岡本よりたかのレビュー一覧
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縄文時代の収穫の方法や、自然の循環への敬虔な気持ち、生き抜く知恵と勇気ある暮らしなど、私自身が縄文時代に大変興味を持っているため、とても楽しめる導入から始まる本作に、あっという間に夢中になりました。
この地球は、大気は、土は、植物は、そして人体は、何で作られているのか。元素と関係浅からぬ、電子・イオンについても説明されていて、自然をありのまま見つめる、感覚的な、縄文的な、右脳的なものを大事にしつつも、人に説得力を持って伝え、分かりやすく理解してもらうための科学や、生活に伴った身近なものの喩え話など___大変に見事な内容だと思います。
実際に一人で生き抜いていくための知恵を身につけ -
Posted by ブクログ
父が肺癌になってから、食品のことが気になり出して相当勉強した。
知れば知るほど、気軽に食べ物を買えなくなるし、知らなきゃ良かったって思うほどのこともザクザク出てくるのだけど、知ってしまえば、知らなかった頃には戻れない。
スーパーに行って食べ物を買っているつもりで、未来の病気を抱き合わせで買わされている現実の中で、何をどう選ぶか。メディアでは取り上げられにくいテーマだから、自分で調べて情報を集めるしかない。
意識するだけでも行動は変わる。
なんせ自分や家族の健康に直結することだから。
この本は、食品業界・農業界のこと、鼎談でわかりやすく書かれている、おすすめの一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ遺伝子組み換え食品を避けるには
・肉、卵、乳製品を買う際
>遺伝子組み換え飼料を使用していない業者から購入する。
・味噌、豆腐、しょうゆ、納豆、なたね油を買う際
>遺伝子組み換えでないと記載している物を買う。
・食品添加物に対して
>とにかく食品添加物をできるだけ避ける。なかでも、コーン、大豆由来のものは要注意。
>特に、果糖ぶどう糖液糖、植物油脂、コーンスターチ、でんぷん、異性化糖、乳化剤、たん白加水分解物、醸造酢、酒精、アミノ酸、ビタミンB2、着色料、保存料をなるべく避ける。
・外食をするとき
>ファストフード、大型チェーンのレストランを避ける。 -
Posted by ブクログ
毎日自分の食するものがどのように生産されて加工されているのか、その真実を知ることができる。食は大切だ。食こそが人の幸福を左右すると、そう言ってしまって差し支えないと私は思う。信ずべからざるものに信を寄せ続けるのは怠惰の為せる業であり、信ずべきか否かをしっかり判定する労を現代人は取る必要に迫られている。それは何も食に限ったことではない。身の回りのあらゆるものが分業化されその過程が見えにくくなっている現代、便利になった反面で我々にはその努めが課されていると言えるだろう。つまりは知識が求められているのである。疑い出せばきりがないが、確信には至らずとも、一つ知ることは間違いなくその一歩を進める推進力と
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Posted by ブクログ
・作物に肥料を与えすぎると不健康になる
・畑に肥料を入れれば入れるほど虫食いが激しくなる
・カビの発生の原因は水やりのしすぎ
・微生物を減らす最大の原因は、農薬や化学肥料、特に除草剤。雑草も抜いちゃだめ
・作物を育てているものは、土壌中の土壌生物と微生物
・微生物が生きていくためには有機物が必要
・植物にもうひとつ必要なのは光合成
・遺伝子組み換え種子の特許による食料支配の構図
・食品添加物や残留農薬も健康を害する食材
・遺伝子組み換え作物による重要な3つの健康被害について
(1)腫瘍
(2)アレルギー
(3)不妊症
・野菜の味は土壌中のミネラルバランスで決まる(もちろん品種にもよる)
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今日の雨降り具合は大雨警報。雨の日の畑が気になり、観察に。
前に、トマトの最初の一個の初収穫の時、畑仲間のおばちゃんが
カラスがねらってるから、早めに収穫しなさい、もうそれくらいなら採ったら良い、トマトは赤く完熟する前に収穫すると、置いてたら赤く熟していくから。
と教えてくれたものの、その後。
自然農法での野菜作りでは
本当なら、完熟するまで収穫はしない。なぜなら、完熟トマトは糖分が増して甘味が凝縮されて自然な甘味が倍増するので、赤くなってから収穫するのがいちばん良いわけです、
どれもそう書いてるし、この本にも同じことが書いてありました。確かに最初の1個目はまだ硬くて中々熟さず甘味が -
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はじめの写真を見てびっくり~~
美味しくて安全なのは 小さいほうという事だ。
普段スーパーなどで見慣れている野菜は
確かに 農薬たっぷりとは 思っていたけど。。。
農薬や 化学肥料をまくと
土壌の生き物や 微生物なのが死んでしまう。
だから どんどん肥料などを入れてしまう。
そもそも、森や林などの植物は 誰も肥料をあげてないけど
すくすく育ってる。
その点に著者は 着目して 無肥料栽培を行っているのである。
肥料をあげると 野菜などは 必死にならないで なまけちゃう
けど 何もあげないと 努力をして根をしっかり張るので良いそうだ。
野菜などの見分け方も書かれてあったけど
やはり一度自分 -
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Posted by ブクログ
均一な規格で一定の収穫料が確保できなければ、一般流通できない農業の現状。効率化のために種は手を加えられている。生物では倫理的にNGとも思われるような遺伝子操作が種には行われる。
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真冬に食べられる茄子やトマト、イボイボのないきゅうり……さまざまなニーズと膨大な食糧需要を支えるために人工的に生み出された、不自然な種からできた野菜をわたしたちは食べている。テクノロジーによって操作された種は、知的財産権の保護対象になることも。
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育てた野菜から種を採取することが犯罪になる国も多数あるそう。不正コピーみたいな感じなのかな… 規制によって食料支配を作り出し、地域や国家間で意図的な格差を産むことだって -
Posted by ブクログ
人間は食べたものでできている。食は自分の体を作る神聖な行為。
交雑種第一世代はF1という。「優性の法則」に従って形質が揃った物ができる。
そのF1から種を取って第2世代は「分離の法則」で形状が揃わない。
野菜がどうやって育っていくのか、いつ実がなり、枯れていくのか、野菜の一生を知ってみるととても愛おしくなってくる。
色が濃い野菜、原因は硝酸態窒素が多いから。味は糖が少なく苦味が強い。
本来の野菜は腐らずに枯れる。種を残すことが最大の目的なのに実が腐れば中の種も腐り、種を残せないから。
人間も自然の一部。芽吹かない種にも理由がある。不揃いこそ生きた生命体であることの証明。疲れたなら自分