西香はちのレビュー一覧
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また君に恋してる夏
前巻から再び拝読。妻という関係であっても、また強くあらねばなるまい軍人であろうとも、互いに遠距離恋愛状態は辛い。
しかし、その中でも手紙のやり取りで互いに想いを伝え合う関係は今のように良くも悪くも便利なツールがない分、どう書こうかどう伝えようか迷い考える過程が良い。手紙の偉大さが分かる。
そして半ば新婚旅行も。今では膝丈も当たり前の時代に足が出てるだけで緊張するのか(笑)今と羞恥心が違うのも下手な異世界よりも、異世界している。だが、相変わらずキラーワードは健在か(笑)
旅行と言えど、招集で容易に甘い空気が断ち切られるのは切ない。現代の陸海空に勤めてる方もそうなんだろうか。現代と異なる形で甘 -
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昭和11年のめおとたち
ドラマ化が決まり、気になって拝読。今から半世紀も前であるが自由結婚でなく、親の決めた相手との結婚が当たり前というだけに不自由な想いをしているかと思いきや、意外と天然で前向きなのがいい、また相手も単なる口下手だけできちんと嫁さんを気遣ってる良い意味で不器用な関係性が中々微笑ましい。
初夜もそうだが、接吻で顔を赤くするとか、首周りのボタン外しただけだったり、抱きしめられただけで赤面とか本当初々しい(笑)
ただ時代(昭和11年)が時代(1936年)なだけに、この夫婦の前途が気がかりになる。冒頭のシーンや作中にある「先がいつなくなっても〜」の発言、カバー下が「もしも二人が現代に生きていたら〜」でな -
Posted by ブクログ
ネタバレ感想をひと言で言うなら、とにかくみんな可愛い。たわいもない微笑ましい夫婦の日常が描かれていて、ほっこり癒やされるし面白いです。現代の話ならそれで終わりだけど、昭和11年。ほっこりした日常が数年後には当たり前でなくなってしまうことを読んでいる私たちは知っていて。なので、素直にあはは、と笑えない、切なくなる瞬間が。胸騒ぎというか、これからどうなってしまうのだろうとか、この可愛い夫婦が可愛いままでいてほしいと思ったり、気持ちが揺さぶられます。戦前という時代と夫が海軍の軍人という設定がこのマンガの全てだと思います。7巻まで読みましたが、平和な日常と漠然とした不安(影みたいな)の描き方が本当に凄い!
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大好きな作品です!
当時の生活を丁寧に描いた素晴らしい作品です。
指輪を買う回では、当時の日本橋三越やエスカレーター、食堂などが再現されていて百貨店の様子をうかがえました。
浴衣を縫う回では、石鹸を針をつけると早く縫えたりなど、当時の知恵が漫画全体にちりばめられていて、読んでいて当時の生活に思いをはせることができました。
google検索してもヒットしないことも載っていて、資料館に行ったり当時の雑誌を読んだりなど資料集めに奔走されたんだろうなと思います。
携帯もなく男性女性はこうあるべきという、現代を生きる私たちにとって、きっと生きにくい時代だと思います。しかし、この漫画はそんな時代を楽しみを見つけ、愛を見つけ -
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うちの祖父母かと
祖父母の結婚もスタートはこんな感じ。
つのかくしをかぶり、婚姻衣装に身を包んだら、ふすまを開けられて「今日からこの人が旦那さん」と。
海軍経理学校卒業の祖父は、その前に祖母の母の顔を見て、「歳を取ったらこの顔になるのならいいや」というようなことを言ってたそう。
今なら2人の初夜のことも聞いてみたかったな。
戦争が終わるまで、祖母は祖父に仕える形で子供産んでもお喋りはしたことがなかったそう。軍人さんは偉いから、と。
ところが終戦になり、軍人が普通の人に(天皇も人間に)なってから、思ってたことや考えたことなどポンポンと喋り出したら、「そんなことを考えていたのか」と驚かれたそうな。
その長男