朝永理人のレビュー一覧

  • 観覧車は謎を乗せて
    トラブルで停車した観覧車に閉じ込められた6組の乗客。
    それぞれが訳ありで、謎を解こうとしたり今の事態から脱出したいと願っているらしい。

    A:恋人と別れたらしい男・車田と、観覧車がトラブルで停車したときのみ現れる幽霊・ユウコ
    B:父親らしい御館とその娘らしい菜々芽(ななめ)
    C:プロのスナイパーらし...続きを読む
  • 毒入りコーヒー事件
    単純そうでちょっとややこしいミステリー。

    ネタバレ全開で書くと…
    ・12年前の事件は、妹がお兄ちゃんに頑張って欲しくて、毒薬をオレンジジュースに入れて不慮に殺した。
    ・ただ、そもそも毒薬を兄が持っていたのは、少量の毒薬であれば記憶障害を引き起こせる。妹に性的嫌がらせをしていた。
    ・今回の事件は事故...続きを読む
  • 観覧車は謎を乗せて
    正確に書くと星3.8。
    面白いと聞いていただけに期待値が高く、思ったより斬新さはなかった。
    ところどころネタが分かった。
    でも、伏線が張っており最後は複雑な構造で、こういうものを書けるのはすごいなーと思いながら読んだ。
  • 幽霊たちの不在証明
    まず、ロジカル学園ミステリはなかなか面白く読めました。珍名だらけは趣味?とか主人公の語り手の陰鬱感とか空っぽとかいうのが刺さる部分ある。自分もこういうタイプかもってあるから…
  • 幽霊たちの不在証明
    62点:ーそもそも僕は本当に彼女のことが好きだったのか?
    ラノベのラブコメ風展開からの事件→陰気同盟の調査→2人だけの解決編のリハーサル!文化祭の幽霊役の不在証明であり、推理によって判明していく主人公の空っぽさの証明。幽霊「たちの」不在証明。表紙絵がすばらしい。
  • 観覧車は謎を乗せて
    日常の謎の本格探偵推理小説ですね。
    観覧車にたまたま居合わせた6組の謎解きの物語。
    連作短編を一纏めにした構成は類をみませんが、観覧車ではないと物語が成立しないかなと思いました。
    読みやすく、メリハリもあるのですが、限られた空間なのでもう少し人間模様の構成が欲しいですね。
    次回作を期待しましょう。
  • 観覧車は謎を乗せて
    あらすじはすごく面白そうだと思ったのに、読んだら微妙に薄かった。
    うまく繋がって「なるほど!」と思えるところも多いのに、あともう少しカタルシスに繋がらなくて惜しい。
    なんでかなと考えたら、キャラクターの性格が皆真面目で似通ったところがあり、飛び抜けて変な人や個性的な人がいないからかなと思った。
    作者...続きを読む
  • 観覧車は謎を乗せて
    止まってしまった観覧車の中の6台。それぞれの登場者の事情が謎を持って重なるようでズレる違和感。時系列のズレも重なって、動き出しの瞬間に向けてどんどん高まっていく謎解きの醍醐味が肩透かしを食った感じ。
  • 観覧車は謎を乗せて
    誤作動で止まってしまった観覧車に乗る6組のグループに関わる謎という、設定は面白かったです。面白かったですが、読み終わった現在でもちょっと時系列が分かりにくくて頭の中パンク中です。
    みんな『19番のゴンドラ』に乗っているで合っているような気もするのですが、誰が先で誰が後なのかは少し分かりにくいかな。
    ...続きを読む
  • 観覧車は謎を乗せて
    観覧車のゴンドラの位置を示しながら、その章の間隔が狭まりながら進んでいく展開はとても独創的で面白かった。最後は予想とは違う展開で、いささかピンとこなかった。私は、全てのゴンドラの搭乗者は全て一本の線でつながっていると思っていた。また、公園の南西にあり、川があって、芝生に影が見えて、と観覧車の位置や方...続きを読む
  • 幽霊たちの不在証明
    このミスには珍しく本格物で、途中読者への挑戦もあったため、それならばとしっかり謎解きを行ってみた。時系列にまとめてみると自ずと犯人や動機、被害者の行動理由などはすぐにわかってしまうが、殺害トリックがあと1ピース分からないところでギブアップし、解決編を読む。その共犯者はちょっとズルいのでは…と思いなが...続きを読む
  • 幽霊たちの不在証明
    文化祭で主人公と同じクラスの女子が殺される、といういささかショッキングな事件を級友と推理する、という構成で物語は進みます。

    犯人探しの部分はロジカルなつくりになっており、ミステリが好きな読者には楽しめる内容かと思います。主人公がそれまでに見聞きした内容が伏線にもなっており、終盤でそれらがあますとこ...続きを読む
  • 幽霊たちの不在証明
    久しぶりに挑戦状のあるミステリを読んだ。トリックは緻密なパズルのよう。書評にもあったが、人物描写と動機が薄いというのはそのとおりだと思う。人が殺されたという悲壮感がほとんど感じられない。
    2021/3/20
  • 幽霊たちの不在証明
    「このミス大賞」優秀賞作品。高校の文化祭。二年二組の出しものである幽霊屋敷の中で起きた殺人事件。首吊り幽霊に扮した女生徒がそのまま首吊り死体となって発見される冒頭から非日常編は特におもしろく、没頭。解決編のロジカルさも好き。

    切なさが深いだけに、そこに匹敵する強い動機があっても良かったな。でも、お...続きを読む
  • 幽霊たちの不在証明
    お勧め度:☆6個(満点10個)2020年第18回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。読み終えて、すっきりはしたけど、いささかこじつけみたいな気がしてくる。あまりにも論理的な展開に少し引いた。単純に言えば、高校の文化祭で起きた、「お化け屋敷」での殺人なんだが、細部に拘りすぎて、動機とかが薄く...続きを読む
  • 幽霊たちの不在証明
    高校生探偵2人組が学園祭での殺人事件解決に挑む。
    推理解決に至るプロセスは本格的だが、友情や恋愛も散りばめられてるのが味噌と言えば味噌。
    但し中途半端。
    推理は素晴らしいけど犯人が判っても『こいつ誰だっけ?』と思ってしまう。
    最後の尻切れトンボなラストも、よくわからない。
  • 幽霊たちの不在証明
    動機がひどい。それはないだろうと思う。パズルがうまくできたから、理由は後付けでいいやと受けとれる。学園物だけに、この動機にするならもっと納得のいくストーリーが欲しかった。