小島秀夫のレビュー一覧

  • 創作する遺伝子―僕の体の70%は映画でできている―(新潮文庫)

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    ゲーム クリエーターの小嶋秀夫氏,によるによる、映画や本に関する批評や感想という名の愛情を表現した一冊です。
    紹介されている映画や本は、観てみたくなること間違いなしの作品だらけです。小島氏の深い洞察を垣間見て、改めて作品を鑑賞したくなりました。
    小島氏が徹夜してまで一気見した小説って読みたくなります。おすすめの作品が山のようにあるのでしょうが、ごくごく一部の選りすぐりの作品なので、紹介されている作品全部を堪能するつもりです。ゆっくり楽しむ時間が欲しいです。

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    2026年07月31日
  • デス・ストランディング2―オン・ザ・ビーチ―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ゲームをクリアしたものの、ストーリーとしては何だか良く分からなかったので、1からセットで読んでみた。
    結果として、うん、やっぱりよくわからなかった。

    でも、1のときと同様、相変わらずゲームではほぼ描写されなかった、サムの身体的な痛みや怪我、重い荷物で汗をかくなどがきちんと描かれており、なんか申し訳なくなる。

    そして、ゲームでもメインミッションではない出会いに関してはほぼ全スルーされている。逆に言えば、ストーリーの根幹に関わる大事なところだけに集中して描かれているから、理解はしやすいはず…!だったんだが…
    結果として、楽しく読みはしたが、ストーリーの理解は自分の力では無理だった。

    そして所々ゲームとちょっと違うような、単に自分が理解しきれてないような箇所があった。
    例えば、デッドマンがゲーム早々、小説早々いなくなったが、後半唐突に例のびっくり再登場してくる。あのロボ忍者自体は最初から出てくるけど、小説でも実はデッドマンなんだというそぶりもなんもなかった。でもゲームだとルーっぽくもあったが、小説ではただの怪しい味方って感じだったような。

    ルーの死に関しても、ゲームだと地面に横たわったルーの姿で、死を伝えてくるが、小説だとビーチではない何処かで誰かに連れて行かれた、みたいになってた。
    そしてルーの魂をポッドに閉じ込めてしまったからああなった、と。ゲーム中では全然BTではなく、完全にルーそのものだったけどなぁ。それもサムの妄想だったのか?

    そして、1の小説版でもプレッパーズとか重要人物以外は出てこなかったから、兎田ぺこらや星野源は出てこないだろうなと思ったらやっぱりサブクエあたりはスルーだった。1でも、今でも覚えているくらい衝撃だった、あの演技がだめな女優のキャラは出てこなかったから、ないか。ピザ屋は出てきてたけど。

    と、メインキャラだけが出てくるのかと思いきや、ブリガンドとの会話が発生している!
    1でもそうだったが、ゲームでは基本サムや主人公たちだけが会話をするし、心の声も聞こえないのが、小説では色々と描写があって、補足資料としてとてもよい。
    そしてブリガンドの言うことももっともなのだった。APACが管理をしてきて、そのうち支配になるんだろうとか、ブリガンドと勝手に呼んでるのはお前らだとか。そして、人を殺さないようにしてるから戦闘に慣れてないとかの描写も良い。だからサムが余裕で勝てるんだな。
    ゲーム中だとマジで邪魔なだけの存在だったが、彼らのお話も見てみたい気持ちはある。

    そういえば、1の小説でもそうだったが、カイラリウムを集めて装備を作るみたいな話、一切出てこないな。カイラルアレルギーで涙を流したり、不調になる話はよく出てくるから、それと結晶を集めまくるサムの姿が矛盾してしまうからだろうか。

    全然話を理解してなかったが、アメリのビーチとほかの人々のビーチが繋がることでデスストランディングが起きるが、アメリがビーチを閉じることで回避できたらしい。
    でも、2ではそのせいで上位ビーチとの関係がおかしくなり、スティルベビー症候群などが起きた、と。

