作品一覧

  • 私の唇は嘘をつく
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    『プエルトリコ行き477便』の作者が描く女たちの復讐劇! 自分の人生を狂わせた女詐欺師メグに一方的に恨みを抱くキャット。 だが復讐心は、いつか奇妙な友情へと…… 誰が誰を騙すのか? 全米ベストセラー! キャットは10年間、捜しつづけていた女メグをパーティーのテーブルの向こうで目の当たりにしていた。メグと話したのはたった一度――30秒ほどの電話越しの会話だけだが、私の人生はその30秒で一変した。10年前、新聞記者だったキャットはある事件を追っていたが、女からかかってきた一本の匿名電話のせいでレイプ被害に遭ってしまう。女の消息を追ったものの、詐欺師である彼女は名を変え職業を変え、その消息は途絶えた。だがついにその女メグは、この町に戻ってきた。今度は私が彼女に復讐する番だ―― 原題:The Lies I Tell
  • プエルトリコ行き477便
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    暴力的な夫からの失踪に失敗したクレア。 見知らぬ女性と身分を交換するが…… 米Amazon2020年前半のベストブック選出! 〈ニューヨーク・タイムズ〉紙 2020年の夏に読むべき本選出! 『グッド・モーニング・アメリカ』2020年の夏に読むべき25冊の本、Apple Booksにて2020年上半期のベストブックに選出! ケネディ家に次ぐ名家に嫁いだクレアは夫の暴力に悩み、失踪計画を練る。仕事でデトロイトに行く際に計画を実行するはずだったが直前になって夫が行く先を変更、クレアは夫の代わりにプエルトリコに向かうことになった。混乱し、空港で呆然としていると見知らぬ女性に話しかけられ、カリフォルニアに戻ればある事情から逮捕されると聞かされたクレアは、夫から逃げたい一心で飛行機のチケットと身分の交換を提案する。だがクレアの乗るはずだった飛行機がフロリダで墜落、彼女は死亡したことになり…… 原題:The Last Flight

ユーザーレビュー

  • 私の唇は嘘をつく

    Posted by ブクログ

    この人の前作「プエルトリコ行き477便」も面白かったけど、これも面白かったな。途中しんどくても読後感が悪くないし、エンタメ性が高いので読んでいて苦じゃない。北欧ミステリーばっかり読んでると好感度の高い主人公に会うことはなかなかないので(ドイツミステリーとかも割とそうかも)キャットもメグもどちらも良かった。メグは詐欺師だけど標的を選ぶ基準が序盤からきちんと明かされているのでちっとも不快じゃなかった。むしろキャットのほうが苛ついてくるというか……まあ最後はキャットも綺麗に終わったので良かったです。この人の作品また読みたい。

    0
    2025年10月12日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【人間不信になる現実、でも誰かを信じたい】
    アメリカの小説、新鮮でした。

    各章短く、テンポよく、
    2人の女性、クレアとエヴァのシーンがほぼ交互に綴られる。

    プエルトリコゆきの477便のチケットを持ったクレア。
    搭乗前に、クレアとチケットを交換するエヴァ。
    失踪を試みる二人が交わった空港での出来事を起点に、
    エヴァのそれまでと、
    クレアのその後について、
    目が離せなくなる。

    登場人物があまり多くなくて、
    シーンが変わっても置いていかれずに読めた。

    人に助けてもらうこと、
    形跡を残すこと。
    信じること。

    生きると決めたなら避けられないのかも。
    どれだけ人間不信に陥っても。
    誰か信じられる

    0
    2024年05月11日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    プエルトリコに行くクレアは夫の暴力と支配から逃れたかった。クレアに空港で声をかけたエヴァという女性は夫の安楽死を手伝ったのでオークランドに戻れば逮捕される可能性があるという。
    今の生活から逃れたいと思う2人は空港で航空券と身分を交換することに。
    クレアはオークランドへ。
    エヴァはプエルトリコへ。

    2人の女性のことが交互に綴られていく。

    クレアはオークランドに着いてから当初乗る予定だったプエルトリコ行き477便が墜落したことを知り、今後のことを模索する。
    エヴァは何者なのか、実は何から逃れたかったのかが段々と明らかになる。

    序盤から終始ハラハラするサスペンス。
    とても面白かった‼︎
    不安だ

    0
    2024年02月05日
  • プエルトリコ行き477便

    Posted by ブクログ

    読み終わって、そう、後書きまですべて読み終わっても、どきどきする本にたまに出合うことがあります。
    わたしにとって『プエルトリコ行き477便』はそういう本でした。

    登場人物はふたり。
    ひとりは上流階級に嫁ぎもうすぐ上院議員に立候補しようとしている夫に虐待されているクレア。
    もうひとりは薬の売人をしてひとりでひっそりと生きているエヴァ。
    ふたりの視点で交互にものがたりは進んでいきます。
    クレアの視点は現在進行形でクレアの語り。
    エヴァの視点は三人称でプエルトリコ行き477便に搭乗することになるまでの状況がえがかれている。
    過去と現在が語られることで相乗効果ってめちゃくちゃ上がることもあるんだな。

    0
    2023年08月16日
  • 私の唇は嘘をつく

    Posted by ブクログ

     『プエルトリコ行き477便』が、二人の女性の運命の糸がクロスする面白さにツイストを入れて、面白かい読み物だったので、続いての本書も迷わず手に取る。二見書房と言えば女性ロマンス路線の文庫なのだが、この作家は従来の狙い通りの女性読者層はもちろん、さらにすべての読者層に受け入れられておかしくない実力派の書きぶりを見せてくれる。

     前作と同様に二人の女性の一人称で語られる二つの世界。一人は、不幸な過去を持つ女性詐欺師で、もう一人は彼女に復讐心を抱く駆け出しジャーナリスト。どちらの一人称もぐいぐい読ませる。その運命の交錯のデリカシーさや、それぞれの女性が抱える秘密の事情もページを繰る毎に次第に明かさ

    1
    2023年05月13日

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