伊東順子のレビュー一覧

  • 続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化

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    韓国カルチャーの方は主に人々の衣食住にまつわる生活文化や、家族や親族と友だちとの関係などについて書いたが、今回は歴史や社会の変化に重点を置いているためドラマより映画の比重が増えた。
    あとがきの、日本では韓国人が、韓国では日本人が、互いに訪問客の一位になっているという言葉に背中を押された気がする。

    3章マイ・ディア・ミスターわたしのおじさん
    韓国で「江南」と「江北」は常に比較対照される。
    大企業のオフィスが集まり富裕層が暮らす新しい街江南
    旧市街を中心に広がる江北は古い街並みが残る庶民の街である。
    ただハンガンの南側が全て江南ではなく、2号線の江南駅がある江南区、そのとなりの瑞草(ソチョ)区、

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    2025年08月02日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    1章キムジヨン
    女の子が生まれるとお通夜みたいな空気になり誰も祝ってくれなかった。そんな時代が1990年代初頭まで、続いた。
    2章サイコだけど大丈夫

    3章北朝鮮の人は愛の不時着をみただろうか
    もちろん北朝鮮で韓国ドラマを見ることは違法だが中国に朝鮮族自治州があり、中国から北朝鮮に韓流が持ち込まれることがある。
    2020年1月コロナを理由に北朝鮮が中国国境を封鎖
    人の行き来が途絶える

    10章SKYキャッスル
    日本だといまだに女の子だから地元の大学に行けと言われることがあるが、韓国では驚かれる

    12章
    韓国のチョンセの中央値は6000万円
    家を買うならその2倍

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    2025年07月28日
  • 韓国 現地からの報告 ──セウォル号事件から文在寅政権まで

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    朝日新聞のウェブメディア(WEB RONZA)での連載をまとめたもの。セウォル号事件から朴槿恵大統領の失脚、そして文在寅政権の誕生。一方では、「慰安婦」問題や徴用工問題に絡んだ日本側の経済制裁など。そしてコロナの兆しが見え始めた頃までの時事ネタを韓国の巷の空気を交えて紹介している。
    著者の威を借りると、日本のおとなげなさやガラパゴス感が感じられもする。書中でも日韓の間で当時起きていた数々の事象が紹介されているけど、日本の過剰な居丈高な被害者的感情に対し、韓国側の落ち着いた成熟ぶりよ(なかには韓国らしいなという感情の発露に出会ったりもしているが)。心の広い韓国と独善的な日本を感じる本だった。

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    2024年08月24日
  • 韓国 現地からの報告 ──セウォル号事件から文在寅政権まで

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    全部読んだけど、個人的には冒頭のセウォル号事件と社会問題の話が印象的だった。乗組員の見方が大きく変わった。

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    2023年03月24日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    新書なので身構えてたけど、
    馴染みのあるドラマを例に韓国文化を説明してくれて、とても面白かった。
    読んでいるとドラマのシーンを思い出してきて、またドラマが見たくなる…

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    2022年10月18日
  • 韓国 現地からの報告 ──セウォル号事件から文在寅政権まで

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    ネタバレ

    韓国の人たちの生の反応を知ることができて良かった。この本の出版がコロナ直前の2020年3月。当時の韓国での、労働や住宅、政治の腐敗などの問題がいろいろ取り上げられているけど、今の日本これと同じじゃん…と驚愕する。

    徴用工や慰安婦問題なんかは、日本だと韓国の反応に対してずいぶん批判的な報道ばかりだけど、批判されるような反応をする人は韓国でもごく一部で、普通の人はもっと冷静に対処しようよと思っているのがよく分かる。
    なのに日本では、悪意を感じる報道を真に受けて、一般の人でも韓国に冷たい視線を向けるようになってしまって悲しい。

    あと、かつてのキーセン観光の話が本当にひどい…。日本がいわゆる先進国

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    2022年07月23日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白い。これ一冊読んで韓国の文化や慣習を知るだけで、ぐっと深くドラマや映画の世界を楽しめそう。

    80年代は韓国を語ることって今よりずっと政治的なことだったんだなぁと感じた。今みたいにエンタメを通して韓国を知れるってすごいこと。ただ、韓国の話題といえば反日かエンタメの一辺倒っていうのもちょっと複雑。戦争加害については、昔の方がもっと相手に寄り添って考えていた気がするなぁ…

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    2022年07月01日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    最近韓国ドラマ、韓国映画の面白さに気がつき、作品を沢山見るうちに、韓国の近代の歴史や、文化に興味を持った。
    本の中で取り上げられている作品は、話題になった作品ばかりで、作品自体ももちろん面白かったが、背景の解説や作者の体験談を交えての考察があり、それを知り、作品をあらためて振り返る、または見ることで、他の作品含めて、より韓国ドラマや映画が楽しめると思う。

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    2022年04月03日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    2022. 04

    本屋で偶然手に取り購入したのだけど
    先月に発売されたばかりの本だった
    なので中身はアツアツ!

