作品一覧

  • 私の唇は嘘をつく

    私の唇は嘘をつく

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    『プエルトリコ行き477便』の作者が描く女たちの復讐劇! 自分の人生を狂わせた女詐欺師メグに一方的に恨みを抱くキャット。 だが復讐心は、いつか奇妙な友情へと…… 誰が誰を騙すのか? 全米ベストセラー! キャットは10年間、捜しつづけていた女メグをパーティーのテーブルの向こうで目の当たりにしていた。メグと話したのはたった一度――30秒ほどの電話越しの会話だけだが、私の人生はその30秒で一変した。10年前、新聞記者だったキャットはある事件を追っていたが、女からかかってきた一本の匿名電話のせいでレイプ被害に遭ってしまう。女の消息を追ったものの、詐欺師である彼女は名を変え職業を変え、その消息は途絶えた。だがついにその女メグは、この町に戻ってきた。今度は私が彼女に復讐する番だ―― 原題:The Lies I Tell
  • プエルトリコ行き477便

    プエルトリコ行き477便

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    暴力的な夫からの失踪に失敗したクレア。 見知らぬ女性と身分を交換するが…… 米Amazon2020年前半のベストブック選出! 〈ニューヨーク・タイムズ〉紙 2020年の夏に読むべき本選出! 『グッド・モーニング・アメリカ』2020年の夏に読むべき25冊の本、Apple Booksにて2020年上半期のベストブックに選出! ケネディ家に次ぐ名家に嫁いだクレアは夫の暴力に悩み、失踪計画を練る。仕事でデトロイトに行く際に計画を実行するはずだったが直前になって夫が行く先を変更、クレアは夫の代わりにプエルトリコに向かうことになった。混乱し、空港で呆然としていると見知らぬ女性に話しかけられ、カリフォルニアに戻ればある事情から逮捕されると聞かされたクレアは、夫から逃げたい一心で飛行機のチケットと身分の交換を提案する。だがクレアの乗るはずだった飛行機がフロリダで墜落、彼女は死亡したことになり…… 原題:The Last Flight

ユーザーレビュー

  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【人間不信になる現実、でも誰かを信じたい】
    アメリカの小説、新鮮でした。

    各章短く、テンポよく、
    2人の女性、クレアとエヴァのシーンがほぼ交互に綴られる。

    プエルトリコゆきの477便のチケットを持ったクレア。
    搭乗前に、クレアとチケットを交換するエヴァ。
    失踪を試みる二人が交わった空港での出来事を起点に、
    エヴァのそれまでと、
    クレアのその後について、
    目が離せなくなる。

    登場人物があまり多くなくて、
    シーンが変わっても置いていかれずに読めた。

    人に助けてもらうこと、
    形跡を残すこと。
    信じること。

    生きると決めたなら避けられないのかも。
    どれだけ人間不信に陥っても。
    誰か信じられる人がいる世界であってほしい。
    弱っている時に漬け込む人。
    立場を濫用する人。
    心から手を差し伸べようとする人。
    分からないけど、自分は手を差し伸べる人でありたい。
    利害を超えた友情を大事にしたい。
    全ては流転する、けれど。
    あとたぶん、
    直感を高める。

    0
    2024年05月11日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    プエルトリコに行くクレアは夫の暴力と支配から逃れたかった。クレアに空港で声をかけたエヴァという女性は夫の安楽死を手伝ったのでオークランドに戻れば逮捕される可能性があるという。
    今の生活から逃れたいと思う2人は空港で航空券と身分を交換することに。
    クレアはオークランドへ。
    エヴァはプエルトリコへ。

    2人の女性のことが交互に綴られていく。

    クレアはオークランドに着いてから当初乗る予定だったプエルトリコ行き477便が墜落したことを知り、今後のことを模索する。
    エヴァは何者なのか、実は何から逃れたかったのかが段々と明らかになる。

    序盤から終始ハラハラするサスペンス。
    とても面白かった‼︎
    不安だらけの辛い状況のなかで出来た友情が救いとなり友の言葉が沁みる。
    自分らしく生きようと力強く勇気ある行動に大変励まされた。

    いい作品に出会えた。

    0
    2024年02月05日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    読み終わって、そう、後書きまですべて読み終わっても、どきどきする本にたまに出合うことがあります。
    わたしにとって『プエルトリコ行き477便』はそういう本でした。