    結局あんまり使わなかったドールマン投げも出てきたw
    でも、ゲームのように謎の力でもとに戻るのではなく、真上に投げて、ちゃんとキャッチしてくれよという、普通の使い方だった。

    しかし、かなり肝心な、ヒッグスがどうやって1の最後から戻ってきたのかについては結局ちゃんと説明されなかった。

    p332「武器は、海から座礁してきていた。」
    こんな話、ゲーム内でされてたか覚えてないが、確かにメカニックの近く、国道が川に入るあたりにたまに武器が落ちてるのはあったな。

    ハートマンの夢遊病をレイニーとトゥモロウが目撃した話や、フラジャイルの悪夢、サムが寝ている間にドールマンがチームに報告するなど、サム不在でのアレコレが描かれるのはやっぱりおもしろい。

    フラジャイルのあの唐突に当たり前のように出てくるびっくりガジェット、セカンドハンドはビーチ経由でメンタルヴォルテックス、つまり魂の渦動で操作されているらしい。なるほどね!全くわからん!そんな単語ゲームでも小説でも初めて聞いたし、今後も出てこなさそう。出てこなかった。

    p539「生存し続けたいのは、同じ目的でつながった人間の集団だ。それを脅かす別の集団を敵と名指しして殺す」
    APACという人間の集団が、他の人間を除外しているだけだ、と。あれ、ヒッグスの言ってることがめちゃめちゃ正論だぞ。

    最後は、ゲームと同様、ヒッグスが巨大な赤ちゃんに食われて終わるという打ち切りエンドだった。結局何やったんやあいつは。

    でも、やっぱり面白かった。理解の補填という意味でも。いや、特に理解はできてないけども。満足はした。

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    2026年06月03日
  • 創作する遺伝子―僕の体の70%は映画でできている―(新潮文庫)

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    こ、これはスゴい…。
    映画や本に対する愛はもちろんだが、構造理解や幅広い知識、そこから紡がれる独自の視点から語られる言葉は胸に響く。付け焼き刃の考えではなく、日頃から常に考え、本当に伝えたいと思っていることが分かる。そして映画を、本を、旅を日頃から考えているからこそ小島監督の血肉になり、今も尚ゲームという形になって世の中に出し続けられているのだ。多くのMEMEを受け取り、作るゲームの最高傑作は常に最新作だと言い切る小島監督は格好良すぎる。

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    2026年03月15日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    敬愛する小島監督の本。
    彼を構成しているさまざまな映画や本や音楽について、小島監督自身が自身のエピソードを添えて紹介している、まさに小島ファンにはうってつけの本。
    活字が苦手な自分にもサクサク読めた。

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    2025年09月15日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    なかまくらです。

