森りんのレビュー一覧
-
久々の...
大当たりでした!
あらすじ&表紙に惹かれ、中古・破格で衝動買い(汗)。
いや、買って良かった、ラッキー!w
よくある身代わり&歴史ロマンス&ヒロインの成長物語なのですが、引き込まれました!
時代背景や地理的なものはそのままなので、架空のお話ですが、リアリティを感じます。
ハイランドの自然描写もいいです。
思わず動画を検索しては、本作を被せて、ハイランドの四季を楽しんだりw
なんせ王道ですから、ストーリーは先が読めます。
それでも、徐々に惹かれ合っていく2人や、ただ流されるだけだったヒロインの成長から目が離せませんでした。
おススメです! -
Posted by ブクログ
けっこう社会派で硬派な恋愛小説でした。
19世紀末のイギリスを舞台とした恋愛小説。
字が読めず、無知なフェイスに世界は冷たく、残酷です。
加えてきちっとした階級社会の前に、フェイスはあまりに無力です。
身分差ゆえの隔たり、その階級において許される振る舞いなどがご都合主義にならず、かなりきちんと書いてあって好印象でした。
文字も読めて、なぜか教養もあり、身分差のある相手にも気軽な振る舞いが許されるっていうようなチートキャラが出てくる小説があまり好きではないので、現実にそくした身分差・階級社会に萌えました!
お相手のルークもフェイスに好意を抱くものの、自分の役割をよく理解しているゆえに苦しみます。この葛藤も良かった!
2人の関係がバレて、主にフェイスがひどく責められ、屋敷を追い出されるのですが、この部分もリアリティあるなあと。何かあった時悪いのは身分が下のフェイスになってしまうのですよね。リアリティありました。
ラストも身分差を乗り越えるのではなく、同等の身分になったからこそ結ばれたというのは、夢物語に飛んでなくて良かったなと思いました。
硬派で派手さはないものの、どこまでも地に足がついた物語でした。
-
Posted by ブクログ
ネタバレまさかアレクサンダーのバグパイプの下手さが終盤の伏線になろうとは思いもせず。
作中唯一といっていいコメディ要素ではなかったのか、あれ。
(エリク視点ではラブコメしてはいたが、彼がいる場面が全体を通すと思いのほか短い)
最初から想い人と結婚できているにも関わらず、諸々の要素のせいで随分と遠回りしてしまった二人の愛の物語。
主人公のシャーロット、ヒーローのアレクサンダーを含めてメインキャラは割と身体的にも精神的にもしんどい目に遭うので読んでいてしんどい展開が続く。
ただでさえシャーロットは、立場を偽っている・言葉の通じない地への嫁入り・しかもそこは敵地で受け入れてくれる土壌のない場所という何重にも巡らされた苦難を乗り越えなくてはいけないというハードモード。
最初から命狙われているし。
アレクサンダーの立場自体が盤石ではないし。
安心できる要素が少ない。
諸々の地域の諸々の思惑が入り乱れるので、二人の物語を単純な恋の物語として楽しむことを許してくれない。
特に二人に深く関わる「アリス」の存在が……正体に驚いたし、アリスの愛がまた怖い。
愛の種類は人それぞれにしても、怖い。
そのせいで、シャーロットは後程体がやばい状態になるのだが、それはさておき。
主役二人は本当に運命の相手、全てが分かってさえいれば相思相愛なのに、そこまで辿り着くのが本当に本当に苦難の連続で、ハラハラさせられること多数。
読んでいてしんどい話ではあったけれども(そもそも分厚い)最後まで読み終えたときの達成感はひとしお。
最後の花束のシーンは特に胸に来た。
あの展開はずるい。
それに、ちゃんと悪役にはざまあ展開あり。
王様がちゃんと分かってくれていたのが大きかったと思う。
流石だ、某国王。
色々な意味で随分と濃厚な物語を味わいました。
遠回りしたけど愛し合う二人、どうかこれからは命を狙われることなく幸せであれ。
いやもう本当に…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙イラストは、ほんわかした雰囲気だけど、中身は思っていたより殺伐としていた気がする。
ある男女の復讐、執念が、結局は結ばれるはずのなかった身分違いの二人の結末を決めてしまったのが何とも皮肉。
人生、どこでどう転がるか予想できないものだ。
恋愛に関しては、フェイスよりルークの方が執念も未練も強く、諦めも悪く、最後の最後までどうなるのかとやきもき。
諦めると見せかけて、諦めない。
母親の悲劇を知っている分、徹頭徹尾フェイスの方が聞き分けが良く、身の程を知ってはいた。
彼女の本心が見えたのは、最後の最後だったなあ。
前述通り、人の想いの中でも「執念」というのを其処此処に感じた物語。
二人の恋も勿論、復讐をしようとした男女の件もそう。
そして、キーパーソンになる家庭教師や祖母など、出てくる人物それぞれがそれぞれの強い執念を抱えている。
その執念が絡み合って混沌としていた中、よくぞあの結末に辿り着いたと、主役二人を素直に褒め称えたい。