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Posted by ブクログ
人と繋がるのは難しいし、めんどくさい。自分はわりとそのタイプです。それでも独りは嫌だなと心の奥底で感じているのも、死後誰かには思い出してもらいたいという思いがあるからなんだなと読後感じました。
絶滅を早めようとするヒッグスや、最期まで足掻くために繋がろうとするダイハードマン。どちらもある意味で独善的であり、信念の依代となるイコンがありました。そしてイコンに縋る両者には、独りで生きていけないという人間存在の苦しみがありました。そしてサムにもイコンが存在しそれに囚われ、そこには寄す処を必要とする苦しみがありました。こうした苦しみがあるからこそ不意に終わる危険性を孕んでいるこの世の中で孤立して物語が失われないように、壊れやすい関係性でも大切にしないといけない。
よくよく考えてみれば現実でも核やら無差別殺人やら危険がいっぱいで、そんななかで独り死んで、誰も悲しんではくれず、誰にも思い出されないのは辛いですね。
Posted by ブクログ
本書は、PS4「DEATH STRANDING」のノベライズ作品の下巻に当たる。ライターは、「メタルギアソリッド」シリーズのノベライズも手掛け、原作者:小島秀夫がその完成度を賞賛した、野島一人が再び担当している。
原作のPS4作品は、アクションゲームではあるが、シナリオや世界観を重視した映画のような作風である。完成されたメインシナリオがあり、サブの部分もTips等でかなり豊富に揃っているため、ノベライズに当たってネタには困らない、むしろメインシナリオをなぞるだけで終わるのではないかと予想していたが、概ね予想どおりであった。特筆すべきオリジナルエピソードもなく、原作に忠実な作りとなっている。
私自身は、原作プレイ後にシナリオを復習する目的で読んだので問題はなかったのだが、原作で苦労した様々なプレイシーンを思い出しながら楽しみたいと期待していた人には、無味乾燥なノベライズになると思われる。(そもそも期待してはいけないと思うのだが。)
本書を読んで、小島氏のオリジナリティとセンスに富んだ世界観を改めて認識させられた。本書ノベライズ作品だけではこの「DEATH STRANDING」の世界を十分に味わうことができないので、原作未プレイの方は是非プレイしてもらいたい。
Posted by ブクログ
なかまくらです。
「デス・ストランディング」読みました。
新潮文庫で上下巻。ゲームのノベライズなのですが、
ゲームが面白くて、ノベライズも読もう、と思い立ったのでした。
地球の生命の歴史の中で幾度となく繰り返されてきた大量絶滅に対して、
大胆な解釈を加えて描き出した傑作でした。
絶滅は消滅を免れるための生命の手段である。
宇宙の誕生の際に、対消滅ですべて消えてしまうはずだった物質は、
少しだけ多かった物質のほうが残り、現在の宇宙を構成している。
大量絶滅が起こるとき、その種を絶滅させようとする作用みたいなのが働く。
それが起こると、その種に対する対消滅体が生じるようになる。
その対消滅体との衝突で物質ごとなくなってしまわないように、その種は絶滅を選択する。
そして、これまで起こってきた5回の大量絶滅(ビッグファイブ)の謎を解き明かしながら、
6度目の大量絶滅(人間の対消滅体の出現)にどう立ち向かっていくか・・・。
みたいなお話でした。
ノベライズ版では、大量絶滅への解釈や、ゲームを1度プレイしただけでは、
掴み切れなかった、世界観の詳細や、登場人物たちの過去やそれぞれの場面での心情、
主人公サムの出生についてなど、より味わい深くなりました。
なかなか面白かったです。
おわり。
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