    「デス・ストランディング」読みました。



    新潮文庫で上下巻。ゲームのノベライズなのですが、

    ゲームが面白くて、ノベライズも読もう、と思い立ったのでした。


    地球の生命の歴史の中で幾度となく繰り返されてきた大量絶滅に対して、

    大胆な解釈を加えて描き出した傑作でした。

    絶滅は消滅を免れるための生命の手段である。

    宇宙の誕生の際に、対消滅ですべて消えてしまうはずだった物質は、

    少しだけ多かった物質のほうが残り、現在の宇宙を構成している。

    大量絶滅が起こるとき、その種を絶滅させようとする作用みたいなのが働く。

    それが起こると、その種に対する対消滅体が生じるようになる。

    その対消滅体との衝突で物質ごとなくなってしまわないように、その種は絶滅を選択する。

    そして、これまで起こってきた5回の大量絶滅(ビッグファイブ)の謎を解き明かしながら、

    6度目の大量絶滅(人間の対消滅体の出現)にどう立ち向かっていくか・・・。

    みたいなお話でした。


    ノベライズ版では、大量絶滅への解釈や、ゲームを1度プレイしただけでは、

    掴み切れなかった、世界観の詳細や、登場人物たちの過去やそれぞれの場面での心情、

    主人公サムの出生についてなど、より味わい深くなりました。

    なかなか面白かったです。


    おわり。

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    2024年08月15日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    小島さんが愛した本、映画、出来事を通して小島さんの考えに触れられる。メタルギアという世界的名作ゲームを作り上げ、デス・ストランディングというゲーム作品をついにリリースした会社の代表。類い希な才能の持ち主ではあるけれど、触れてきた作品に対する想いは僕たちと変わらない。様々な作品から刺激を受けて、そして自分で考えて形にしていく。それは僕らにもできることがあると勇気をもらえる。新たなMEMEを作り上げることが、僕らにもできるはずだ。

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    2024年08月04日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    読んだ理由: ジュンクのヒデミスコーナーに置いてあったので。
    毎日本屋に行き自分の感性を磨く、という小島監督の姿勢に感銘を受けました。監督がオススメ上手なので紹介されている本や映画をチェックするつもりです。

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    2024年01月05日
  • デス・ストランディング―上巻―(新潮文庫nex)

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    ゲームの世界を小説にしたものだそうだ。プレイステーションは持っていないので、ゲームはプレイしたことがない。
    ほとんどの人類が死滅し、残された人類で国家を再建するためにひたすら荷物を運ぶ主人公。生者と死者との境目が曖昧で、生者の世界に死者が存在したり、生者でありながら死者の世界へ行った後生者の世界に帰ってきたりもする。
    今までのところ、動物の描写が出てこないので、殆どの生物が死滅しているのだろう。雨に直接当たらないよう、防備している描写から昆虫から鳥、動物も全てやられたのだと考えられる。
    多くの疑問を抱えつつ、自らの任務を全うすべく西に向かって歩き続ける。
    下巻に続く。

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    2020年05月24日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    圧巻の物語は、小説でも健在だった。
    【以下、ネタバレあり】

    本作は、PS4ゲーム「Death Stranding」のノベライズ小説。
    ゲームをプレイしてから読んだ。

    ゲームをプレイした時は、あまりに重厚なストーリーに、自分の理解が追いつかず、消化不良になってしまっていた。エンディングで泣けなかったのが悔しくて、小説でもう一度物語を楽しむことにした。

    小説版は、登場人物の心理描写が一層丁寧似されていて、物語への没入を随分助けてくれた。

    小説で読んでも、物語をきちんと消化できたとはいえない。
    しかし、ゲームをプレイした時よりは随分理解が進み、終盤、胸に迫るものがあった。

    クリフが守ろうとし、アメリとブリジットが命を繋いだサムが、アメリとの繋がりを失い、世界を延命させ、UCAの人々と繋がる。しかし、最後には、UCAとの繋がりを絶ち、ルーとの繋がりを、未来との繋がりを選ぶ。
    彼は、クリフとリサから繋がれた命のバトンを、次につなぐことを選んだ。

    この物語が、読者の胸に色々な想いを去来させる。
    人は寄り添って生きるもの。
    一つの繋がりを失っても、また新たな繋がりが得られる。
    ときには既にある繋がりを絶ってまでも掴むべき未来がある。

    Tomorrow is in your hands.
    本作に込められたこのメッセージの意味が、ようやく少しだけ分かった気がする。

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    2020年02月05日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    メタルギアシリーズで有名なゲームデザイナー小島秀夫監督が影響を受けた本、映画、漫画などの作品を紹介してくれている本。
    様々な作品に触れることによって創作に色がついていく。私は消費する側でしかないので、創る側のことはわかりません。でも良い作品を伝えていくことの重要性はわかるつもりです。
    これからも作品に触れ続けていきたいと思います。

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    2019年12月25日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    ゲームクリエイターの本は若い頃に散々読んできたからと、敢えて避けていた本ですが、気まぐれで手に取ってみたところ、あまりにも文章がすごくてビックリしました。

