【感想・ネタバレ】観覧車は謎を乗せてのレビュー

あらすじ

止まったゴンドラが動き出したとき、驚きの結末が待ち受ける!
『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が贈る、二度読み必至の六つの密室劇。

「同一円周上に配置された、決して重ならない大事件。
彼らの事情が交わり起こした『奇跡』を観測出来るのは、観覧車の外の貴方だけ。
見上げた時にだけ現れる伏線を見逃しませんように」――斜線堂有紀(作家)

「軽妙な語り口に心地よく身を委ねているうちに、油断していた。
謎が同時多発的に解けていく、ささやかながら凄まじい快感。
この新鮮さ、読めば分かります」――辻堂ゆめ(作家)


(あらすじ)
不意に停止した自然公園に立つ観覧車――そのゴンドラ内に閉じ込められた六組の乗客たち。
自分を殺した犯人がいかにしてゴンドラから脱出したか考えてほしいという幽霊、観覧車の最高地点から標的を狙撃してほしいと依頼された殺し屋、爆弾とともにゴンドラに乗せられ、解除コードを当ててみせるよう強制された男……。それぞれの謎が解かれたとき、六つの密室劇が鮮やかに響き合う!

(著者プロフィール)
朝永理人
1991年生まれ。福島県郡山市出身。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『幽霊たちの不在証明』(宝島社)で2020年にデビュー。

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ネタバレ

思わず二度読みしてしまぃした。

あ~騙された騙された!
と心地よく叫びたい!

1度だけでは❓❓❓で終わってしまいそうだったけどなるほどこう来たか。

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2022年06月07日

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誤作動により停止してしまった観覧車。そのゴンドラに閉じ込められた乗客たちの抱える謎を描いた群像ミステリ。
自分を殺した犯人が消えた謎に悩む幽霊。休日を共に楽しむ父娘。スナイパーと依頼人の少女。なぜか告白に失敗してしまった男。友人の謎の行動に悩む女子高生。仕掛けられた爆弾を時間内に解除しなければならない男。それぞれの謎と思いを乗せたまま止まってしまった観覧車が動き出すまで、各登場人物たちの物語が次々と語られるのですが、それがどのように繋がるのか……それは読んでのお楽しみとしか言えません。
終盤の怒涛の「解決編」が凄い!!! 速いテンポでするすると謎が解けていくのがまさしく快感です。

0
2025年07月31日

Posted by ブクログ

短いのでサクッと読めると思ったが、最後に一気に解決に繋がり、もう一度読み直して整理したり、友人と話し合いたくなった。登場人物が多く、把握するのが大変ではあった。

0
2023年06月29日

Posted by ブクログ

観覧車が停止してしまった間に起こる6組の話。
途中、どの組が誰だったかわからなくなり、戻って読み返したりしたので、なるべく一気に読んだ方が良いかな。
後半に物語の謎が一気に解けていくところが引き込まれて面白かった。
このようなスタイルのミステリー好き。

0
2023年05月02日

Posted by ブクログ

同じ観覧車に乗った6組のオムニバスという感じで、面白そうな予感のするコンセプト。終盤、一気に加速していくあたりから謎っぽいものが明かされていく過程、結末も驚いた。すごく作り込んだんだと思うし、ヒントはあるものの答えには近づけなかった。わかり難い。

0
2023年01月15日

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ネタバレ

同じ観覧車の別々のゴンドラで紡がれる6つのストーリー。それぞれのストーリーの理由、最後に繋がる結末は面白かったです。

0
2022年07月10日

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なかなか掴みどころのないお話。トラブルで停止してしまった観覧車の6つのゴンドラのお話が、同時並行で描かれます。これ以上は何をどう書いてもネタバレになりそうなので、この辺にします。

0
2022年05月24日

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複数の登場人物の視点から
語られる形式は結構好き。

ただし、兄弟の話は、
あまりに唐突すぎて
最後の最後のオチも好きではないかな。
※外した理由とかは、伏線回収もあり
 よかったのに…

0
2022年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自然公園の観覧車が営業中に停止し、ゴンドラ内に閉じ込められた6組の人々。恋人の思い出に浸る男と幽霊、父と娘、スナイパーと制服の少女、意中の女性に告白する男性、ちびとのっぽの女子高生、弟とトランシーバーでやりとりする男性…。
閉じ込められた人々はそれぞれに謎を抱えており、その行方が見どころ。自分を刺した犯人がゴンドラからどう降りたかを知りたい幽霊。様子のおかしな父に疑問を持つ娘。狙撃現場に居合わせる少女の正体。振られてしまった男性の回想。女子高生が友人を観覧車に誘った理由。弟が仕掛けた爆弾の解除コード。
それぞれの視点が交互に描かれるが、後半に向けて入れ変わる速度が加速する。最後まで読むと、実は同時進行ではなく違う日時に起きていることだったことがわかる。途中に散りばめられた描写を読んでいくとどちらが先なのかなどなんとなくわかるものもあるが、順番を特定することはできなかった。
いわゆる探偵もののミステリーみたいな謎解きがあるものばかりではなく、父と娘の話ははっきりとした謎解きはされないまま、なんとなく解決した空気で終わる。また、他の人も書いている通り、スナイパーと少女だけは今ひとつ繋がりがわからなかった。デビュー作は読んでいないが、『毒入りコーヒー事件』よりは面白く読めた。

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2025年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自然公園に建つ観覧車が突然停止した。ゴンドラ内に閉じ込められたのは6組の乗客たち。
それぞれの謎が解かれたとき、驚愕の真実が……。

