伊東順子のレビュー一覧
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韓国カルチャーの方は主に人々の衣食住にまつわる生活文化や、家族や親族と友だちとの関係などについて書いたが、今回は歴史や社会の変化に重点を置いているためドラマより映画の比重が増えた。
あとがきの、日本では韓国人が、韓国では日本人が、互いに訪問客の一位になっているという言葉に背中を押された気がする。
3章マイ・ディア・ミスターわたしのおじさん
韓国で「江南」と「江北」は常に比較対照される。
大企業のオフィスが集まり富裕層が暮らす新しい街江南
旧市街を中心に広がる江北は古い街並みが残る庶民の街である。
ただハンガンの南側が全て江南ではなく、2号線の江南駅がある江南区、そのとなりの瑞草(ソチョ)区、 -
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1章キムジヨン
女の子が生まれるとお通夜みたいな空気になり誰も祝ってくれなかった。そんな時代が1990年代初頭まで、続いた。
2章サイコだけど大丈夫
3章北朝鮮の人は愛の不時着をみただろうか
もちろん北朝鮮で韓国ドラマを見ることは違法だが中国に朝鮮族自治州があり、中国から北朝鮮に韓流が持ち込まれることがある。
2020年1月コロナを理由に北朝鮮が中国国境を封鎖
人の行き来が途絶える
10章SKYキャッスル
日本だといまだに女の子だから地元の大学に行けと言われることがあるが、韓国では驚かれる
12章
韓国のチョンセの中央値は6000万円
家を買うならその2倍
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朝日新聞のウェブメディア(WEB RONZA)での連載をまとめたもの。セウォル号事件から朴槿恵大統領の失脚、そして文在寅政権の誕生。一方では、「慰安婦」問題や徴用工問題に絡んだ日本側の経済制裁など。そしてコロナの兆しが見え始めた頃までの時事ネタを韓国の巷の空気を交えて紹介している。
著者の威を借りると、日本のおとなげなさやガラパゴス感が感じられもする。書中でも日韓の間で当時起きていた数々の事象が紹介されているけど、日本の過剰な居丈高な被害者的感情に対し、韓国側の落ち着いた成熟ぶりよ(なかには韓国らしいなという感情の発露に出会ったりもしているが)。心の広い韓国と独善的な日本を感じる本だった。
韓 -
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ネタバレ韓国の人たちの生の反応を知ることができて良かった。この本の出版がコロナ直前の2020年3月。当時の韓国での、労働や住宅、政治の腐敗などの問題がいろいろ取り上げられているけど、今の日本これと同じじゃん…と驚愕する。
徴用工や慰安婦問題なんかは、日本だと韓国の反応に対してずいぶん批判的な報道ばかりだけど、批判されるような反応をする人は韓国でもごく一部で、普通の人はもっと冷静に対処しようよと思っているのがよく分かる。
なのに日本では、悪意を感じる報道を真に受けて、一般の人でも韓国に冷たい視線を向けるようになってしまって悲しい。
あと、かつてのキーセン観光の話が本当にひどい…。日本がいわゆる先進国 -
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韓国の過去と今がよくわかる必読書
著者の方の長年の韓国生活、音楽文学映画ドラマ政治と幅広い見識で、それぞれの時代その時生きていた人たちを繋ぎ結ぶ力はすごい。
光州事件のことも詳しく、また日本からその時リアルタイムに支援共闘されていた高橋悠治さん冨山妙子さん冨山さんの展覧会がソウルで開かれそこに富山さんご自身かメッセージを送られたこと、水牛楽団、プリパと愛しのクレメンタイン、、、
ソンガンホの数々の映画評
見てないながら素晴らしい分析で見たくなるドラマ
最後はアコギでありえない不動産の仕組み、!そして韓国のコンテンツの強さそれは、さらけ出し、正直であること。これはこれまでの幾度かの民主化民主的 -
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夫婦別姓について、英国、フランス、ドイツ、ベルギー、米国、中国、韓国の状況をその土地で暮らす女性が作成した記事をまとめた本。
こうなってくると、スペイン・ポルトガルや中南米の国々、インドやアフリカ、ロシアも知りたくなる。
第II部で夫婦別姓を賛成する司法・国会・経済界のメンバーの座談会があるが、別姓寄りにバイアスがかかった議論に思った。
とは言え、本書の通りプラグマティック(実務的)に考えるなら、一人に1つの姓が良く、旧姓の通称使用は無駄。結婚による改姓手続きも無駄。
DX(デジタルトランスフォーメーション)だ、日本人の労働生産性向上だと言うなら、誕生時の姓を使い続ける社会的な効率化を前提に -
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