【感想・ネタバレ】いいえ私は幻の女のレビュー

あらすじ

忘れられたら楽なのに――。
傷ついた言葉。消せない過ち。ふたりだけの約束。
すべてなかったことにしよう。この人生が変わるなら。
ミステリーの新鋭が贈る、奇妙であたたかな“忘れられない”物語。

小江戸川越の街にひっそりと佇む「Memory」は、“記憶を消してくれる”カフェ。不思議な力を持つ家入蘭のもとに、過去の失恋やトラウマに苦しむ人々が、今日も引き寄せられるようにやってくる。
最愛の人に先立たれ生きる気力をなくした坂下麻季は、自分のことは忘れてほしいという亡き恋人の遺志にしたがい、Memoryを訪れた。
記憶が完全に消去されるまでの間、川越の街をぶらつく麻季。そこに死んだはずの恋人が現れて……。
麻季の最後のデートを描いた「あなたに似た人」や、表題作「いいえ私は幻の女」のほか、驚きと感動せまる追憶の物語集。

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Posted by ブクログ

その記憶、消して大丈夫?

そう思える作品でした。辛い記憶 苦しい記憶 悲しい記憶 認めたくない事実。それらを忘れてしまった自分は果たして自分と言えるのだろうか。でも忘れた自分があるからこそ新しい自分がいるし、その自分を愛せる。そんな矛盾が綺麗

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2025年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小江戸川越の街にひっそりと佇む「Memory」は、“記憶を消してくれる”カフェ。
不思議な力を持つ家入蘭のもとに、過去の失恋やトラウマに苦しむ人々が、今日も引き寄せられるようにやってくる。
最愛の人に先立たれ生きる気力をなくした坂下麻季は、自分のことは忘れてほしいという亡き恋人の遺志にしたがい、Memoryを訪れた。
記憶が完全に消去されるまでの間、川越の街をぶらつく麻季。
そこに死んだはずの恋人が現れて……。
麻季の最後のデートを描いた「あなたに似た人」や、表題作「いいえ私は幻の女」のほか、驚きと感動せまる追憶の物語集。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

—それでも忘れますか?
記憶を消す為にとある場所に訪れる人々とその店主のやり取りを綴った本
楽を取るか、苦を取るか。それぞれの話にも少しずつ繋がりがあり、じんわりと温度を感じる本でした。

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2025年10月05日

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川越を舞台にした記憶が消せて七不思議が登場する作品。
全て違う人の話だけど、
ちょくちょくその人が別の人の話にでてくる(共通)。
第4話が特に面白いと感じた。
それで?それで?と早くページをめくりたくなった。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

表紙のイラストが可愛くて手にとって読みました。
全5話+エピローグの構成で、1話ごとに起承転結がはっきりしているのであっという間に読めてしまった。ミステリー要素もありつつコンパクトに楽しめました。

現代社会で本当に記憶が消せるお店があったとしたら、利用する人は多いんだろうと思う。記憶が消えても事実が無かったことにはならないから、折り合いをつけるのは難しそう。

大方の感想の意見と同じく、自分も4話の「いいえ私は幻の女」が好き。記憶をなくすことで人間は、別人になることができるのだろうか。

しかし、表紙の女の子が可愛い。この可愛い子が家入さんか…!と思うとページを進む原動力になった。なんか第3話でおねショタもあるし。作者の性癖?

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2024年12月01日

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初読み作家さん。不思議なお店に訪れる客との連作短編集と思いきや、店の外での出合いだったり、タイトルどおりの幻の女だったり、思いがけないつながりで楽しめた。内容とは無関係だが、「♪いいえ私はさそり座のおんな」が頭から離れず困った。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

ほろ苦い読後感。
人間はみんな身勝手で、でもみんな一生懸命生きているんだよなあと思った。

もし本当に生涯に一度だけ、たった一つだけ記憶を消せるとしたら、自分なら何を消すのか・消さずに一生を終えるのか。
幸せの定義なんて自分にしか決められないのだから、どんな結果になろうと、自分で選んだものを肯定したいものです。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

記憶を消せる力を持った女性が営む記憶を消せるカフェを舞台とした連作短編集。個人的には消したい記憶はないかも。自分の記憶から消えても、誰かがそれを覚えていたら結局消せないわけだし。

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2025年03月21日

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ネタバレ

連作短篇集5篇とエピローグ
一度だけ消したい記憶だけ消すことができる、そういうことの必要な人もいるのかなぁ。川越の七不思議とか双子の亡霊とか章ごとに少しずつ味わいも違っていて楽しめた。

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

川越行きたくなりましたねー。
自分が川越で歩いてるかのような作品でした。
本のタイトルである、いいえ私は幻の女が特に気に入りました。
お姉ちゃんと両親は酷い人達だなと思いますが。

帯を見た時、タイムトラベルものコーヒーが冷めないうちにとかはよくあるやつだなと思いますが、過去に戻ってやり直したいではなくて、消したい記憶や無かったことにしたいの方が人間らしいというか、あなたを感動させますよ清廉潔白〜みたいなやつが苦手なのでつい買っちゃいました。

ただ、体操選手の話とかはいらなかったかな。
1回で30万というのも、主人公話してた通り、普通の人より稼いで勤務時間短いのは羨ましいというか、ボロ儲けやんってところが少し冷める。
本当に必要な人だけが訪れることができて、消した人の寿命が1年短くなるとか?
犯罪者の人の記憶もなくすとか、悪いことに使えすぎてそこも冷める。
なので星3。

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

記憶を消せるカフェという斬新さと表紙の目を引く美しさに惹かれて購入。店や街並みの雰囲気がよく伝わる素敵な世界観だったけれど、もう少し家入さんの仕事について詳しく知りたかった……。

全体的に読み進めやすく、ジンとする物語だけれど、個人的には表題作の四章「いいえ私は幻の女」が特に好ましい。自分に劣等感を抱くひとりとして、切なくなるものがありました。

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2024年10月01日

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