筧菜奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、息子が現代美術に興味を持ち始めたので、勉強も兼ねて読んでみました。
非常にわかりやすい一冊です。
有名なアーティストをジャンルごとに取り上げ、その周辺のアーティストも合わせて紹介する流れで解説が進んでいきます。マンガで描かれているので、解説がスッと頭に入ってくるのはもちろん、作品もイラストで紹介されているため、実物が見たくなります。私はデュシャンの《大ガラス》を実際に見てみたくなりました。
また、ビジネスにも応用できそうな内容が盛り込まれているのも魅力です。
たとえば「色が人間に与える心理的影響」や「点・線が持つ意味」など、資料作りやプレゼンにも役立ちそうな解説がありました。
中で -
Posted by ブクログ
読んでよかったと思います。
全体的に非常にわかりやすく構成されている本でした。現代アートと呼ばれるものがたどってきた道と合わせて、作家・作品の志向がなんとなく理解できました。
成り立ちを知ることで、漠然とよくわからないものだった現代アートが、少しだけ身近になったように思います。
見たものそのままをアートとして感じることが意図されたもの、社会や風潮・先行の芸術への批判など背景を読み取ることで意図が浮き彫りになるものなど、作品を観る視点が備わったような気がします。
分からない、理解できない、自分でも描けそう――。
世の中の、自分が及ばない領域について、こういった感想だけでその場を立ち去ってしま -
Posted by ブクログ
ネタバレきっかけ:アーティストごと、テーマごとにかかれていて、文章もよみやすそうだったので読みました。
感想:苦手な現代アートだけど、理解はしてみたいと思っていたのがかなえられた。人間の内側にフォーカスしているから怖いんだなとわかった。でも、そのアーティストのこだわりが知れるのは面白い。(見に行って直にふれるのはまだ怖い)
p64クリスチャンボルタンスキー
失われた記憶が作品テーマ(ユダヤ、古着=死など)
p139「作者→観者」から「作者⇔観者」へ
p135キュレーター
欧米のキュレーターの仕事は学芸員よりもげんていされており、展覧会の考案、監督がその役割
ニコラ・ブリオーやハンス・ウルリッ -
Posted by ブクログ
私の目論見が外れて、私にはあまり役に立たなかったが、見方を変えれば力作であり、大変面白いと思う。しかも、オールカラーでこの値段ということは、案内役の「うめモン」ちゃんだけでなく、ここに出ているあらゆる「文様」を筧さん独りで描いたということでしか説明がつかない。いくら芸大出身だからといって、恐ろしいほどの力技だと思う。
第1部「日本の文様77種」に平均4つのイラストを配置したとして約300、その他いろいろで400-500の文様を正確にトレースしたはずだ。表紙を見たらわかるように、ひとつひとつが、ほとんど絵画だ。
しかし、残念ながら、日本と世界の文様の比較や、歴史から来るその大きな特徴、また、