    登場人物はふたり。
    ひとりは上流階級に嫁ぎもうすぐ上院議員に立候補しようとしている夫に虐待されているクレア。
    もうひとりは薬の売人をしてひとりでひっそりと生きているエヴァ。
    ふたりの視点で交互にものがたりは進んでいきます。
    クレアの視点は現在進行形でクレアの語り。
    エヴァの視点は三人称でプエルトリコ行き477便に搭乗することになるまでの状況がえがかれている。
    過去と現在が語られることで相乗効果ってめちゃくちゃ上がることもあるんだな。
    過去回想は書き方としてよくないし損しているって前に言われたことがあるのです。
    過去回想でも回想でなく、進行形で書けばそんなことはちっとも気にならないんだと分かったのは良かった。

    クレア視点で語られるとクレアに肩入れしたくなるけど、私が好感を持ったのはエヴァと隣に引っ越してきたリズの関係でした。
    読み終わった今も、ふたりのことを考えると胸が熱くなるし、涙が出そうになります。
    単なる友情ってたぶんどこにでもあると思う。
    エヴァは薬物依存症の母親と、その面倒を見るために孫のことを見れないと祖父母に捨てられた過去があり、複雑な環境で生きてきたから誰にも頼らず誰にも心を開くことができずにいた。
    そんなエヴァのことを友だちだと言ってくれた年上のリズのことをわたしも好きにならずにいられない。
    本当の友だちはたぶん全然年齢とか境遇とか関係ないんです。
    もちろん、友だちが必要かどうかは自分で決めていいし、ひとりで強く生きていけるのはとってもいいことだとは思うけれど、クレアみたいに誰かが助けてくれる場合もあるかもしれない。
    エヴァがリズに会わなかったらきっとあんな風にしなかったとは思ったけど、エヴァは最後の最後で自分の判断をしたけれどそれでもひとりぼっちではなかったって思えたんだとわたしは思いたい。
    エヴァは間違ってなかったって言ってあげたい。
    クレアはエヴァのことをきっと忘れないし、リズもずっと友だちだから。
    泣きそうです、本当に。

    あと、著者インタビューもとてもいいのです。
    たくさんの人に読んでほしい本です。

    0
    2023年08月16日
  • 私の唇は嘘をつく

    Posted by ブクログ

     『プエルトリコ行き477便』が、二人の女性の運命の糸がクロスする面白さにツイストを入れて、面白かい読み物だったので、続いての本書も迷わず手に取る。二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。

     前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。どちらの一人称もぐいぐい読ませる。その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かされるのだが、現在と過去の時間を往来しつつ、さらに視点の転換も微妙に関連しつつ、読者は次第に二人の女性の人生と性格と行動の理由をつかみ取ってゆく。

     この構造はやはりこの作者特有のものなのか? 続く作品も全部このスタイルでやってしまってもいい。あるいはそこに期待させる面白さを持つのがジュリー・クラークという作家の優れたオリジナリティなのかもしれない。二作とも、ちょっとした凄みを感じてしまったのは、一人称描写の見事さ、そしてそこに仕掛けられたいくつもの謎。すべてを操る語り口、といったところである。

     日本語化された文章力にも無理がなく、、、、と思ったら、何と、この翻訳者は翻訳ミステリー読書会世話人の小林さゆりさんではないですか。コロナ中もZOOM読書会では何度もお世話になりました。それにしても、難度の高いこの手の作品をこうもスムースに読ませて頂けて有難い限り。

     作品では不動産詐欺に関わる悪辣な手口が出てくるのだけど、それらへの怒りをどう収めるかというのも、読者の興味を引くところ。ヒロインの一人がさらに狡猾な詐欺師である点がポイントである。詐欺師が、詐欺師へ復讐するという人生を賭けた長大なドラマという構成に辿り着くるまでの語り口の見事さ、展開のスピーディさも読後に感じさせる読書的快感に繋がってゆく秀逸なストーリー。

     昔はお世話になったけれど最近ではあまり手に取ることのない二見文庫だが、この通りの凄玉ミステリ、今年もやってくれました。拍手!

    1
    2023年05月13日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    掘り出し物に当たった^o^!と感想を書いている方がいらしたので、興味を持った作品
    乗っかって良かったデス☆(*'▽'*)
    海外サスペンス
    舞台はプエルトリコだと思っていたが、カリフォルニアのバークレーといったところか
    全く違う人生をやり直そうとする2人の女性クレアとエヴァ
    共通点は、逆境に耐えながらも友達には恵まれていたが、余りにも悩みが大き過ぎて相談出来ずに葛藤する日々を送る所
    最後闇に包まれた部分が明らかになり、え?そうなの?!!(◎_◎;)となりました
     

    0
    2022年12月12日

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