安全装置の誤作動で止まった観覧車。その中に閉じ込められたのは、皆一癖も二癖もある乗客ばかり。
自分を殺した犯人がいかにゴンドラから脱出したか考えてほしいという幽霊と男、観覧車の最高地点から標的を狙撃してほしいと依頼された殺し屋と依頼人、爆弾と共にゴンドラに乗せられた男、ワケアリな雰囲気の父と娘、”イケる”と思っていた相手に告白した男と振った女、高所恐怖症の女子高生と男装させられたその友人……。

一見何の関係もなさそうに見える6組それぞれの事情と謎が繋がりながらするする解けていく瞬間が、縺れた毛糸が解ける瞬間みたいで気持ちいいです。
終盤、目まぐるしく変わっていく視点もスピード感があって良い。ゆっくり読むよりも、流れに乗って一気に読んでしまったほうが楽しめるかも。

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2024年08月24日

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観覧車の乗客達の話が次々と書かれている構成は、面白く、集中して一気に読めた。 しかし…、最後まで読んだが、話がつながった部分もあるが、全部スッキリとはならず、再読するほどの気力もわかず…なんだかモヤモヤとした読後感だった。

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2023年10月22日

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トラブルで停車した観覧車に閉じ込められた6組の乗客。
それぞれが訳ありで、謎を解こうとしたり今の事態から脱出したいと願っているらしい。

A:恋人と別れたらしい男・車田と、観覧車がトラブルで停車したときのみ現れる幽霊・ユウコ
B:父親らしい御館とその娘らしい菜々芽(ななめ)
C:プロのスナイパーらしい男と、彼に仕事を依頼したらしい少女
D:年上の女性・糸口に告白した小針と、小針を振った糸口
E:彼氏の振りをさせられている女子高生・のっぽと、のっぽに彼氏の振りをさせている同じく女子高生・ちび
F:弟・巴仁弥に爆弾をしかけられ開錠番号を解き明かそうとする兄・巴寿久

会話のやり取りや雰囲気は伊坂幸太郎さん風。
この六組が繋がっているのかどうか、繋がっているとしたらどう繋がっているのかを推理したくて会話の端々から観覧車の位置関係とか注意しながら読んでいたため、思ったより時間が掛かった。

大枠としては予想は当たっていたが、細かなところは分からなかった。
結果的に自分の注意事項はあまり当てにならなかったということか。なのでネタバレにはならないと思うので、ご安心を。

ただ他の方々のレビューにもある通り、もう少しすっきり感が欲しかったと思う。
フワッとした解決という感じで、私が求めるような「そうだったのか!」感が感じられなかったのは残念。
特にCとFの話は結局何だったのか、私の読解力不足を感じた。

新人作家さんらしいので、今後に期待。

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2023年08月06日

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正確に書くと星3.8。
面白いと聞いていただけに期待値が高く、思ったより斬新さはなかった。
ところどころネタが分かった。
でも、伏線が張っており最後は複雑な構造で、こういうものを書けるのはすごいなーと思いながら読んだ。

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2023年05月16日

Posted by ブクログ

日常の謎の本格探偵推理小説ですね。
観覧車にたまたま居合わせた6組の謎解きの物語。
連作短編を一纏めにした構成は類をみませんが、観覧車ではないと物語が成立しないかなと思いました。
読みやすく、メリハリもあるのですが、限られた空間なのでもう少し人間模様の構成が欲しいですね。
次回作を期待しましょう。

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2022年10月23日

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あらすじはすごく面白そうだと思ったのに、読んだら微妙に薄かった。
うまく繋がって「なるほど!」と思えるところも多いのに、あともう少しカタルシスに繋がらなくて惜しい。
なんでかなと考えたら、キャラクターの性格が皆真面目で似通ったところがあり、飛び抜けて変な人や個性的な人がいないからかなと思った。
作者もキャラクターも、ちょっとお行儀が良すぎるのかもしれない。

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

止まってしまった観覧車の中の6台。それぞれの登場者の事情が謎を持って重なるようでズレる違和感。時系列のズレも重なって、動き出しの瞬間に向けてどんどん高まっていく謎解きの醍醐味が肩透かしを食った感じ。

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2022年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誤作動で止まってしまった観覧車に乗る6組のグループに関わる謎という、設定は面白かったです。面白かったですが、読み終わった現在でもちょっと時系列が分かりにくくて頭の中パンク中です。
みんな『19番のゴンドラ』に乗っているで合っているような気もするのですが、誰が先で誰が後なのかは少し分かりにくいかな。

後半にすごい勢いで場面が移り変わるので、真相を見たはずなのにイマイチ理解した気がしないです。緊迫した様子のゴンドラも少ないので、すごい勢いで場面が変わっても臨場感はそんなにありませんでした。駆け足気味で進むので物足りなさも。

もう一度読んだら理解できるかなと思いましたが、しばらくは読まない気がします。

でも、観覧車に乗りたくなるような1冊でした。

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

観覧車のゴンドラの位置を示しながら、その章の間隔が狭まりながら進んでいく展開はとても独創的で面白かった。最後は予想とは違う展開で、いささかピンとこなかった。私は、全てのゴンドラの搭乗者は全て一本の線でつながっていると思っていた。また、公園の南西にあり、川があって、芝生に影が見えて、と観覧車の位置や方角に気を配っていたが、あまり重要ではなかった。いい意味で予想は外れて、「かがみの孤城」を思い出すような全く違う結末となったが、爽快感は得られなかった。でも面白い。読んで良かった。作者の他作品も読んでみたいと思う。ABCと並ばずに飛び飛びにゴンドラに名前をつけたのはなぜだろう、時系列でもなさそう、時系列ならよかった。第4部はばん、ぱん、ドカンなどの擬音語で各章が始まっている。Dがよくわからないが自殺した彼女の思念体にナイフを刺したと言うことか。

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2022年07月16日

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