくすりとあざけるような笑みを零した。
「彼にはもう寿命は残っていないのよ。栄王があなたの最後の命の雫を使って宝珠を作ったのだから」
その言葉にオデットは目を見開いた。” -
Posted by ブクログ
“まるで蝋燭の心がなくなり消えかけているようなか細い炎――オデットの吐息一つで掻き消えそうなまでに弱々しい存在だ。
そのくせ魅入られるように目をそらすことができない。
気がつくとオデットは無意識のうちに、その炎に手を伸ばしていた。
指先を近づける。しかし普通の炎に感じるような熱はなかった。
熱くも冷たくもない――まるで幻のような――……。
その時、目の前の炎に変化が起きた。
ただでさえ弱々しい炎が、ジジジ、と燻るように揺れて消えかかったのだ。それはまるで小さな風にかき消されかけているかのように。
衝動的にオデットは動いた。
炎が消えないようにと、両手で包み込むように覆ったのだ。
すると。辛うじて保たれていた炎が、まるで自分の意志でも持ち合わせているかのように、ふわりと浮き上がった。”
設定は良かったけど、展開がちょっと単調?
“「消えないわ……」
前にこの燭台にあったあの小さな炎は少し触れただけで消えたのに……。今は消せない。
「ちゃんと強く消したいと思わねえと消せねえよ。おまえの命の力はものすごく強いからな。これまで見た中で一番強い」
「強く、って……」
ちゃんと思ってる。早く消えてほしいって。
「だから言ってんだよ。もっと怒らねえと駄目だって。そのくらいの怒りじゃとても消せねえ」
「――!」
思わずオデットは息を詰まらせそうになった。
ロードは面白がっているように、いまだにどうしてよいのかわからないでいるオデットを眺めていた。それから笑って見せた。”