大石大のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ30日間欠かさずお参りして甘い物を納めれば、この世のものとは思えない快楽の中で死ねるという曰く付きの神社のお話。
噂を信じて参拝する人たちの結末。
お参りをしていたはずなのに自殺した人の謎。
神社で出会った人たちの不思議な同居生活。
そして、その神社を調べるジャーナリストに、真実を隠そうとする人々など。
てっきり神社にお参りした人たちだけのお話だと思ったら、どんどん話が町の人たちや参拝者(この場合、自殺志願者と同意に近い)以外の人たちに広がっていったのには驚いた。
ミステリ仕立てだったり、民俗学仕立てだったり。
また、その「恩恵」で潤っていく町の人たちの葛藤、寧ろチャンスと捉えて調子に乗る人た -
Posted by ブクログ
最初はホラーと勘違いして手に取ったが、なかなか面白かった。演劇の少女たちが心配だったが、あれは祖母が代わりに亡くなったということなのかな?とあまり後味が良くなかった。また、ミステリー要素もあり、記者は騙されていたがそれも一つの結末なのだと、今までの様々な人からの体験を通して受け入れることができた。
悲しいことの多い、暗い雰囲気の本だったが、それを否定肯定するわけでもなく、現実をそのままにしておく描写はとても見事と思った。死神と呼ばれた少年は幸せになれるか、その未来は明るいものなのだろうか。YouTuberは無駄死にだったのが少し笑った。死んだだけじゃん……( ・∇・) -
Posted by ブクログ
表紙のイラストが可愛くて手にとって読みました。
全5話+エピローグの構成で、1話ごとに起承転結がはっきりしているのであっという間に読めてしまった。ミステリー要素もありつつコンパクトに楽しめました。
現代社会で本当に記憶が消せるお店があったとしたら、利用する人は多いんだろうと思う。記憶が消えても事実が無かったことにはならないから、折り合いをつけるのは難しそう。
大方の感想の意見と同じく、自分も4話の「いいえ私は幻の女」が好き。記憶をなくすことで人間は、別人になることができるのだろうか。
しかし、表紙の女の子が可愛い。この可愛い子が家入さんか…!と思うとページを進む原動力になった。なんか第3 -
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「意味わかんない、じゃない」
おじさんが買うには装丁がやや恥ずかしかったが、音楽とミステリは詳しくないものの好きではあるので買ってみた。でも作者の大石さんは自分と同じアラフォー男性の模様。
ミステリで謎を解く探偵の要件というのは、シャープな頭脳もさることながら、細かい違和感に気づき、それを突き詰めて考え続けられる気質である気がする。
だとすると、不幸な恋の終わりを沢山経験してきたが、その背景、原因を「センセイ」に指摘されるまで掘り下げて考えることのなかった主人公の綾は、およそ探偵向きではない。この点ではミステリは沢山読んでいるのに基本的に口を開けて答えが与えられるのを待っている自分も同じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ川越行きたくなりましたねー。
自分が川越で歩いてるかのような作品でした。
本のタイトルである、いいえ私は幻の女が特に気に入りました。
お姉ちゃんと両親は酷い人達だなと思いますが。
帯を見た時、タイムトラベルものコーヒーが冷めないうちにとかはよくあるやつだなと思いますが、過去に戻ってやり直したいではなくて、消したい記憶や無かったことにしたいの方が人間らしいというか、あなたを感動させますよ清廉潔白〜みたいなやつが苦手なのでつい買っちゃいました。
ただ、体操選手の話とかはいらなかったかな。
1回で30万というのも、主人公話してた通り、普通の人より稼いで勤務時間短いのは羨ましいというか、ボロ儲けや