植草昌実のレビュー一覧
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イスラエルのSFシーンの中心人物2名によって、英語圏の読者向けに編まれたアンソロジー。ここでのSFは科学小説 Science fictionではなく思弁的小説 Speculative fictionを指しており、非リアリズム小説全般を覆う定義と考えると収録作の幅広さが納得できる。邦訳は英語からの重訳になるが、元々英語で書かれた作品も5作、ロシア語で書かれた作品が1作収録されている(ほかはヘブライ語)。巻末には編者による「イスラエルSFの歴史」も。
以下、特に気に入った作品について。
★ ガイ・ハソン「完璧な娘」(中村融 訳)
テレパスの訓練教育を受けることになったアレグザンドラは、〈死体 -
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ラヴクラフティアン・フィクション――それは、「クトゥルー神話」も内包する、ラヴクラフトが創造した世界観に基づく創作品であり、かつ創作活動全般を指す造語です。本書は2014年に米国で刊行された、ラヴクラフティアン・フィクション・アンソロジーの邦訳です。創造者であるラヴクラフトの作風とも啓蒙者であるダーレスの作風とも異なる、いずれも個性豊かな新時代の作品の数々。下巻はエルヴィス・プレスリーが蘇ったミイラ男と対決する奇作『ババ・ホ・テップ』などで知られるランズデールの『血の色の影』など10作を収録。
以下、なるべくネタバレなしの各話感想。
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Posted by ブクログ
本書は2014年に米国で刊行された、クトゥルフ神話小説アンソロジーの邦訳です。創造者であるラヴクラフトの作風からも啓蒙者であるダーレスの作風からも外れた、いずれも個性豊かな新時代のクトゥルフ神話。上巻は『ドラキュラ紀元』で知られるキム・ニューマンの『三時十五分前』など8作を収録。
以下、なるべくネタバレなしの感想。
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『世界が再び終わる日』(ニール・ゲイマン/1994)
"それ"があった次の日の朝は、決まって二日酔いのような不快感に塗れている。吐き出した胃 -
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イスラエルSF&ファンタジー界の中心的人物らによる
SF短編選集。
原文が英語の作品[*1]あり、
ヘブライ語→英語→日本語[*2]、
あるいはロシア語→英語→日本語[*3]という重訳もあり。
訳者あとがきを含めると700ページを超す大部。
収録作は、
■ラヴィ・ティドハー「オレンジ畑の香り」
The Smell of Orange Groves(2011年)[*1]
■ガイル・ハエヴェン「スロー族」
The Slows(1999年)[*2]
■ケレン・ランズマン「アレキサンドリアを焼く」
Burn Alexadria(2015年)[*2]
■ガイ・ハソン「完璧な娘」
The Per