    若い頃に小説を書いていたというのを知って納得しました。

    エッセイとしても評論としても素晴らしい完成度で、何度も読み返したくなる本だと思います。

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    2026年05月15日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    小島秀夫さんが影響を受けた本や映画の紹介本。どの本もおもしろそう!読んでみたい!と思えて作品の魅力に引き込まれて興味をそそられた。小島さんなりの想いと作品に対する敬意をとても感じることのできる文章で幼少期や家族、ゲームクリエイターの仕事のエピソードも読んでいて興味深かった。なによりも苦手かも?と思ってプレイしていないメタルギアシリーズや小島秀夫さんの作るゲームをプレイしてみたいと思った。星野源さんとの対談もとても良かった。

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    2026年03月14日
  • 創作する遺伝子―僕の体の70%は映画でできている―(新潮文庫)

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    メタルギアやデスストの制作秘話も知れた!

    社会や環境に関する時事の問題を常に取り入れていて、「そこまで考えて作ってきたのか」と思わされる。

    クリエイティビティの裏側には、尋常じゃない量のインプットがあるんですね…

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    2026年01月08日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    本・映画好きゲームクリエイター小島秀夫監督の好きなもの紹介本。MEME(文化的継承)をテーマに、好きなものを読者へと繋げている。読んでいると本・映画・音楽・ガジェットなどへの熱が伝わってくる。私もゲーム以外に本も映画も好きなのだが、そういう人はなかなか周りでは見かけない。同じような感覚の人とコンテンツを通じることで孤独が解消される。私も小島監督からのMEMEを受け取った。この遺伝子を私も受け継げるような存在になりたい。

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    2026年01月13日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

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    原作の後半部分は怒涛の展開でプレイヤーが置いてきぼりになるので正直あまり好きではなかったのだが、小説になることでシナリオが丁寧に言語化されており非常に分かりやすかった。
    サムの心情が物語を通じて変化していくさまが描かれている点も理解を深める手助けになった。
    「ゲームは面白かったけどシナリオはちょっと…」と思ったサムにこそ読んでもらいたい。

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    2025年10月19日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    小島監督のゲーム『デス・ストランディング』の世界観がとにかく好きだった。
    この本では、そんな小島監督を形づくってきた本や映画、音楽などが紹介されている。

    好きな作家やクリエイターを構成するもの、影響を受けてきたものを知ることは嬉しい。
    けれど、それを“つながり”として意識したことはなかった。

    同じ本でも、読む時期や状況によって感じ方や受け取り方は変わる。
    どの部分に影響を受け、何を模倣し、どう拡張していくかも人それぞれ。
    そうして人と人、人と作品がつながっていく中で、まるで遺伝子のように「ミーム」が受け継がれていく。そんな考え方に、深く共感した。

    小島監督は、忙しい合間を縫って本屋に通い、自分の感性と価値観で“当たり”を選んでいる。
    自分の目と頭と身体を使って本を選び、そうして鍛えられた「ものの良し悪しを見極める」、「自分の中にしかない正解」を導きだすスタイルを、創作の現場でも活かしている。その姿勢がとても印象的だった。

    なにより、小島監督の推薦文がどれも面白くて、また読みたい本が増えた。
    そして、自分自身もまた「自分の意思で行動し、選び取った出会い」を大事にしていきたいと思った。


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    2025年06月06日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ゲーム「デス・ストランディング」のノベライズ。
    特有の名詞等がかなり多いので、ゲーム未プレイで読むと何を言っているのかわからないだろう。また下巻後半は、場面が飛ぶことが多く、今どういうシーンか分かりにくい部分もあった。一方で、ゲームをやったことがある人であれば、用語やストーリーも経験済みであることから、すんなり読めると思われる。むしろ、ムービーなどの記憶が残っていれば、シーンのイメージがしやすく読みやすいとも思う。
    ゲームと異なる部分として、サムの心情描写や、イゴール兄弟、ヒッグス、その他主要メンバーの内情等が記述されており、そこを知ることができたのは良かった。基本的にはサム目線であるが、群像劇のような展開もされている。以上より、基本的にはゲームの補完、または再読(?)として読むのが良いだろう。
    また、このゲームのコンセプトである「配達する」道中の描写はあまり多くない。この点については、要所要所では描かれていたし、多ければ冗長にもなるため良い塩梅だと感じた。本作はストーリーが難しいので、こう言った部分が長いと本筋を忘れる可能性もあったが、問題なく読むことができた。
    インターネットが発達し、誰もが常に「誰か」とつながっている現代において、「つながり」をテーマにした本作は、接触恐怖症であるサムが他者との「つながり」を築いていく過程において、さまざまな大切なことを伝えているように感じた。
    デススト2も控えている中で、改めて読み直すことができて良かった。

