久賀美緒のレビュー一覧

  • 時のかなたの恋人

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    ネタバレ

    素晴らしかった。
    読んでよかったなあ、と思える本に会えるのは幸せ。

    ロバート親子とのパートはきついし、ニコラスはダグレスを「他の女たちのように欲がない」的評価してたけど、結婚相手をすごい求めてるし。2人のことをそれほど好きになれなくて読み終わったら読み返すことはなさそう、て思ってた。

    が。ダグレスが中世にトリップしてから心を掴まれて止まらなくなり、2人の絆、最後の細密画の裏から伝わるニコラスの愛に泣いてしまった。

    前半のダグレスは生きづらい自身を好きになれてないし、ニコラスも死を前にもがいていて、読んでる自分にそのままその感情が来てたんだと思う。一緒にその人生を生きて、しんどかった。

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    2025年09月22日
  • 時のかなたの恋人

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    タイムスリップロマンス。

    最初はいいように扱われっぱなしのダグレスにはイライラしてしまうけど物語での彼女の気付きと成長する姿が良い◎
    真相を突き止めるところとか、悪事を阻止するために奮闘するところとかドキドキ感もあって凄く面白かったー!
    翻訳が読みやすくて分厚い割にスラスラと読めた。

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    2025年07月06日
  • 時のかなたの恋人

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    本が手元に届いた時、本の厚さ、ページの多さに読み切れるか心配になったが、その心配は杞憂に終わりました!
    読み始めたら止まらず、仕事帰りの電車で読んでいた時は、夢中になりすぎて乗り過ごしていましたw
    活字の本から、バラや紅茶の香りを感じられる様な気がしてならない程に世界観に没入できた。
    読み終わりも最高でした!
    ダグラスが流した涙の分、彼女はこれから幸せになれるのね、きっと!!
    2人の愛が永遠でありますよに…!と願わずには、いられない程素敵な作品でした!

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    2025年06月11日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    【人間不信になる現実、でも誰かを信じたい】
    アメリカの小説、新鮮でした。

    各章短く、テンポよく、
    2人の女性、クレアとエヴァのシーンがほぼ交互に綴られる。

    プエルトリコゆきの477便のチケットを持ったクレア。
    搭乗前に、クレアとチケットを交換するエヴァ。
    失踪を試みる二人が交わった空港での出来事を起点に、
    エヴァのそれまでと、
    クレアのその後について、
    目が離せなくなる。

    登場人物があまり多くなくて、
    シーンが変わっても置いていかれずに読めた。

    人に助けてもらうこと、
    形跡を残すこと。
    信じること。

    生きると決めたなら避けられないのかも。
    どれだけ人間不信に陥っても。
    誰か信じられる

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    2024年05月11日
  • プエルトリコ行き477便

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    プエルトリコに行くクレアは夫の暴力と支配から逃れたかった。クレアに空港で声をかけたエヴァという女性は夫の安楽死を手伝ったのでオークランドに戻れば逮捕される可能性があるという。
    今の生活から逃れたいと思う2人は空港で航空券と身分を交換することに。
    クレアはオークランドへ。
    エヴァはプエルトリコへ。

    2人の女性のことが交互に綴られていく。

    クレアはオークランドに着いてから当初乗る予定だったプエルトリコ行き477便が墜落したことを知り、今後のことを模索する。
    エヴァは何者なのか、実は何から逃れたかったのかが段々と明らかになる。

    序盤から終始ハラハラするサスペンス。
    とても面白かった‼︎
    不安だ

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    2024年02月05日
  • 時のかなたの恋人

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    恋人との旅行中、喧嘩して身一つで置き去りにされたダグレスの前に鎧の男が現れ……。タイムスリップ・ロマンス。

    調べると1995年に新潮文庫から出ている本作。本書は2020年に二見文庫から出た新訳版。770ページを超える長編である。評判が良いようなので、ロマンス小説という馴染みのないジャンルだが手を出してみたら、大正解!

    男性との関係に常に問題を抱えつつ、何度も失恋を繰り返しながら、異性を求めることがやめられない女性主人公ダグレス。彼女の内面世界がくどくどと語られるのには当初面食らった。やや古い小説のため、価値観など時代性を感じるし、男性にとっては共感できないところも多い。ただ、心理状態がつか

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    2023年12月17日
  • 時のかなたの恋人

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    面白すぎて寝る間も惜しんで夢中で読みました!ダグレスとニコラスの恋がどうなるのか…やきもきしながらもとても楽しかったです。
    1番好きな本になったかも!!

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    2023年12月11日
  • プエルトリコ行き477便

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    読み終わって、そう、後書きまですべて読み終わっても、どきどきする本にたまに出合うことがあります。
    わたしにとって『プエルトリコ行き477便』はそういう本でした。

    登場人物はふたり。
    ひとりは上流階級に嫁ぎもうすぐ上院議員に立候補しようとしている夫に虐待されているクレア。
    もうひとりは薬の売人をしてひとりでひっそりと生きているエヴァ。
    ふたりの視点で交互にものがたりは進んでいきます。
    クレアの視点は現在進行形でクレアの語り。
    エヴァの視点は三人称でプエルトリコ行き477便に搭乗することになるまでの状況がえがかれている。
    過去と現在が語られることで相乗効果ってめちゃくちゃ上がることもあるんだな。

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    2023年08月16日
  • メーデー 極北のクライシス

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    小島秀夫さんが推してるっぽい感じだったので読んでみたら、グイグイ読んでしまった。
    極限状態でのサバイバル。フィクションと現実の境界すれすれな内容が非常にドキドキします。

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    2023年03月25日
  • プエルトリコ行き477便