    ここ数年で韓国音楽、映像、文学
    全てにどハマりした私がこの本に出会ったのは必然で
    面白すぎて一気に読んだ

    昨年観たり読んだりした作品の中に散りばめられた
    知らない知識を教えてもらえて
    ありがとうございますの気持ちでいっぱい

    小説『もう死んでいる十二人の女たちと』
    ドラマ『SKYキャッスル』
    ドラマ『賢い医者生活』は
    2022年絶対に読む・観る

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    2022年03月02日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    韓国の過去と今がよくわかる必読書
    著者の方の長年の韓国生活、音楽文学映画ドラマ政治と幅広い見識で、それぞれの時代その時生きていた人たちを繋ぎ結ぶ力はすごい。
    光州事件のことも詳しく、また日本からその時リアルタイムに支援共闘されていた高橋悠治さん冨山妙子さん冨山さんの展覧会がソウルで開かれそこに富山さんご自身かメッセージを送られたこと、水牛楽団、プリパと愛しのクレメンタイン、、、 
    ソンガンホの数々の映画評
    見てないながら素晴らしい分析で見たくなるドラマ
    最後はアコギでありえない不動産の仕組み、!そして韓国のコンテンツの強さそれは、さらけ出し、正直であること。これはこれまでの幾度かの民主化民主的

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    2022年01月30日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    ドラマや映画、小説の背景が解説されているので、より一層、韓国のエンタメを楽しめるようになります。
    その代わりではないですが、まだ見ぬ課題ドラマと課題本がひと息に増えます。

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    2022年01月28日
  • 夫婦別姓 ──家族と多様性の各国事情

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    夫婦同性を強要する国は、今や日本だけとなってしまったが、世界各国は家族観や氏制度がどのように捉えらているのか?主要国ごとにまとめられている。

    別姓にも、(絶対に)別姓だったり、創作姓だったり、色んなタイプがあるのだなあと思った。また子どもの名字も考えなければならない点など、制度を変えるとなると考慮する必要があるポイントもたくさんある。

    伝統を継承するといったように曖昧な結論で終わらせるのではなく、時代が進んだ今、多様化する家族観に対して名字はどのように適応していくべきなのか考えていかなければならない。

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    2021年11月23日
  • 韓国 現地からの報告 ──セウォル号事件から文在寅政権まで

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    ここ数年日韓関係では新聞やネットで情報を見ていると腹が立つことばかりだった。17年から20年は徒歩1分の近さで美味い店があったので、韓国料理は毎週食ってた。ソウルに遊びにも行った。韓国に30年住む著者が2014年から20年1月くらいまでの日韓関係を韓国現地から普通の韓国人の生活、思いをまとめた本。本当にこー言う普通の内容が知りたかった。伊藤さんの著書は韓国留学の前後でも何冊か読んで勉強した記憶がある。定期的に出版して欲しい。

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    2020年05月30日
  • 韓国 現地からの報告 ──セウォル号事件から文在寅政権まで

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    現地に暮らしている人の視点で近年の韓国のリアルな状況を伝えている好著と思う。日本で一定の存在感があるステレオタイプな韓国・韓国人へのイメージを払拭する良薬(ただし少し苦いかも)。

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    2020年04月26日
  • 夫婦別姓 ──家族と多様性の各国事情

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    夫婦別姓について、英国、フランス、ドイツ、ベルギー、米国、中国、韓国の状況をその土地で暮らす女性が作成した記事をまとめた本。
    こうなってくると、スペイン・ポルトガルや中南米の国々、インドやアフリカ、ロシアも知りたくなる。
    第II部で夫婦別姓を賛成する司法・国会・経済界のメンバーの座談会があるが、別姓寄りにバイアスがかかった議論に思った。

    とは言え、本書の通りプラグマティック(実務的)に考えるなら、一人に1つの姓が良く、旧姓の通称使用は無駄。結婚による改姓手続きも無駄。
    DX(デジタルトランスフォーメーション)だ、日本人の労働生産性向上だと言うなら、誕生時の姓を使い続ける社会的な効率化を前提に

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    2025年07月13日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    韓国エンタメ、特にドラマや映画が好きな人は必読の書。

    詳しい解説でそれぞれのドラマや映画の背景となる歴史、文化、政治などがよく分かる。
    知って観るのと、知らないで観るのとでは面白さも雲泥の差がある。
    これまでも自分なり韓国の文化や歴史など調べたりもしたが、専門家が系統立てて説明してくれるのですっきりと頭に入ってくる。

    知らなかったドラマや映画のリストがまた長ーくなった。

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    2025年05月18日
  • ピビンバの国の女性たち

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    伊東順子さんの本初めて読みました。20年前の本なので情報は古いけど根本は変わっていないと思うので…韓国に住む方目線のレポートは興味深く読めました。他の作品も読んでみたい。

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    2024年11月06日
  • 続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化

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    相変わらず面白いドラマと映画を通じた韓国社会批評。いわゆる韓ドラファンとは一線を画しつつ、しっかりと映像作品や俳優たちの話題に連動して現実社会を描く。続編では特に歴史に重点を置いており、映画・ドラマを深く楽しむ助けとなってくれた。
    そして「マイ・ディア・ミスター」の深掘りは本当に愛すべき一編となりました。RIPドンフン…。

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    2024年11月17日
  • 韓国カルチャー 隣人の素顔と現在

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    韓国ドラマや映画の背景となる事情がよく理解できました。「サイコだけど大丈夫」と「スカイキャッスル」が観たくなります。4.0

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    2024年10月12日
  • 夫婦別姓 ──家族と多様性の各国事情

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    これは各国(イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、アメリカ、中国、韓国)の事情や理想や現実をわりと細かく説明していて良書だと思う。

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    2024年04月11日