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    2024年12月16日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    ゲーム「メタルギア」シリーズや「デス・ストランディング」の創造主、小島秀夫さんの創作の源泉であろう小説や映画、音楽について語るエッセイ。

    これらの作品が小島さんの創り出す作品の栄養素になっているんだな、と納得する点が多々。「天才バカボン」は意外に思いましたが、「メタルギア・ソリッド(PS)」のユニークなギミック(「パッケージの裏」やサイコマンティス戦など)は、バカボンのパパのような常識にとらわれない発想が元なのかも、なんて思ったり。

    おそらくこの本に収められてる作品は、小島さんが読んだり観たりした作品のごくごく一部だと思います。その膨大なインプットがあるからこそ、小島さんのようなクリエイターは唯一無二のユニークな作品をアウトプットできるんでしょうね。

    また、小島さんは映画好きという印象が強かったのですが、学生時代は小説を書いていたことを本書で知りました。別の知名度あるゲームクリエイターも、ゲーム会社に入る前から映画を作っていたと聞いたことがあるのですが、クリエイターとして成功している人は入社前から何かしら創作活動をしている人が多い印象があります。

    アウトプットするアクションをとっていると、クリエイターとしてのインプットの感度・解像度・吸収力が大きく変わってくるので、学生時代から創作活動していたことも、小島さんがゲームクリエイターとして仕事を始めるときに大きなアドバンテージになっていたのかも。

    そうした点から本書はジャンル・職業に関係なく、クリエイターを目指す人にはとても刺激になりそう。クリエイター志望者じゃなくても「小島監督のおすすめエンタメ集」として純粋に楽しめるので、小説・漫画・映画好きなら読んで損しない一冊かと思います。

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    2024年07月08日
  • 創作する遺伝子―僕が愛したMEMEたち―(新潮文庫)

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    クリエイターとしても、人間としても大好きな小島監督の頭の中を少しでも覗いてみたいと思って購入しました!
    小島監督を構成した小説・映画・音楽について、当時の心境や背景も交えながら説明されており、小島監督の考えていることや感じたことを少しでも読み取れたような気がします。
    これまでのMEMEを巡る旅、新しいMEMEを探す旅に連れて行ってくれる一冊でした!

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    2024年01月13日
  • デス・ストランディング―下巻―(新潮文庫nex)

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     人と繋がるのは難しいし、めんどくさい。自分はわりとそのタイプです。それでも独りは嫌だなと心の奥底で感じているのも、死後誰かには思い出してもらいたいという思いがあるからなんだなと読後感じました。
     絶滅を早めようとするヒッグスや、最期まで足掻くために繋がろうとするダイハードマン。どちらもある意味で独善的であり、信念の依代となるイコンがありました。そしてイコンに縋る両者には、独りで生きていけないという人間存在の苦しみがありました。そしてサムにもイコンが存在しそれに囚われ、そこには寄す処を必要とする苦しみがありました。こうした苦しみがあるからこそ不意に終わる危険性を孕んでいるこの世の中で孤立して物語が失われないように、壊れやすい関係性でも大切にしないといけない。
     よくよく考えてみれば現実でも核やら無差別殺人やら危険がいっぱいで、そんななかで独り死んで、誰も悲しんではくれず、誰にも思い出されないのは辛いですね。

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    2023年10月21日