中川功一のレビュー一覧
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本書は、経済学博士でありやさしいビジネススクール学長という経歴の著者が、行動経済学についてわかりやすく解説されたものである。行動経済学は、20世紀後半になって心理学(人間科学の一分野)を取り入れた経済学(社会科学の一分野)として誕生し、数学・統計学で見落とされていた人の心の分析が開始されたとのこと。
各章では、各トピックに対して、こういった理論や効果があって、そのためにこうのような行動が選択されているのでどうすればよいか、というような説明が見開き2ページでされていて、図解入りでわかりやすい。
一例として、「格安スマホに乗り換えられないのは?」というトピックに対しての回答は、「現状維持バイアス」が働くからである。現状維持バイアスは「速い思考」の典型で、脳がじっくり考えるのを惜しみ楽な結論を選ぶというものである。資格の勉強や健康のための運動を始められないという現状維持バイアスに打ち勝つには、小さな1歩(ファーストステップ)から徐々に変えていくのがおすすめとのこと。まずは手の届く範囲で目標設定し、最終目標に近づけていきたい。
自分自身の様々な行動が心理的バイアスに影響されて選択していることに気づかされる。このようなことを知っているというだけでも、仕事や人生において役立つことだと思う。浅く学べた段階であるが、読んでよかったと感じる。
【目次】
1. ビジネスを成功に導くマーケティングに使える行動経済学
2. 人づきあいがうまくなる対人関係に使える行動経済学
3. お金をうまく増やせる貯蓄・投資に使える行動経済学
4. 考え方のクセに気づく決断に使える行動経済学
5. 充実した人生にできる幸せのために使える行動経済学
6. 処方を知って正しく使う行動経済学のキホンと使い方 -
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自分の頭で考える力が身につく!13歳からのMBA
著:中川 功一
MBAは経営学の大学院を卒業するともらえる学位のことである。こうした大学院はビジネススクールと呼ばれ、会社の経営者を育成するために、本来、社会人を対象にしている。本書は、13歳にもわかるよう、その核の部分をぎゅっと凝縮したものである。
戦争や不景気など、先行き不透明な時代では、どんな逆境にあっても、生き抜く力が必要である。では、どうやって生き抜く力を訓練すればいいのか。それが、MBAの知識を身に付けることである。
本書の構成は以下の8章から成る。
①ビジネスってなんだろう?
②新しいビジネスをつくろう
③買ってもらえる仕組みをつくろう
④お金の流れと使い方を知ろう
⑤たくさんの仲間と協力しよう
⑥論理的に考えよう
⑦頼れるリーダーになろう
⑧ケーススタディで学ぼう
世の中を学ぶ。経営を学ぶにはMBAのように体系的な知識に触れるのが一番だと思い、中学生1年生と小学生3年生の息子のために本書を手に取った。まずは、自分もと思い、読み始めると、わかりやすくおもしろい。一気読みで完了。
知識に触れる際には、導入本や基礎的な本に立ち返ることで違った気づきを得ることができる。難しいことを難しくではなく、読み手・聞き手を意識して簡単にわかりやすく表現する。そんな生き方や表現の仕方にあこがれる。
一言で言ったり概念的に分解して、組み立て直して、本質で伝える難しさと大切さ。
二人の息子にも安心してオススメしたい一冊。
本書からたくさん学ぶきっかけを手にして欲しい。 -
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仕事をしていて、人の意思決定や行動は合理的なものではなく感情的な側面が多分に含まれていることを感じていた。そのため、心理的な側面を少しでも理解したいということで本書を購入。また、マンガで形式であることも本書を選んだ1つの理由である。これも、私が読者としてこの本を購入するハードルを下げるためのテクニックなのかもしれない。
結論としては色々なテクニックや心理的要素による人々の意思決定を知ることができた。
見開きで右1ページは文章、左1ページはマンガという構成になっており、マンガだけ読むというのだけでも十分に本書の内容を理解できるようになっていました。 -
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ネタバレ人は大抵非合理に判断し行動する
・目の前の報酬を過大評価し、将来的な利益を軽視
・同じ利特でも小分けなら喜びが増幅、同じ損失でも一括なら心理的負担が減少
人はない判断ミスをする
・ 労力には価値があるはずと考える(巻き込み!)
買う気にさせる
・単純接触効果(多くの場面で商品や顔を見せる)
・ゴールが見えるとやる気が出る(エンダウトプログレス)
みんなが欲しければ私も欲しい
・返報性は伝わるスピードが早く影響力も大きい(ポジティブな言動・行動を!)
マネジメントのために
・言われた通りに振る舞う(メンバーには強みを伸ばすラベリングを!)
