全卓樹のレビュー一覧

  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    ネタバレ

    個人的には数理社会編が好み。数学が人々の行動を論理的に説明できる不思議さは、自分が生きているのか生かされているのか分からなくなる感覚に陥り、楽しくなってくる。全体的には難しいところもなく、またかしこまって読む本でもないので、寝る前にさくっと読んで、「あー、楽しかった」と思って寝ればいい本だと思う。軽い気持ちで読めるので、「科学なんて・・・」と思っている人も科学の話題を少しだけ自分に取り込むためのきっかけになると思う。

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    2025年11月09日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    すべてが面白かったけど、すっごく好き!という話が偏った分野だったので、自分の興味嗜好がよく分かりました。
    こういう話をたくさん聞きたい。すごく知的なエンタメ。
    続編も読みたい。

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    2024年08月20日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    科学と一口に言っても、宇宙から素粒子、生命から統計的システムに至るまでを含む幅の広すぎるジャンルであるが、それらを縦横無尽に、だが常に繊細な手つきで語る手並みが只者ではない。

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    2024年06月23日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    色々なジャンルの科学の話を、分かりやすく面白く教えてくれる。超文系の自分でも理解できたし、もっと詳しく知りたくなった。巻末のおすすめ参考文献も親切で、読んでみようと思った。
    堅苦しい感じは一切なく、寝る前の読み聞かせのように、少しずつ読み進めていった。タイトルの「夜話」とは上手いタイトルだ。

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    2024年02月11日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    一話4〜5ページで、語り口は叙情的で難しい専門用語も使われていないので読みやすく、挿絵も中世美術を思わせるイラストで、錬金術書っぽい雰囲気で素敵。

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    2024年01月25日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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     先に「渡り鳥たちが語る科学夜話」を読んだので後追いになったのだが、とにかく興奮する話と知見が多くて、時には涙も出てくる。章でいう16夜にあたるトロッコ問題の言説。メジャーになり過ぎたこの思考実験は、時折我々の玩具として消費されている場合があるが、「自動運転AIに対するプログラミング」という観点で、この問題は非常に現実味を帯び、背筋を凍らせる。我々はAIに対してどのように倫理を教えなければならないのか。
     そもそも、倫理に答えはあるのか。

     様々な知的好奇心を刺激してくれる、ある意味自己啓発的科学読本である。

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    2024年01月08日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    サンテグジュペリ的な雰囲気で、うんちくおじさんが好きそうなネタを披露していく本。
    面白かったところ
    ・トロッコ問題の国民性
    ・ペイジランク

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    2023年08月22日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    ネタバレ

    「ずっと夜が続けば話は終わらないだろうか」と思うほどに読み続けたいと思わされた科学のお話。

    天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編と5つのカテゴリの22作品。難しい内容のはずなのにスルッと入り込める。数理社会編が特に生活に密着しているのもあって興味深く読みました。

    装丁も挿絵も素晴らしい。引用されている吉田 一穂(よしだ いっすい)の作品にも触れてみたい。

    (どのエッセイも素晴らしかったけど)個人的に印象に残ったもの

    第1夜 海辺の永遠
    9億年前の1日は20時間ほどだった、と推定されているらしい。な、なんだってー!こういうの!学校の授業でやってほしかった!!

    第5夜 真空の探求

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    2023年05月05日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    宇宙のみならず、自然科学、いやそれを超える膨大な領域を、平易な語り口で解説する老若男女にお勧めできる1冊。

    全22項目を天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編に分類し、各項目には6P〜10P割かれている。
    それぞれの分量は少ないので、日頃ブルーバックスを読むような方には少し薄味かもしれない。しかし、興味のある分野を見つけるのには最適な1冊ではないか。

    また、「夜話」とあるだけあって、就寝前の読書にぴったりだ。寝る前に5分を本書に割くだけで、晴れやかな朝を迎えられるだろう。

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    2023年05月03日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    夜寝る前に読むのにぴったりの一冊。興味深い科学の話を根幹に持ちながらも、ロマンを掻き立てるような切り口と美しい言葉選びで、非常に読みやすい。遠い銀河に思いを馳せました。

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    2023年04月14日
  • 渡り鳥たちが語る科学夜話

