久賀美緒のレビュー一覧

  • プエルトリコ行き477便

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    だいぶ前に読んだから記憶が遠いけど
    中弛みするけど後半またジェットコースターのようにグイグイ読める作品。

    今の空港セキュリティではあり得ないけれど、
    実際に起こったかのような臨場感とミステリーを楽しめた。

    他人の人生を生きるって
    誰もが一度は想像してみたことがあるはずで、
    でもこの作品では、人生を交換した相手の
    過去や経歴は一切知らず、事故的に交換することに。

    全て回収できたのか謎なぐらい伏線が多くて、
    気になる箇所をメモすれば良かった…笑

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    2024年10月01日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    面白かった。
    身分を交換するという設定だけで大好物。話のテンポやわかりやすい文章も読みやすくて◎。
    サスペンスとしては、最後、夫の魔の手が迫り、直接対峙する…という方がハラハラして面白かっただろうけど、この物語の一番のテーマは、抑圧された女性たち、戦う女性たちへのエールだから、これでいいのだろう。
    結末はとても切なくて、なんとも言えない気持ちになった。

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    2024年08月10日
  • プエルトリコ行き477便

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    逃げる二人は空港で行き先を交換した。
    そして片方の飛行機は墜落した……。

    物語は生き延びた一人が逃げ続ける様子と、もう一人の墜落事故の出来事が、交互にそれぞれの目線で描かれていく。

    近寄ってくる人を疑い、自分を諦める、どうしょうもない苦しさ。
    我慢するも逃げるも先が見えない苦しさと、「#MeToo」と声をあげるための覚悟が、自分のことのように伝わる。

    始まりからラストまで、ずっと緊張して読んでいた。

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    2024年03月12日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    有名人の夫の暴力に悩み失踪計画を練ったクレアだったが直前で予定が変更になってしまった。混乱のなか、空港でエヴァと身分を交換した直後、交換した飛行機が墜落する。彼女は死んだこととなって生きていく、、

    クレア(1人称)と女性(3人称)の2視点から描かれる。精神的に追い詰められていくサスペンス要素と徐々に分かる真実、変わっていく展開が面白かった。

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    2024年01月20日
  • メーデー 極北のクライシス

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    極北の地で、ロシアとNATOが一触即発になる事態を描いた作品。

    クリミアも、こうやったのかもしれないし、いまのウクライナ戦争も、ロシアはこれと同じような事を考えていたのかもね。

    っていうか、もっと古く言うと、イラクの“大量破壊兵器”の件は、場所は違うものの、ほとんどこれと同じような事だった様な気もしますね。あれだけ『ある!』と言われていた大量破壊兵器が無かったわけですからね。

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    2023年03月12日
  • プエルトリコ行き477便

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    CL 2022.8.28-2022.8.31
    今の生活から消えたい二人の女性が航空チケットを交換して入替る。
    クレアの現在とエヴァの過去が交互に語られる。
    とにかく次が気になって次へ次へと読みたくなる一冊だった。

    被害者が加害者から逃れるために全てを失うなんておかしい。それでは逃げ切ったことにはならない。とか勝手なことを考えながら読んでいたけど、胸のすく解決で嬉しかった。
    でも、やっぱりラストは悲しい。残念です。

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    2022年08月31日
  • プエルトリコ行き477便

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    今の人生から逃げ出したい2人の女性が、空港でチケットと身分を交換する所から始まる物語。夫から暴力を受け続けるクレア。自尊心を奪われた彼女は、周りを信用する事も助けを求める事も不可能と思い込んでいる。エヴァは愛された記憶がない、孤独な女性。いくつかの人生の岐路を誤り戻れなくなった彼女も、誰かに頼る事をできずに追い込まれてしまった。「失踪」では解決にならず、声を上げる事が、自分の人生を取り戻す方法だとたどり着いたものの、何と勇気のいる事だろう。それにしてもエピローグが切ない。

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    2022年08月14日
  • プエルトリコ行き477便

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    夫の支配から逃れたいクレアと犯罪に手を染めた自分を変えたいエヴァ。二人が空港で出会い搭乗券を交換する計画。しかしエヴァが乗った飛行機が墜落。全てが狂い始める。人は痕跡を残さずに姿を消せるのかというのが大きなテーマとしてある。様々な困難と、それでも今の現状を変えたいという意思と女性が声を上げることの難しさが描かれている。いつ身元がバレてしまうのかという緊張感と恐怖が常にあってそれが物語を引き締めている。二人の女性が上手く逃げ切れるように、この先幸せになれるような結末をと思わずにはいられないような祈りのようなものを思いながら読み進めていた。

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    2021年10月23日
  • プエルトリコ行き477便

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    JFK空港で知り合った二人の女性が、互いの航空チケットを交換する
    そして別々の搭乗口へ…

    女性のひとりはクック家の御曹司で上院議員に立候補しようとしている夫(DV男)から逃れようとしているクレア…
    もうひとりは麻薬組織から手を引き、逃げ出そうとしているエヴァ…

    これで別人として自由に生きられる!
    新しい人生を始めることができる!

