黒川通彦のレビュー一覧
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- McKisneyの北米のデジタルチームによる、大企業がデジタルを競争力の源泉として、どのように戦っていくかを説明した包括的な書籍。大きくロードマップ、人材、オペレーティングモデル、テクノロジー、データ、実装、の6の要素に分かれてその要諦を説明している。一般的なDX関連の本にありがちな抽象論に終始するのではなく、かなり具体的なところまで踏み込んで説明している。
- 例えば、会社の規模と比してデジタルチームはどれくらいの規模が必要なのか、その際どういう役職(例. フルスタックエンジニア、アーキテクト、UXデザイナー、DevOps)があり、それぞれ何人程度必要なのか、といったところまで踏み込んで -
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マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX
編著:黒川 通彦, 平山 智晴、松本拓也、片山博順
DXをきっかけとし、強い危機感を社内に醸成し、自社を破壊し創造し直した企業だけが生き残っている。日本では、各企業の置かれた環境は異なり、まだ当分、脅威が感じられない、という業界もある。しかし、来るべき脅威の波に備えて、古くなってしまった企業の常識をいまから変革していかないと、危機が来てからでは、間に合わない。
DXの本質とは、「生き残るための自社の企業文化の破壊と創造による企業価値の向上」である。
本書の構成は以下の5章から成る。
①産業構造の大きな変化
②DXで何を目指すのか
③日本企業の -
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マッキンゼーデジタルによるDX推進のための考え方、方法論の解説。デジタル変革を担う40-50代の次期リーダーに向けて書かれていて、具体的なイメージを持つことができる。whyから始めてwhat、howという流れで解説される。
whyとして産業構造の変化が解説される。5年後ぐらいはいまのビジネスモデルの延長でも生き残れそうだけど、10-20年後となると怪しくなってくる。要はそれを考えると今からでも次のビジネスモデルを考え取り組んで行かないと間に合わないのではないか、という問題意識。10年前の2010年頃はまだ具体化しないだろうから大丈夫だと思っていてボヤッとしていたら、いつの間にか世界は圧倒的に進 -
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ネタバレdxに関する本。理解をより深め実効性ある戦略構築、遂行のために読書。
さすがマッキンゼーで体系的かつきれいな整理はなされているが、やや表面的に感じてしまう部分も。
メモ
・最も大切なのは現場従業員の意識改革と自走化。それが成否をわける。
・従来バラバラだったデータを可視化し、経営のあり方をデータドリブンに。
・データをもとに最適な施工計画を策定
・広告業界これまではマスメディアの限られた枠の効率化がメインであった。デジタルにより圧倒的な多様化・流動化が
・DXを阻む3つの症状
現場主義の偏重
CDO専門家に頼りきり
レガシーからの脱却が目的化
・dxで定義すべきwhatは企業戦略再定義 -
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コンサル会社の作ったDX本。
グローバルでの事例を豊富に持っているというコンサルの強みを生かしながら、
俯瞰的に大企業のDX化の際のポイントがまとまっているように感じました。
実際に個社事例で考えてみると、中々難しさはあるんですが、
そこからはマッキンゼーに発注してください、ってことかな、笑。
まぁそんなに簡単に答えが出るイシューではないですし、
難しいからこそこうやって至る所でバズワードになっているんだと思います。
個社の文脈に合わせたアレンジは必要なものの、
次世代リーダーが経営陣にDXの提案をする際に、
この本のフレームワークを参考にしながら、
提案を作れるんじゃないかと思います。
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ITシステムの導入を最終目的にしたDXではなく、企業文化を変え、企業価値を高めることがDXの目的であり、「企業変革こそがDXの神髄」ということがよくわかる。
DX成功の要諦をWhy、What、How、何をすべきなのかという構成でまとめられている。
◯DXによって変革すべきは
・利益構造
・組織能力
・企業文化
である
◯成功企業に共通する目標~マッキンゼー分析~
大規模かつ野心的:DXに成功している企業の多くが、事業・部門ごとに閉じてしまうことなく全社をあげて大規模にDXに取り組む。経営や既存の事業強化だけでなく、デジタルを活用して新たな事業を創出している
包括的かつ連続的:「生産性改善」