スチュアート・タートンのレビュー一覧
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特殊設定ミステリー。
文明が黒い霧によって滅んだ後の世界。孤島で生き残った人たち。その中で殺人が起き、霧から島を守るバリアも停止してしまい、それを再稼働するためには犯人を突き止める必要がある…とのこと。
特殊すぎて設定を飲み込むのに時間がかかるんですが、犯人探しとバリア復活って別に関係なくないですか??と首捻りながら読み進めるので、物語の世界に入り込むのに時間かかりました。
文明世界を知らず閉ざされた世界で平和に生まれ育った島民たちが探偵役なので、なんというか危機感が薄い。もうすぐ霧が迫ってくるのに寝ちゃったの!?(眠らされるケースもありますが)みたいなそれも特殊設定なのでしょうが、イライ -
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イギリス各紙が絶賛したという「特殊設定」ミステリ。
突如発生した謎の霧により、世界は滅亡。ギリシャのある孤島にのみ、霧の侵入を防ぐバリアが張られ、「世界の終わりの島」となった。ここに、100名を超える住民と、彼らを率いる3人の科学者が暮らしていた。だがある時、科学者の1人、ニエマが殺され、バリアが破られた。霧が島に侵入するまでの時間はわずか。バリアの破壊はニエマの死によって発動されていたらしい。ならば、ニエマを殺した犯人を見つければ、バリアを再起動できるのか・・・?
島民の1人のエモリーが探偵として謎に迫っていく。
冒頭には登場人物が挙げられていて、これらの人々がある「計画」に重要な役割を -
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まず惹かれたのはタイトル。
世界の終わりに起こる最後の殺人って?という興味。
そして次に設定。
未来×タイムリミット。
探偵に課せられたのは、
人類を救うためには46時間以内に犯人を見つけなければならないということ。
この二つの要素から興味をそそられ手に取ったが、一言で言えば難解。
世界が霧に飲み込まれ、人類が滅亡した後、
唯一残された島には122人の人間が暮らしていた。
島の外は有毒な霧に覆われており、島を守るバリアが唯一の生命線となっている。
そんなある日、三人いる長老の一人、ニエマが殺害される。
彼女はバリアの維持に不可欠な存在であり、
彼女の死によってバリアは解除され、霧が島に迫り -
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Posted by ブクログ
☆3.5くらい
設定の面白さ、ミステリ物語としての緻密な構成は素晴らしい。だがそれを損なわせているのが文章。翻訳か原文か、どちらかがとにかくこちらの理解を曖昧なものにしてくる。するすると読めるとは言い難い。人物も多くて覚えきれず、それも分かりにくさに一役買った。誰?と思いながら読むことが何度も。
ただそれでもサスペンスじみた構成力には脱帽だ。タイムループものは混乱して然るべきとも言えるし、整理しながら読めば傍観者ではなく探偵として没入し、もっと楽しめただろう。
いやそれにしても久しぶりにミステリでここまで主人公に寄って物語を読めた。大抵探偵役には早く推理聞かせてくれないかな、と思っているとこ -
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Posted by ブクログ
今時流行りのループ系小説と言って良いのかはわからないけれどもループして同じ日を繰り返し、事件を解決するお話。面白いのが、一日が終わると違う宿主として目覚め、その宿主の性格や元々持っている判断力、思考力や人格に左右されるところ。期限は7日間で、傍観している人曰く、相当数繰り返しているらしい辺り、傍観者というか観察者も大変そう…
ミステリーとしては面白いんだけど、この舞台設計を作ったというSF的な仕組みはちょっと読み終わっても「ん?」という感じ。繰り返す度に毎回注意喚起に行くのは大変そうだし、そこも踏まえて過去の自分が行った行為は7日分は更新されるんだろうか?なんかややこしい。そして、この場合モ