久賀美緒のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫の支配から逃れたいクレアと犯罪に手を染めた自分を変えたいエヴァ。二人が空港で出会い搭乗券を交換する計画。しかしエヴァが乗った飛行機が墜落。全てが狂い始める。人は痕跡を残さずに姿を消せるのかというのが大きなテーマとしてある。様々な困難と、それでも今の現状を変えたいという意思と女性が声を上げることの難しさが描かれている。いつ身元がバレてしまうのかという緊張感と恐怖が常にあってそれが物語を引き締めている。二人の女性が上手く逃げ切れるように、この先幸せになれるような結末をと思わずにはいられないような祈りのようなものを思いながら読み進めていた。
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Posted by ブクログ
JFK空港で知り合った二人の女性が、互いの航空チケットを交換する
そして別々の搭乗口へ…
女性のひとりはクック家の御曹司で上院議員に立候補しようとしている夫(DV男)から逃れようとしているクレア…
もうひとりは麻薬組織から手を引き、逃げ出そうとしているエヴァ…
これで別人として自由に生きられる!
新しい人生を始めることができる!
しかしエヴァの乗った飛行機は墜落し…
ミステリーとしてはちょっと強引なところもあるが、その設定に引き込まれる
飛行機事故前日から
クレアがなぜ身を隠そうとしているのか?無事に逃げらるのか?というクレアの一人称のパート
事故の半年前から
エヴァが何をしていたのか?何から逃れようとしているのか?というエヴァについて語られる三人称のパート
これが相互に挿入されながら、物語の真相が明かされる
さらに意外な人物に繋がっていくのだ〜!
物語のテーマは最初に自分が思っているものとは違い、女性たちの自立への闘い
彼女たちをサポートしようとする友人たちの存在もすばらしかった -
Posted by ブクログ
恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して身一つで置き去りにされたダグレス。十六世紀を生きた伯爵ニコラス・スタフォードの墓の前で泣いていると鎧をまとった男が現れ、ニコラス本人だと名乗った。いかれたコスプレイヤーにも思えたが、ホテル代すらないダグレスは、仕方なく男と行動をともにする。だが実は三日後に処刑されるはずで、現代にも"謀反人"として名の伝わるニコラスに同情を感じはじめた彼女は、その無実を証明するため、奮闘しはじめる――時を超えて愛し合う恋人たちを描く永遠の名作!
タイムトラベルものですが、互いに風習や当たり前だと思っていることが全く違うことに動揺したり興味津々になるところが丁寧に描かれていて、さっと現場になじまないリアルな感じが良いです。実際発狂レベルでしょうから。そんな中でもかなりお人よしのダグラスは結構美人なんですが色々と過去の失敗や姉との比較で自己肯定感が低く、ニコラスから与えられる優しさに惹かれます。でもね、結構ニコラスも元の時代ではクソ男なんだよね。まあ当時は当たり前だったのかもしれないけど。途中までハラハラしましたが、最終的にはぐっとくる素敵な終わり方でした。これってどこまで実話が混じってるんだろう?スタッフォード伯爵というのは存在したようだけど。気になるな~~。 -
Posted by ブクログ
『タイム•トラベルものの傑作』という話を聞いて探してみると、ラッキーなことにすぐ手に入った。読んでみた。
なるほど。確かに"タイム•トラベル"だけど、SF要素は一切無い。どちらかと言えば"ラブ•ロマンス小説"と割り切って読むのが一番よいと思う。
恋人とのイギリス旅行中、喧嘩して置き去りにされたダグレス。16世紀に処刑されたニコラス•スタフォード伯爵の墓前で泣いていると、鎧を身に纏った男が現れる。彼は自分がニコラス本人だと名乗る。ニコラスがその三日後に処刑されたことを知った二人は、無実を証明するために行動を共にするが…。
原書初版は1989年。主人公が"物言うヤング•アメリカン•レディ"然としているのが、この時代の空気を如実に捉えていると思います。今では当たり前なんですけど。日本では1995年に新潮文庫で出ていたらしい。その後2002年に著者の加筆があって、現在日本で手に入るのはニ見書房から出ているこの加筆版。初版は2020年。
760ページの大作。この手の"ラブ•ロマンス小説"は初めて読んだかも。主人公は、『ハリー・ポッターに出て来るハーマイオニーが、ハリーたちと出会わないまま成人しちゃったらこんな感じかなぁ』と、思いつつ読んだのも事実。
…それでも、私は、"女性による女性向けの少女マンガ"とかが全く受け入れられない心の狭い人間なのですが、最後まで読めました。読後感は爽やかで良かったです。