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    ルイススローティンについての供述があったので。

    「デーモンコアを前にしたスローティンが手にしていたのは、気まぐれ一つで、目の前の世界を粉々に吹き飛ばし、無数の命もろとも暗闇に葬る、目眩がするほどの力であった。実験を繰り返した時の彼は、おそらくは悪魔的な力の感覚に酔っていたのであろう。知は力であり、力は悪を孕む。科学の絶対的な力は絶対的な悪となる。」

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    2023年04月05日
  • 渡り鳥たちが語る科学夜話

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    毎日の終わりに一夜ずつ、熟成したワインを一人しみじみ楽しむように読んだ。数学が難しすぎて挫折した章もいくつかあったけど、全編クールな詩情に溢れた著者独特の文体を満喫した。こんな科学の本がもっと欲しい。

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    2023年03月08日
  • 渡り鳥たちが語る科学夜話

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    前作同様に科学と文学の両方を楽しめるお得な読後感。前作とくらべてハードな科学とディープな文学の振幅が激しい。ハードな科学はかなりハードで、繰り返し読んで初めてわかる部分も。

    特に感銘を受けたのは、科学の暗部を描いた「デーモンコアと科学の原罪」「メンデルと剽窃とフィッシャー統計学」。あと「ローラン展開の世界史」も好き。

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    2023年03月09日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    科学エッセイ、、、ではあるのだが、
    著者が博学で且つセンスが良すぎて文系な本を読んだ読後感。
    最初の章は天文学を中心とした話なので本のタイトルから予測した期待の範囲内なのだけれども、
    中盤以降は倫理学や経済学、集団心理学的な話が、科学的な統計や計算を元に語られて、期待を優に超えるおもしろさ!

    下記が特に好き。

    ・音楽のサブスクでヒット曲が出る仕組みの考察

    ・ある集団において「固定票タイプ」と、他人の意見を参考にする「浮動票タイプ」それぞれの比率がどのくらいになると世論の意見がどっちになるかの計算

    ・有名なトロッコ問題を全世界の100万を超える被験者から集めた統計データ
    地域で倫理的性向

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    2022年08月20日
  • 渡り鳥たちが語る科学夜話

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    "時間"をテーマにしたコーナーに置いてあり、あまり考えずに手を取った本。なのに面白くて文章が上手くてあっという間に読み終えてしまった。日常の生活でいろんなものの見方がちょっとだけ変わりそう。ロマンを感じたし秋にこの本を見つけてよかった!

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    2025年10月31日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    科学をあえて文学的側面から切り取った本です。

    未知への憧れとか、ロマンをかき立てる良い本でした。装丁も挿絵も含めて空気感が好きです。

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    2025年07月07日
  • 渡り鳥たちが語る科学夜話

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    科学エッセイ集『銀河の片隅で科学夜話』の第2弾。
    天体、極微、街、生命について20話の科学講座がなされます。
    グラフや表が用いられているので、前回よりも論文的な趣が増していますが、思索的で哲学文学的な雰囲気は顕在。文系には前作、理系には今作から読むのをおススメします。
    どちらにも多数決の章があるのが個人的に興味深かったです。

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    2025年06月19日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    科学エッセイです。物理学者さんが書いていますが、分野は多岐にわたっていて、わかりやすく面白い。積んである本で、「そっち系」の本を漁ってみたくなりました。

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    2025年06月07日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    作者は、物理学者。知識の海を日常的に俯瞰している方ならではの、美しい世界の理の物語がエッセイとして二十二編まとめられている。

    流れ星が生まれる場所、忘れられた夢を見る技術、銀河を渡る蝶、など一見するとハヤカワ書房のSFショートショートのタイトルみたいだ。
    だが、これらにはきちんと科学的な深堀がされていて、直近ではどのような研究がされているのかまで具体的に示されている。
    私が最初に面白いと感じたのは、「トロッコ問題」にまつわる小話だった。

    炭鉱の採掘現場でブレーキが壊れて暴走するトロッコが、線路の先の五人の鉱夫に向かっている。切り替え路線の向こうでは別な一人が線路上で作業中である。あなたはた

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    2025年05月31日
  • 銀河の片隅で科学夜話 物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

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    超文系あたまの私ですが、大人になってようやく科学や数学の面白さに気づき始めたので、難しい数式を使わずにその一端に触れられるこちらを、とても興味深く読みました。

    特にアリの社会の話と、確率の話が面白かったです。

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    2025年02月15日