池上嘉彦のレビュー一覧

  • 記号論への招待

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    *購入

    正直わかりにくかった記号論が非常にわかりやすく説明されていたと思います。課題内で利用した新書だったのですが、自分でもどんどん読みすすめたくなるほど読むのが楽しく感じました。
    たとえも多く、純粋に読み物としても面白かったです。
    入門書として非常によいと思います。

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    2010年06月01日
  • 記号論への招待

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    池上嘉彦ですね。
    高校生のときに現代文の教材で使用して、
    それから気にはなっていた作品。
    記号論。好きです。

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    2010年01月27日
  • 記号論への招待

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     「解釈」といわれると、自由な妄想を勝手に貼り付けているニュアンスがあって、なんだか嫌なイメージを持っていた。が、その貼り付ける対象を勝手に作り上げてしまっていたのかもしれない。
     そもそも言葉や文字で何を理解したのかと振り返ったときの「何」など、先に決まっているものだけでなく、それを超えて理解するような働きが「解釈」なのだろう。

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    2025年07月02日
  • ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?

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    1984年の文章がもとになっている本。いまの子どもにはなじみのない言葉や表現が若干みられる(子どもが親に頼まれて空き地でごみを燃やす例など、かなり驚くだろう)が、話している主題は今も古びていない。少し古い文章でも読める中学生ならば問題ないだろうが、本に親しみのない子ども向けであれば、現代的な内容にアレンジして紹介したほうがよい。なじみのない表現が例示されていると、内容がうまく伝わらない。
    本書の出版は2022年なので、同テーマで書き直されたものになればよりよかったと思う。(スマホが登場するので加筆はされているだろうが、それにしてもなじみのない表現が多いので子どもたちには伝わりづらい)

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    2023年11月08日
  • ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?

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    日常、何気なく使っている言葉遣いから、よくよく考えてみると不思議な表現を見つけて紹介していく。著者は、言葉の不思議な使い方に注目することで、見聞きしたことを伝えるツールではなく、新しい現実を作り出すものとして、言葉を捉え直そうとする。言葉の不思議に対して、一般的な感覚に根差した楽しみ方が書かれているところが面白かった。

    例えば、「なぜ『辞書』を『ひく』のか?」「どのうような想像力が働いて、あだ名はつけられているのか?」。普段、何気なく目にしている表現から、こうした疑問見つけ出して、その理由を説明していく。説明の仕方は、「引く」の典型的な意味から、意味が広がりを追っていったり、喩え方の違いから

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    2023年03月02日
  • 記号論への招待

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    エーコの薔薇の名前と並行して読む。初池上嘉彦。招待という割にはおもてなしの心がないが、挙げられてる事例はなるほどと思うものもあるのは確か。

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    2018年10月07日
  • 記号論への招待

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    「ことば再発見」の章。人間が「意味あり」と認めるものはすべて「記号」になる。一つの言語を習得して身につけるということは、その言語圏の文化の価値体系を身につけ、何をどのように捉えるかに関して一つの枠組みを与えられるということ。その意味「イデオロギー」を身につけること。言語以外のさまざまに文化的対象や現象はいろいろな意味で言語にたとえられる。言葉は文化であり、文化は言語(のようなもの)。

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    2022年12月22日
  • 記号論への招待

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    記号論についてのコンパクトな入門書です。

    かつて「文化記号論」が、人類学や社会学など人文諸科学の全般を覆う方法論としての役割が期待された時代がありましたが、本書はそこまで議論を広げることなく、記号論の基礎に内容を絞って解説しています。

    とりあえず記号論の概要を押さえておくのに役立つのではないかと思います。

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    2015年06月14日
  • 記号論への招待

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    ずっと興味はあったんだけど、なんとなく大学のとき手を出しそびれていた記号論。
    仕事として広告という分野に関わることになったことで改めて勉強し直します。

    面白いのは広告を始めとして「メディア業界」と記号論など学術分野の関係性。
    サービスとして行なっている事象が研究対象であり、批評されつつ、
    その研究結果を一番に取り入れ利用していくのもまた同じ主体だったりするわけで。

    言葉や表現というものの持つ意味には敏感でいたいなと思います。
    すくなくとも態度として。
    言葉や表現そのものだけじゃないか。
    特にいまのトレンドからするとデバイスの変化やそれに伴うサービスの変化が持つ意味(とそれにともなって変化す

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    2012年12月31日
  • 記号論への招待

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    ロゴとかサインとか扱う立場なのでそもそも学校で勉強しておけよ、という話である。(ゼミでS先生が取り上げてた記憶はある。)
    言語学的なことよりも、商標として保護される対象が日本とアメリカ等では全然違う(アメリカでは色、音、におい、製品の見た目自体も対象)ことの要因は記号論の理解や法律への反映というのがあるんじゃないかとか思ったり。あと漢字とかなカナの存在も。
    自分の、演劇見るコンピュータ妄想もここかな。批評理論のコードをDBにしてプログラムに詰めておけばいいんじゃないの?

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    2012年09月23日
  • 記号論への招待

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    全部で240ページ程なので、ページの分量的には確かに「招待」レベル。
    でも、中身はなかなか難しい…。
    本の中に出てくる例は、身の回りを思い返すと「確かにそうだな」と思えるけれど、そこから本題に入っていくとなかなか理解するのに時間がかかります。
    「招待」とはいうものの、事前に知識をもった人が読んだほうがいいような気がします。

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    2012年06月16日
  • 記号論への招待

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    人間はさまざまな「記号」、とりわけ「言語」をあやつる。人間の文化的な秩序を確認し、維持し、機能させ、「記号」そのものを操作して、現実を超えた「虚の世界」を創造していくのである。「記号論」を具体例を交えてわかりやすく解説した一冊。

    「人間は「構造化を行なう動物」であると言われる。自らを取りまく「外界」を主体的に意味づけ、価値づけ、自らの住む世界として秩序化していく。これは「自然」を「文化」に変える営みであり、そのような営みを主体的に行なうという点で、人間は本能に縛られ「自然」の域にとどまらざるをえない他の動物と異なるというわけである。」

    私たちが当たり前に使っていた「言語」は「記号」なのであ

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    2010年02月01日
  • 記号論への招待

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    人間は、自分のまわりの事物に対して意味づけをしないではいられない存在である

    コミュニケーションとは、自分が頭の中に抱いている抽象的な広義の思考内容のコピーを相手の頭の中にも創り出す行為

    言語が有する固有の価値
    実用的機能 すでに決まっている一定の意味内容を運ぶ手段
    美的機能 言語そのものが新しい意味作用を生む ex. 詩的機能 既成の体制の枠を超え、新しいものを生み出す創造的な働き

    コードとコンテクストの相補関係

    ある人が本来慣習的に何らメッセージとして機能していないものに意味作用を認め(つまり、メッセージとして捉え)、自らの判断状況に基づいてそれに解釈を与える

    主体的な判断(推論)

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    2019年01月16日
  • 記号論への招待

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    記号論は言語学の一分野らしい。本書は専門用語も多く出てきて、教科書のよう。それもひとまず、一般的な言語の性質、機能を体系付けるためであって、本書ではとくに真新しいことを述べているわけではない。が、言語記号論を基本として、言語以外の文化などを記号論的に見るという視点を与えてくれた点はよかった。

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    2010年09月25日
  • 記号論への招待

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    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか―。ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる

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    2011年07月16日