堺三保のレビュー一覧

  • ムーンナイト/影

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    細かいところだけど、マイナーキャラの個人誌で描かれるアベンジャーズの面々のセレブ感がおもしろい。ジェシカ・ジョーンズに出てくる「愛人宅で事をすませたあと、冷ややかに部屋を出て行くキャプテン・アメリカ」とか。本作も、キャプテン・マーベルが、エコーやムーンナイトを雑に扱うシーンが最高だ。もちろん、お話自体もとても面白いので、ぜひ読んでほしいところ。

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    2019年07月23日
  • ムーンナイト/光

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    ムーンナイト。元傭兵の多重人格者。挙動不審で、頭の中ではいつもキャプテンアメリカとウルヴァリンとスパイダーマンが会話している。このデッドプールの偽物みたいなキャラクターを、シリアスに掘り下げたのが本作だ。

    ムーンナイトは特別な力があるわけではないし、ガジェットもチープ。ウェブシューターやウルヴァリンの爪の偽物を、元シールズのC級エージェントに作らせるのが関の山だ。本作での敵はカウント・ネフェリア。大物ヴィランといっていいだろう。ムーンナイトは狂気のような使命感で、はるか格上のA級ヴィランに立ち向かっていく。

    ムーンナイトは、自分の憧れたヒーロー(頭の中にいる3人)をまねた「ヒーローごっこ」

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    2019年07月26日
  • インフィニティ・ガントレット

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    個人単位のミクロと超マクロを行き来する壮大な大決戦は今見ても圧巻。ユニバースの手綱を取り整理してスリリングな物語に仕立てたJ.スターリンの手際、複雑な話を一切の不明点なくビジュアル化したG.ペレス・R.リム両者の技術には感服。
    シンプルで親しみやすい旧秋友訳と比べると新訳はやや読みづらくはある(が、原文に近いのか?)。前から小プロ刊の苦手なとこだけど、この作品に解説がほぼゼロというのは(他社刊の『クライシス〜』が優れているだけに)納得できない。

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    2017年12月26日
  • ムーンナイト/影

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    『ムーンナイト/光』に続く後編。ヒーローとして大物ではないムーンナイト…しかも精神に問題を抱えている…が、超大物ヴィランに挑んだことによる功罪を見事に描き切った印象。キャラ設定から考えて描くのが非常に難しいところだと思うが、うまい落としどころに持っていったと思える。
    バックのムーンナイトを変だと思いながらビジネスとしてしっかりつき合ってサポートしてあげる関係性も魅力的で、読んでいてとても楽しかった。
    「エイジ・オブ・ウルトロン」にもつながる辺り、印象深い一冊だと思った。

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    2017年04月30日
  • キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー

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    ネタバレ

    初めてマーベルのコミックを読んだけれど、DCの架空のヒーローというイメージはなく、「アメリカの象徴として戦っているヒーロー」がその象徴のためにいかに悩み苦しんでいるかということがリアルで重く感じた。
    ウィンター・ソルジャーとキャップが直接対面するのが最後のほんの数ページという所が、二人が背負ってきた悲しみをより強調させる。

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    2012年02月27日
  • キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー

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    ネタバレ

    訳者である堺氏が寄せているコメントの通り、「キャプテン・アメリカの伝説に入門するためには最適の一冊」であると感じた。現代の話を進める上で頻繁に挿入される回想によってキャプテン・アメリカとはどういう人物か、ということがシリーズ初見の私にもしっかりと伝わった。
    展開がスピード感満載で、飽きることの無いペースでアクションが来るのも魅力的である。大きな一枚絵で迫力あるダイブもあり、細かく受身の描写もありとアクションのセンスも抜群。
    最後の扉絵はその1枚だけで胸を熱くさせられる。
    転じて、幕間のジャック・モンローのエピソードに関してはそれまでの彼の話を読んできていない身が読むのは勿体無い。あと話には出て

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    2011年10月11日
  • キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー

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    ネタバレ

    友情と失われた黄金時代の物語だった。まさかこんな哀しく美しい話だとは。謎と冒険の娯楽性もたっぷり。このライターの作品をもっと読みたい。

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    2011年10月01日
  • デアデビル:イエロー

