刀根健のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前半は読むのが辛かった。自分の体に病気が見つかったとき、「あれが悪かったんじゃないか?」「あのときああしておけばよかったんじゃないか?」とあれこれ考えるのが普通だと思う。ましてや末期がんが発見されたとなれば、後悔や怒りや恐怖や不安などなど、感情の渦に巻き込まれるのは当たり前。著者はそこをストレートに描写しているので、受け止める方はけっこう大変だった。
しかし、さまざまな葛藤や経緯を経て、著者は“自分の命を明け渡す”境地に至るのだ。誰にでもこの奇跡が起こるとは思えないのだが、それはそれぞれの魂の選択ということになるのだろう。
読み終わると希望が見えてくる。“何から何まで自分でなんとかする必要はないし、できないのだ”ということが腑に落ちるからじゃないかな。自分の人生なんだから、自分で責任を持たないといけないんだけど、うまくいかないからってそれは自分だけの責任じゃないし、自分を責め続ける必要もない。どう開き直るのか、教えてくれる本。 -
Posted by ブクログ
2026年
作品 No.7
自分を愛する。
そんな大切なことを思い出させてくれた本。
私は、家族、パートナー、友人、同僚、地域の人など、人と共に生きることをテーマに生きている。
それにもかかわらず、ありのままを曝け出すことに恐れを抱きながら、本当の自分を愛してくれる人なんていないんじゃないかと思いながら、誰かから愛されることを欲していた。人と共に生きることをテーマにしていたのは、そんな空虚な自分を埋めるためなのかもしれない。
でも、一番自分を愛してくれる存在を忘れていた。
そう、自分。
自分が自分を大切にできていなかった。
頑張ってる自分しか認められない。
常に自分にプレッシャーをかけ続ける。
もう自分のことかと思うくらい共感してしまった。
マグロのように動き続け、死に直面した著者。
私も自分をマグロだと自認している。
幸せになる唯一の方法は、幸せを感じること。
“いま、この瞬間”を感じて生きたい。 -
Posted by ブクログ
不安が全くない(入院時のアンケートで)、と答えた筆者。
すでにもうここで悟りの境地に入っている。
分子標的薬が効いたかどうかはわからない。
ここまでくるならメンタルの持ち方が効いた可能性がある。
必要な手放しをし、必要な経験を積んで、今世を謳歌している。
これからもういちど、死神と対峙することになったとき。
そのときは、こう言おう。
「あー、面白かった。最高に楽しかった。もう満足だよ」
+++
他の本に書いてあったことを思い出す。
人生でもっとも恐ろしこと。怖いこと。
死ぬときに、
「もっとああすればよかった、こうすれぼよかった」
と思うことだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025/5/4-31 全体的に心に響く言葉の引用が多い。自分を愛することが自分を癒し、大切にしていく礎となる。仕事が忙しく、自分が好きでやっているのにここまで身を削って良いのかと疑問に思いながら働いた時期に読んだからこそ、納得できる部分も多かった。筆者の言葉を引用するなら、何が起きても、「さて、そう来たか」と、できることをやっていく円応の姿勢でいる。すぐに動じてしまい、今ここに集中するのが難しいときこそ真似したい。私は自分のことを信頼できているだろうか。信じると信頼の違いも面白い。とにかくドキッとさせられる言葉が多かった。人生を模索しているうちに死ぬことを考えなければいけない時間になる。そうなのかもしれない。
-
Posted by ブクログ
著者の刀根さんにお会いしたことはありません。
しかし、こうもお互いの人生で同じような体験をし、同じように感じて生きてきたと知ると、他人のような気がしません。
刀根さんを知ったのは、刀根さんの処女作「僕は死なない」を読ませていただいたのが、きっかけでした。
当時の妻が何かで知って本を読み、私に「この人、パパみたいだから、読んでみて」と言われたのでした。
実際、読んでみると心臓病の難病と顔という病の種類は違えど、病気の宣告から突然の入院。そして真っ暗な中で出会った人のお陰で光を再び見るようになり、それが、きっかけとなって一般的な医学とは違うアプローチも勉強したり、食事など身体が喜ぶことをやってみたりと、色々やっているうちに病に対する意識や人生そのものに対する考え方が変わり、少しずつ病状が回復していった…と、まるで自分の物語を読んでいるような錯覚にさえ陥りました。
そして今作も、、、
幼少時代からの育ち方…生き方。
父親との関係。
病気になって後悔したこと…「◎◎しておけば良かった」
病気になって気づいたこと。
病気になって生き方を変えたこと。
今は毎日が幸せであること。
だから、病に感謝しているということ。
こちらも、まるで自分の物語を読んでいるかのようでした。
本を読みながら、刀根さんとハグしたい気持ちです。
お互い、医学的には、なかなか完治は難しい病気ゆえ、ここ2年、チャンス(ピンチの意)が訪れたりしていますが、ここでも新たな学びを得て、更に進化しています。
何より、僕たちは今日も生きています。
病に苦しむ人や、そのご家族にしか分からない想いがあります。
確かに病気になると苦しいこともあります。
しかし、「病気になっても、病人になってはいけません。」
そのために、この本がお役に立てるのではないかと思います。
-
Posted by ブクログ
読んでみて私は、夢をかなえるゾウのガネーシャっぽい立ち位置にいるのが表紙の猫だと思っていたんですが。少し違う印象を受けましてあくまでもこの猫(名前がない)が行っているのは「ホントの自分」を再発見するための力添えに終始していること。
こういったメンタルケアの本を読んでいる人がみたら何処かで見たことある知識が多いんですが、本書で猫のセリフ「頭で知っていることと心から染み込んで理解するものは違う」。改めてその視点が大事なのだと思います。
猫のアドバイスは無理難題はなくて感覚・魂に呼びかける一助となるものが多いのでもし自分に迷いを感じている人がいたら読んでみてはどうでしょうか? -
Posted by ブクログ
なんで犬がさとりをひらくの?
それってどーゆーこと??
という気持ちでポチり。
早く読みたい。
物語の展開が気になって一気読み。
すんなり腑に落ちた。
私の生き方の中でずっとずつと
探し求めてた、大切にしていた、こだわっていた
どれもしっくりこないけど
いつも心にあるキーワード「自由」
きっとこういうものじゃないかな、と漠然と
浮かんでいたものが言語化された感じ。
ここ数年の「問い」に対する「解」が
はっきりとした感じがした。
あ、やっぱそうだよなぁという腹落ち感。
二元性、DoingとBeing、エゴと魂の声
Fight or Flight 、自分とは何か、
学んだり、経験してきたことが凝縮してる一冊。
主人公の犬を自分に置き換えて
新たな物語ができるのではないかと
思ったくらい。
ハートを開いて、魂の声を聞く
頭で考えるのではなく自分の感覚を信じる
何もしなくていい、
ほんとそうだなぁ〜
また読み返してもいいかも。
登場人物(動物)の名前が時折わからかくなった
記憶できない自分、ま、いっか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレいくつになっても絵本形式の優しい話が好きなのであっという間に読み終えた。
ジョンという猟犬が、様々な出会いを経てハイランドを知る話。
ガジョの回が特に好きで、彼の場面は涙無しには読めなかった。
「生きたい」という声が後悔と自責の念で覆いつくされてしまっているのに、それでもなお消えることのない本心に苦しんで、自分を責めることで後悔からくる苦しみから逃げて自分を騙しながら生を繋ぐことの辛さ。しかし、生きていたからこそ再び活路を開くことができた。
正直最後のシーンは理解できず、「そういう感じなのか」と把握だけして読み終えた。
また読みたいと思える良書。