    しかしエヴァの乗った飛行機は墜落し…

    ミステリーとしてはちょっと強引なところもあるが、その設定に引き込まれる

    飛行機事故前日から
    クレアがなぜ身を隠そうとしているのか?無事に逃げらるのか?というクレアの一人称のパート
    事故の半年前から
    エヴァが何をしていたの

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    2025年03月16日
  • 時のかなたの恋人

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    恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して身一つで置き去りにされたダグレス。十六世紀を生きた伯爵ニコラス・スタフォードの墓の前で泣いていると鎧をまとった男が現れ、ニコラス本人だと名乗った。いかれたコスプレイヤーにも思えたが、ホテル代すらないダグレスは、仕方なく男と行動をともにする。だが実は三日後に処刑されるはずで、現代にも"謀反人"として名の伝わるニコラスに同情を感じはじめた彼女は、その無実を証明するため、奮闘しはじめる――時を超えて愛し合う恋人たちを描く永遠の名作!

    タイムトラベルものですが、互いに風習や当たり前だと思っていることが全く違うことに動揺したり興味津々になるところが丁

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    2024年04月29日
  • 時のかなたの恋人

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    『タイム•トラベルものの傑作』という話を聞いて探してみると、ラッキーなことにすぐ手に入った。読んでみた。
    なるほど。確かに"タイム•トラベル"だけど、SF要素は一切無い。どちらかと言えば"ラブ•ロマンス小説"と割り切って読むのが一番よいと思う。

    恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して置き去りにされたダグレス。16世紀に処刑されたニコラス•スタフォード伯爵の墓前で泣いていると、鎧を身に纏った男が現れる。彼は自分がニコラス本人だと名乗る。ニコラスがその三日後に処刑されたことを知った二人は、無実を証明するために行動を共にするが…。

    原書初版は1989年。主人公が

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    2024年03月21日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    1/3読んで今のところ全然面白くない。
    だるい。こいつら何やってる?って感じ。
    ペトラとニコはどうした?死んだ?

    半分読んだ
    惰性
    全然面白くない刺さらないなんだこれ

    p.309
    まさか翻訳小説で"宴もたけなわ"のフレーズ聞くことになるとは

    最後はガーーーっとハマったけど結局エヴァは477便に乗って墜落死したの?
    クレアが見たクレアの服を着たエヴァっぽい人は結局エヴァじゃなかったって事?

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    2023年07月17日
  • プエルトリコ行き477便

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    DV夫から逃れたい一心で訳ありの女性・エヴァと航空チケット&身分を交換した主人公・クレア、それもつかの間、失踪先で自分が乗るはずだった飛行機が墜落し、乗客全員が死亡というニュースを目にする―。事故前日から始まるクレアのパートとおよそ半年前に遡るエヴァのパート、時系列が異なる両者の視点が交互に挿入され、徐々に真相が明らかとなっていく。序盤のスピード感は徐々に失速し、想像していた程ドラマチックな作風ではなかったが、自ら声を上げるのを躊躇う女性たちに対して『必ず味方はいる』と訴えかける著者のメッセージは力強い。

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    2022年07月06日
  • プエルトリコ行き477便

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    ネタバレ

    Metoo作品の入り口として軽く読みやすいと思う。ミステリ(というかサスペンス)としては少し甘くて「え?そこ流すんだ」と肩透かしに思うところもあった。普段ルースルンドとか読んでるからかもしれないけど・・・。ドラッグに纏わるネタにどうしても興味が持てなくてちょっと途中疲れてしまった。

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    2022年02月10日
  • 灼熱の瞬間

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    ネタバレ

    消防士として活動するヒロインとヒーロー。
    しかし火災現場でヒロインは片腕を切り落とすことになり、ヒーローは重傷を負う。
    その後ヒーローは消防士に復帰するもヒロインは退職し火災検査官となる。

    ヒロインはもう少しヒーローを信じてほしかったな。
    母親の件といい目の前しか見えていない感じがちょっと残念。
    その母親との和解シーンはとても良かった。
    父親の呪縛から解き放たれた。

    犯人が意外な人物で全く読めませんでした。ただ黒幕は未だ捕まらずなので次作に期待かな。
    次作のヒーロー候補がたくさん居て誰なのか楽しみ。

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    2020年07月12日