・内容よりも、口調や表情などをょとる(メラビアンの法則)
・ネガティブな言葉が生産性に影響する(老いは30歳から→ほんとに老いる)
仕事に生かす
・3Mで成果を最大化(マインドセット/モチベーション/メソッド)
・他人の目、見られてる感が高いパフォーマンスを発揮
・進捗可視化するとやる気が持続
・フロー状態(ゾーン)にはいるパターンを認識、再現
買い物の罠を回避
・囮効果(高額-低額商品で提示)に注意
・松竹梅効果 -
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本書の副題は「自分で考える力が身につく!」です。
そして、カバーの見返しには、「先行き不透明な時代にビジネスの基本の「き」を学び、生き抜く力を身につける。」とあります。
そうなんです。子どもたちには、中学生の頃から、ビジネス世界の共通言語である(私見)MBAの考え方を知ってもらいたいんです! だって、中学3年生は15歳。あと3年で成人なんですもの!
18歳(ほとんどの子が高校3年生)になれば、民法上の契約行為が単独でできるようになります。自分で考えて行動できるようにならなければ、社会的に危ない目にあう可能性があるかもです。ネット社会は、子どもを親の目から遠ざけた感がありますから、さらに危ない。
20歳が成人だったころは、大学2年目ですから、大学で教養科目を学んでいたり、社会人経験があったりして、多少は世間に揉まれていました。
だから、今の子どもたちはたいへんなのです。ぼ~っと生きてはいられなくなっています。
MBAの考え方を知っておけば、ひとつの型が身に付きますから、行動指針や目標設定も立てやすくなるのではないでしょうか?
MBAとは、マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション(Master of Business Administration)、経営学修士です。
科目的には、経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、イノベーション、人的資源管理、リーダーシップ、クリティカル・シンキング、ケーススタディなどですよね。
本書では、「第1章 ビジネスってなんだろう」から説き起こし、イノベーション・マネジメントからマーケティング、会計学へとビジネスの仕組みを説明していきます。
ビジネスピープルと中学生では、モチベーションが異なります。
本書では「誰かの悩みを上手に解決することが、「経営学」の出発点とし、各自が得意なことをすることが「私たちの世界をつくっている」、「相手の困りごとを探し、自分の強みを発揮して、問題を解決し、対価をもらう」、「大人になってお金を稼ぐ「仕事」とはこういうことだ」と説明をしています。
誰かの悩みを解決する。その誰かとは、自分自身も含んでいると、わたしは考えます。
社会のできごとを整理して考え、セルフマネジメントにも活かす。
整った自己を用いて、他者の問題解決にも寄与する。
そういう視点でMBAの手法を取り入れてもらえたら良いな、と思います。営利企業だけでなく、非営利団体にも活かせるはずです。
単なるウンチクの披歴ではなく、押し付けではないかたちで、子どもたちの将来に繋がる材料にしてもらえたら良いな♡
〔目次〕
第1章 ビジネスってなんだろう?
第2章 新しいビジネスをつくろう
第3章 買ってもらえる仕組みをつくろう
第4章 お金の流れと使い方を知ろう
第5章 たくさんの仲間と協力しよう
第6章 論理的に考えよう
第7章 頼れるリーダーになろう
第8章 ケーススタディで学ぼう -
Posted by ブクログ
行動経済学を学ぶことでビジネスに生かせるだけでなく人付き合いや貯蓄、ポジティブな考え方を身に付け幸福度を上げることができる。
私も知らないうちに「行動経済学」によって操られているのを知ることができた。
1. プロスペクト理論。失う1万円の方がもらえる1万円より価値が高い。アンケートでは「どちらかと言えば〜」と5段階評価の2と4を選ぶことが多い。
2. バンドワゴン効果→行列には並んでみたくなる。
3. ハロー効果→何か1つ飛び抜けた特徴を持たせると、全てが輝いて見える。
4. エンダウトプログレス→ 目標に向けてすでに1歩踏み出していると思うと継続のモチベーションとなる。(入ったばかりの新入社員に「ユニットリーダー」などと最初から肩書を与える)
5. ラベリング効果→相手に良い「ラベル」を貼ると良い行動を引き出せる。しかし負のラベリングをするとモチベーションが下がってしまう。
6. ザイアンス効果→目に入る機会が多いほど、好感度が上がる。用がなくても顔を出す。
7. カクテルパーティー効果→名前を呼ぶと、信頼関係が生まれ安い。
8. 返報性→先に相手に交換を持ってあげると、相手も返してくれる。ギブ&ギブ&ギブ。
9. フレーミング→同じ内容でも、表現の仕方によって印象が変わり、意思決定に影響を及ぼす。「8割が賛成しています」と言うか、「2割が反対しています」と言うか。
10. プライミング効果→事前に与えられた刺激や情報の影響を受けて行動しがちになる効果。安全運転をしたいなら「家族の写真」をキーに貼っておく。
11. レジリエンス→失敗で終わらせなければ、いずれ必ず成功する。失敗を重ねるうちに、「失敗は修正できる」と言うことを学習できる。だから失敗を繰り返し体験するしかない。