あらすじ
小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた幹太。学校での颯太の様子を見て、幹太は動揺する。三十年前、自分がこの小学校に転校してきた際の奇妙な出来事を思い出したからだ(「シェルター」)。M小に異動してきた真奈は、給与明細に記された「危険業務手当」に気付く。三年二組のだれかが手のかかる児童らしいのだが――(「危険業務手当」)。保護者、教員、事務職員、PTA、校長――学校に集う大人たちに起きた五つの奇談。
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Posted by ブクログ
学校を舞台にした大人主人公の短編集って珍しくない? お気に入りは事務員さんの「事務の先生から」と校長先生の「カウントダウンが進まない」。少し不思議なテイストのお話なので、重くなりすぎないところも好き。
Posted by ブクログ
学校に関係する大人たち(保護者、教員、事務、PTA、校長先生ら)が体験する不思議な5つのお話。
よきみょ的な雰囲気を感じさせられ、ミステリー的なところがあり、そんな中でもあたたかみや感動的なところがあり、というステキな作品でしたな。
Posted by ブクログ
「シェルター」
「危険業務手当」
「事務の先生」
「妖精のいたずら」
「カウントダウンが進まない」
学校を舞台にした5話収録の短編集。
校内で起きる不可思議な現象を織り交ぜながら、保護者・教師・事務職員・PTA・校長、それぞれの視点で描かれる。
『シェルター』
授業参観で目の当たりにした息子は自分の知っている息子ではなかった。
1話から不穏な展開。
別人のような息子に過去の記憶を思い返す父親。
ファンタジーだが、人間味を感じ温かな読後感。
『危険業務手当』
ホラー要素ありで怖面白い。
どの物語も気掛かりの種が解消されラストは爽快。
Posted by ブクログ
帯の文章で思わず手に取りました。学校にまつわる人々のなんだか不思議な、そしてあたたかい物語。
最後の「カウントダウンが進まない」が一番好きでした。