    ネタバレ 購入済み

    今は亡き想い人に届けることのできない手紙という形で、回想していく構成がすごく良かった。題名のイエローも活かされていて良かった。

    #切ない

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    2025年03月05日
  • インフィニティ・ガントレット

    匿名

    購入済み

    目的とスケールのギャップ

    サノスが最強の力を手に入れて、超宇宙的存在まで圧倒するのだけど、その目的が好きな子に振り向いてもらうためというスケール感のギャップがすごかった笑
    挙句、全部空回りに終わってるし…
    でも、アホみたいな超展開まみれで逆に面白かった

    #笑える #シュール #アガる

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    2025年01月21日
  • インフィニティ・ガントレット

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    土星の衛星タイタンで生まれた魔人サノスは、ついに6つのインフィニティ・ジェムを手中に収め、所有者に無限の力を与えるインフィニティ・ガントレットを作り上げた。多元宇宙における最強の存在と化した彼は、愛する「デス」の心を射止めるため、全宇宙の知的生命体半分を消滅するため全宇宙に死と破壊をもたらし始める。 その暴挙を止めるため、すべてのマーベル・ヒーローたちがその力を結集、サノスに立ち向かう! 全宇宙の存亡を賭けた善と悪の一大決戦がここに!
    4月に公開するマーベル映画最大の決戦「アベンジャーズ・インフィニティウォー」の原作コミック。
    映画やコミックでは大活躍するアベンジャーズだが、超常の力を持つサノ

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    2023年09月23日
  • キャプテン・アメリカ:ホワイト

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    カラーシリーズの4作目。亡くした愛しい人に語り掛けるモノローグは変わっていないが、今回はそれで描かれるのがスティーブとバッキーの友情というのが今までの作品と違う所。スティーブの方はモノローグですぐわかるのだが、ちゃんとバッキーからの思いも伝わる描き方をしているので、お互いがお互いを必要とする相棒らしさが良く出ている作品だと思った。

    正史世界の方の設定変更に馴染んでしまった身としては新鮮なバッキー像だった。戦時中の価値観のゆがみの中で友情を築き上げてきた様が振り返りながら描かれるのはなかなか他の作品では読めない要素な気がした。

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    2016年09月24日
  • デアデビル:イエロー

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    色系統のシリーズデアデビル編。すでに「スパイダーマン:ブルー」を読んでいるが、亡くなったヒロインに向けた話という部分が共通している。ただ、あまり暗い雰囲気がなく、むしろ生きていたころの明るい思い出、といった雰囲気に感じる。
    デアデビルの場合ヒロインとの出会いが初期段階とかかわりが深いため、オリジン的な部分にも力が入っている印象。
    以上踏まえて、全体的な雰囲気の良さが最大の魅力だと思えるのだが、もう少し結末が読みたい気もした。カレンの死のエピソードやフォギーとの関係性など、この雰囲気で結末まで語りなおしたらどうなるのか、という部分が気になる。デアデビルを初めて読む人にはあまりおすすめしない。

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    2016年08月06日
  • ムーンナイト/光

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    精神を病んでいるビジランテ、ムーンナイトの西海岸でのほぼ単独の活躍を描いた一冊。スーツを着た自警団行為に病理を見出す、というヒーロー史における衝撃的な見解を形にしたようなキャラクターなので、本当に現代社会にこんなヒーローがいたらどんな扱いを受けるのか、なんてことを考えたりできる。病理の描き方がヒーローが精神世界で意見してくる、という形なので、そこが葛藤にもつながっていて非常に読みごたえがあった。
    ただそのあたりが厄介、という描き方が中心になってしまうので、もう少し普通にヒーロー的な活躍、傭兵として良い部分も読みたかった気持ちもある。気持ちとしての善性は描かれているが、それだけでは物足りないか。

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    2017年01月08日
  • キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー

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    映画見てきました。「キャプテン・アメリカ」。
    感想を書いている暇がないけど、面白かった。

    映画も、もっと脳天気な作りかと思っていたらけっこう真面目でした。でも、この本は、ちょっと重すぎな感じです。読むのに時間がかかった。

    おもしろいですが、アメコミのもっているというかキャプテン・アメリカのもっている独特の歴史が、ものすごく重くのしかかっている感じです。
    それが、魅力でもあるんですけどね。

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    2012年01月06日