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死者が生者を呑み込み、絶滅に至らしめる謎の現象「デス・ストランディング」によって、国家は崩壊し、人々は分断され孤立して生きていた。死の世界から帰還する能力を持つ伝説の配達人、サム・ポーター・ブリッジズは、育ての母である合衆国最後の大統領・ブリジットから、都市や人々を繋ぎアメリカを再建する任務を託される。ゲーム『DEATH STRANDING』完全ノベライズ!
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Posted by ブクログ
『デスストランディング(上)』を読み終えて、当たり前のように人と繋がれるこの時代の構造が、どれほど恵まれているかを実感しました。同時に、時には“繋がりを断つ勇気”も必要なのだと感じました。 大切なのは、なんとなく流されて繋がることではなく、自分の意志で「誰と」「どう繋がるか」を選び取っていくこと。...続きを読むその選択の積み重ねが、本当の意味での“絆”を形づくるのだと思います。 ヒッグスというキャラクターは、その「なんとなく繋がる」ことの虚しさや危うさを本能的に嫌っているように感じました。だからこそ、全ての繋がりを壊し、ただ一人“アメリ”との強固な絆を求めた。彼の存在は、絆というものの脆さと強さ、両方を浮き彫りにしているようでした。
ゲームの世界を小説にしたものだそうだ。プレイステーションは持っていないので、ゲームはプレイしたことがない。 ほとんどの人類が死滅し、残された人類で国家を再建するためにひたすら荷物を運ぶ主人公。生者と死者との境目が曖昧で、生者の世界に死者が存在したり、生者でありながら死者の世界へ行った後生者の世界に帰...続きを読むってきたりもする。 今までのところ、動物の描写が出てこないので、殆どの生物が死滅しているのだろう。雨に直接当たらないよう、防備している描写から昆虫から鳥、動物も全てやられたのだと考えられる。 多くの疑問を抱えつつ、自らの任務を全うすべく西に向かって歩き続ける。 下巻に続く。
デスストのノベライズがでているんなら早く教えてよ。己の情報能力の弱さを棚にあげて。本屋の棚の前で独りごちた。ゲーム音痴だが。小島監督の世界観は好きなんだ。しかも、デスストはコリに凝ったゲームだ。世界観になじめず、初めは戸惑った。純度100%の小島監督の世界観というわけではないし、小説的な仕掛けもある...続きを読むし、それは仕方がない。そして、これはまだ序盤にすぎないんだ。サムが託されたQpid。世界を繋ぐ旅。人のため、自分のため。何のために。渦巻く人の思いと事情がサムを取り巻くが。どうなるんだ。
ゲームが苦手なので、つながりをテーマにしたデスストランディングをプレイできないのが心苦しかった。なので書籍で読めたことが何よりも喜びでした!とくに自分はこのテーマに興味があったので嬉しかったです。 この本はメタルギアシリーズの生みの親としても知られる小島秀夫監督の『DEATH STRANDING...続きを読む』のノベライズ化です。 作品の舞台は謎の現象「デスストランディング」によって人々の分断を余儀なくされた北米大陸。地上には生者と接触することで大爆発を起こす謎の化物BTが闊歩し、触れたものの時を進めて老朽化させる時雨が降っている。BTは死者の肉体を48時間以内に焼かないと発生してしまうことや人々の分断を求める過激派がテロを起こすので集団で住んだり国家のようなつながりは危機となる。そのため、人々は小規模のシェルターにわかれており、その間の物資を運ぶ配送人が重宝されている。本作は主人公の配達人サムがアメリカ再建の夢を任され、北米大陸を横断する話です。 こんな世界なので人々はどこか諦念しており、逼塞している。そんな人々のもとへ配送や新たなアメリカへの勧誘を行うなかで、「つながり」に対する様々な考えがみられるのはとても魅力的に自分は思いました。 とくに自分はヴィクトールの思いからいろいろと考えてしまいました。ヴィクトールはSNSや配信などいろいろな人やモノが繋がっていた時代とそれを失い希望もなく閉じられた世界の両方を経験しています。だからこそ再び人々のつながった世界にするためのアメリカ再建を彼は志しています。 自分はあまりSNSをしないけど、たまに使っては人と繋がれています。アニメや映画を映画館やオンデマンドなどで観れて、そして感動や勇気、自分の気持ちの整理などができています。それらのおかげで嫌な仕事や現実から少しの逃避行となり、明日への希望になっています。彼のパートは対面やオンラインいずれの形であれ、人や社会と関われているのは活力になることを再認識してくれました。 もちろん、SNSとかは人と関わるストレスにもなるし、作品によっては分断を引き起こしかねないものもある。ここに繋がりに関する良し悪しがあって難しいこともまた再認識することにはなります。 この「つながり」という生きていくうえでの命題に喧々諤々しているのが登場キャラの心理描写などから楽しめるのが本作の魅力だと思います。それは繋がりについて色々と考えてしまう自分にとっては考えの整理にもつながります。その一方でゲームと違い風景などの描写が乏しいのは残念かもしれません。 下巻でさらなる「つながり」の行く末を読んでいきたいです。
小島秀夫ゲーム作品のノベライズ。映像も音楽も使えず表現するハンデは大きい。ただ、モリンゲンとロックネのエピソードが上手く再構成、表現さらていたのが印象的。
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