池上嘉彦のレビュー一覧

  • 記号論への招待
    記号論入門におすすめな名著

    哲学特有の言い回しに何度も頭を悩ませるが、内容としては素晴らしい。
    我々がランガージュする際に起こるその裏側を言語を例に立てて教えてくれる。
  • 記号論への招待
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    池上嘉彦
    1934年京都生まれ。東京大学文学部人文科学研究科(英語英文学専攻)修了。フルブライト留学生として、イエール大学で言語学博士号取得。フンボルト財団研究員としてハンブルク大学、Longman Research Scholarとしてロンドン大学で研究。現在、昭和女子大学大学院文学研究...続きを読む
  • 記号論への招待
    記号論はあらゆる学問の基本なので教養として知っておくべき.コミュニケーションやデザインとも関わりが深い.
  • 記号論への招待
    Ⅰ ことば再発見ーー言語から記号ヘーー
    Ⅱ 伝えるコミュニケーションと読みとるコミュニケーションーー伝達をめぐってーー
    Ⅲ 創る意味と創られる意味ーー意味作用をめぐってーー
     1 記号と意味作用
     2 分節と意味作用
     3 記号と統辞
     4 「テクスト」と〈話す主体〉
    Ⅳ 記号論の拡がりーー文化の解...続きを読む
  • 記号論への招待
    この本も論文を書き始めた頃に読んで参考にした本です。詩の言葉をどのように考えたらよいか、その基本原則を教えてくれます。

    内容(「BOOK」データベースより)
    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか―。ことわざや広告、ナンセ...続きを読む
  • 記号論への招待
    ある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。
    「記号」とは何かを示すために、主に「言語」の「記号」性を明らかにしていくことで、説明が進んでいきます。
    抽象的な部分が多く、理解が難しい部分も多いと感じましたが、具体例を交えることで、理解しやすくしてくれている部分もあります。

    おそらく、著者が最...続きを読む
  • ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?
    1987年にちくまプリマ―ブックスから出た、同タイトルの本の改訂新版とのこと。
    元の本を読んでいないけれど、たしかに、近年の例も出てくる。
    内容はむしろ精選されているのかな?
    かなり薄い本になっている。

    久し振りに池上さんの文章を読んだ。
    ことばが無色透明な意味の乗り物であることをやめ、ことばその...続きを読む
  • ふしぎなことば ことばのふしぎ ──ことばってナァニ?
    普段何気なく使っている言葉について、いろいろ教えてくれる本でした。
    辞書をひく、なんで、辞書なのにひくんだろう、確かに、考えたこともなかった。
    ことばは、もともとそのことばが持つイメージがあって、そこからいろいろな使われ方をしている。
    ときどき、でてくる宿題?の答えが知りたい!
  • 記号論への招待
    記号論についての基礎的概念を紹介している本

    記号論的なものの見方を久しぶりに確認したが、とてもよくわかるようになっていた。

    先に読んだ「言語学講義」の方には、ソシュールが創始した重要概念が記載されている。
    ・ラング、ランガージュ、パロール
    ・(言語記号の)恣意性、線条性、能記と所記、範列関係と統...続きを読む
  • 記号論への招待
    例えば「赤い」という状況 (性質?) を、本来の性質とは無関係な「アカイ」という音声なり文字列なりで表現することができるのは人間だけです。
    また、記号表現は一対一対応ではなく、「赤」というのは共産主義を象徴するものであったり、別の記号を経由して連想されるものがまた記号化されます。

    少々堅い内容です...続きを読む
  • 記号論への招待
    内容は高度だけれども、具体例を交えて丁寧に説明されており、理解の助けになった。
    コードによって規定された記号としての言語が、言語を使うの主体としての人間の関与によってコードを逸脱し、コードが変更されていく。記号論には、AIの進化の鍵となる要素が含まれているように感じた。
  • 記号論への招待
    日本語のリーズナブルな価格の本で記号論を学びたい場合にはこれ一択。やや古いこともあり、また記号論自体の難解さもあり、多少とっつきにくいかもしれないが、ゆっくり頭の中を整理しながら読めば理解できる。
  • 記号論への招待
    記号論とは何?といったところから、入門として読んでみた。
    コミュニケーションしくみとして「記号」が生まれ、現在の「記号」の扱いや進化を巡って面白く読めた。

    意味あり、と人が判断したものすべてが「記号」となり、命名することによって「意味づけ」して、ものに価値を与える。
    で、この記号は伝達手段(コミュ...続きを読む
  • 記号論への招待
    記号論で扱う記号というものは、その記号で表現された「意味を持つもの」です。したがって、テストであるような、「(a)~(f)までの記号で答えなさい」という記号とは違います。著者は、そのような記号は符号とよんだ方が、この記号論をすすめていくのには妥当だとして区別しています。本書では、記号の中から主に言語...続きを読む
  • 記号論への招待
    記号は意味作用を持つ.この働きは一つには文節という働きによって特徴づけられる.これは事物間の共通点,相違点を区別する働きであり,記号の持つ本質的な働きである.実はその意味は固定されたものではなくむしろ創造的なものですらありえる.創造的な働きは読み手の,蓋然性に基づいた推論に基づくという主張がされてい...続きを読む
  • 記号論への招待
    記号論の入門書として紹介されていたので手に取った。
    この分野は未体験なので眉間にしわを寄せながら読んだが、発見の多い本だった。

    コミュニケーションというのは暗号解読をいつも自然にやっているようなものだし、詩というのは日常を越えた新世界への冒険だ。
    占いの論理や比喩、コンテクストと主体の介入、祭りに...続きを読む
  • 記号論への招待
    [ 内容 ]
    いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。
    それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか―。
    ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる。
    分かりやすくしかも知的興...続きを読む
  • 記号論への招待
    記号と書いてあるが,どちらかと言えば「ことば」という記号についての話だと思う.
    普段,何気なく使っている「ことば」だが,記号の観点から見ていくと感心する所や新たな発見がある.

    一度読んだだけでは全て理解できていないので再読の必要あり.
  • 記号論への招待
    小難しいことが書いてあるのかと思ったらかなり理解しやすく書いてあった。普通に読み物として消化できるし手元においておきたい一冊
  • 記号論への招待
    *購入

    正直わかりにくかった記号論が非常にわかりやすく説明されていたと思います。課題内で利用した新書だったのですが、自分でもどんどん読みすすめたくなるほど読むのが楽しく感じました。
    たとえも多く、純粋に読み物としても面白かったです。
    入門書として非常によいと思います。