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友人から頂いた本。家紋のモチーフに込められた意味に関する書籍はいくつか持っていますが紋様に関してはデザインの参考本しか持っていませんでした。家紋と被る記述もありますが目新しいものが多くとても楽しく読めました。
全ページフルカラーで構成も読みやすく、色々と参考になる一冊です。
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菊→古来より中国では菊を浸した水を飲むと長生きするとされ、奈良時代に日本に伝来した際もますまは薬用として広まった。桐→五百円硬貨の裏には大きく乱れ桐の文様が入っている。葡萄栗鼠(ぶどうりす)→葡萄畑にリスがいたことに加え、リスも多産であるためという説。武道、律す、と読めることから武具につけられることもあった。
Posted by ブクログ
私の目論見が外れて、私にはあまり役に立たなかったが、見方を変えれば力作であり、大変面白いと思う。しかも、オールカラーでこの値段ということは、案内役の「うめモン」ちゃんだけでなく、ここに出ているあらゆる「文様」を筧さん独りで描いたということでしか説明がつかない。いくら芸大出身だからといって、恐ろしいほどの力技だと思う。
第1部「日本の文様77種」に平均4つのイラストを配置したとして約300、その他いろいろで400-500の文様を正確にトレースしたはずだ。表紙を見たらわかるように、ひとつひとつが、ほとんど絵画だ。
しかし、残念ながら、日本と世界の文様の比較や、歴史から来るその大きな特徴、また、弥生時代の流水紋は現代まで生き残っているのだが、それは何故か等々の考察はほとんどされていない。ただただ、どんな文様(意匠)があるのか、分類して紹介しているだけなのである。目論見が外れたと言った所以である。
もちろん、着物を説明して「貝尽くし文様夜着」と聞いてどんな着物か想像できたら楽しいだろうし、京都四条通界隈に錦天満宮の梅、1928ビルの星、京都大丸の八芒星、先斗町入り口の千鳥、松竹南座の松竹等々の意匠を見つけたら楽しくて仕方ないだろう。
この本を持って、古い街に行き日本を感じる、そういう使い方がよく似合う本だと思う。