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    掘り出し物に当たった^o^!と感想を書いている方がいらしたので、興味を持った作品
    乗っかって良かったデス☆(*'▽'*)
    海外サスペンス
    舞台はプエルトリコだと思っていたが、カリフォルニアのバークレーといったところか
    全く違う人生をやり直そうとする2人の女性クレアとエヴァ
    共通点は、逆境に耐えながらも友達には恵まれていたが、余りにも悩みが大き過ぎて相談出来ずに葛藤する日々を送る所
    最後闇に包まれた部分が明らかになり、え?そうなの?!!(◎_◎;)となりました
     

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    2022年12月12日
  • プエルトリコ行き477便

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    二人の女性が新たな人生を手に入れるために飛行機のチケットを交換するが、一方の飛行機が墜落してしまう。とにかく続きが気になって読み進めてしまう。自分の名前も人生も全て偽って新しい土地でやり直すのがどんなに大変なことか。当たり前のように平和に暮らしているが、何者にも脅かされないことがどんなに幸せなことか。本当に苦しい時に助けてくれる人が身近にいることがどれほど心強く感じられることか。人が絶望からぬけるには、やはり一人ではどうしようもないこともある。人間関係は大切だと感じた。

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    2022年09月04日
  • プエルトリコ行き477便

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    読みだしたらノンストップでした。権力者のDV夫から逃げる妻、というありがちな設定だけど、そこから先はまるで読めない。最後まで楽しめました。

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    2022年07月07日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    今の生活から逃げ出したい2人の女性が出会い、お互いの身分、航空チケットを交換する。

    そこからそれぞれの過去と現在が代わる代わる描かれていて、物語の運びというか、構成が見事だった。。

    逃げることの恐怖、臨場感がものすごく伝わってきて、ハラハラしながら読み進めた。

    翻訳もとても読みやすくて良かった。

    最後は涙しました。 

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    2022年02月15日
  • プエルトリコ行き477便

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     思わぬ拾い物という印象が強い一作である。まだこれが二作目という新人女流作家には、目のつけどころの良さと、ストーリーテラーとしての稀有な才能を感じさせられる。邦題は原題の直訳ではないけれど、なかなか洒落た納得のゆくタイトルであることが、本書を読み始めればわかって頂けると思う。

     本書を読み始めると、まずページを繰る手が止まらなくなる。クレアとエヴァという二人の境遇の異なる女性が出会うのは、ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ空港。しかも小見出しによれば「墜落事故当日」。え? 

     二人の女性が航空券を交換するシーンがこの小説のスタート地点だ。見ず知らずの他人同士として、初めて出会った女性二人が

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    2022年02月13日
  • プエルトリコ行き477便

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    夫の暴力から逃れる為に失踪を図るクレア、空港でクレアとチケットを交換したエヴァ。
    見知らぬ女性になりすまし、新しい人生を始めようとするクレアパートと、エヴァが空港でクレアとチケットを交換するまでを追うエヴァパート、2つのパートを交互に読んでいくうちに高まる緊迫感。
    読ませるサスペンス/スリラーでした。
    描かれている女性同士の友情も見どころです。
    色々書くとネタバレになりそうなので、サスペンス好きな人はとにかくぜひ読んでみて!

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    2022年02月09日
  • プエルトリコ行き477便

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    違う本ほしくて本屋来たのにタイトルからしておもしろい予感しかしなくて衝動買い。最初から最後までずっとハラハラドキドキさせられる、2021年に読んだ本の中で一番良かった。主人公2人の女性の痛々しいまでの精神描写が非常に臨場感があり、抑圧された環境でストレスに晒されたことがある全ての人にすすめたい

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    2022年01月22日
  • プエルトリコ行き477便

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    その場から脱出したい女性がふたり。片方は夫からの凄まじい虐待に遭い、もう片方は犯罪がらみのやばい状況。空港でばったり会って航空券を交換したら現状から抜け出せるのか。

    どうか無事に逃げられますようにとひたすら願う。一時逃げられたとしても、その後の生活に不安を抱くようでは駄目。とにかく完全に振り切ってと。

    臨場感が凄い。歳を取るにつれて片仮名の名前が頭に入りにくくなっているため(笑)、海外ミステリーは年に数冊しか読まなくなっていましたが、こんな作品を読むと俄然もっと読みたくなる。

    冒頭に「勇気を持って自らのために声をあげたすべての女性に捧げます」とあります。見てくれている人、助けてくれる人は

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    2021年11月09日
  • 灼熱の瞬間

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    消防士・アンは崩れかけた現場の中、腕を挟まれ脱出出来ずにいた所、助けに来た、一度だけ関係を持った同僚ダニーに腕を切断するよう懇願する。ダニーは瀕死の重傷を負いながらもアンを助け出した。10ヶ月後、火災捜査官として、アンは初めての任務でかつて腕を失った現場を調査する。腕と天職を失っても前に進み続けるアンがカッコいい!現場に復帰したが、後悔と罪悪感で自暴自棄になっていたダニーの描写は痛々しかった。初めて義手を付けていない腕に触れるシーンが印象的だった。事件については完全な解決に至っていないのが心残り。今後が気になる隊員もたくさん!面白かった!

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    2019年05月28日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    面白かった!
    ハラハラスリルもある。
    エヴァ生きてて欲しかったなー
    まさかダニエルと通じていたとは。
    最後はリズの家で再会して友達になって欲しかった。
    いやー、良かった!

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    2025年07月03日
  • プエルトリコ行き477便

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    とっても面白かった 良かっただけに個人的にはラストの部分は認めたくない笑 もっと違う世界線でいいじゃん小説なんだから、、、

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    2025年02月15日