リース・ボウエンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
リース・ボウエンの【英国王妃の事件ファイル】シリーズ第5弾!
主人公のジョージーが、イギリスを飛び出してフランスのリゾート地へ!
しかしただのバカンスではなく、親戚である英国王妃の密命を帯びた旅です。
この物語の舞台は1930年代。大恐慌の影響が色濃く、物語にも人々が苦しい生活をしていることがわかる描写が登場します。
ジョージー自身も王家の親戚筋でありながら、もともと実家は貧しく、恐慌の影響で仕事も見つかりません。
この物語で特徴的なのが、お金についての描写が多いこと。
そのあたりの世知辛さが物語をリアルなものにしています。
今回ジョージーがバカンスに出かけるための旅費についても、背景がしっかり描かれていて興味深いです。
もう一つ、今回のお話のポイントは実在の有名デザイナーが登場するところです!
著者のリースさんが、「この時代のこの時期にこの場所にいそうな著名人」を想定して書いたのだそう。
物語の時代をよりリアルに感じられる演出でした。
ミステリの面では、容疑者も多く、読者に推理させる余地がある設定ですが、うーんというところ。
わりと早い段階から登場する伏線も、後半にバタバタっと雑に回収される感じです。
舞台設定や謎の多さが魅力的なだけに、ミステリ部分の結末もがんばってほしいと感じました。
◇おすすめポイント
・1930年代のバカンスの雰囲気を楽しめる
・「お金はどうするの?」という部分までしっかり描かれている
・実在の有名デザイナーが登場
◇こんな方におすすめ!
・自立したいと考えている女性
・バカンス気分を楽しみたい
・1930年代の暮らしに興味がある -
Posted by ブクログ
リース・ボウエンの【英国ひつじの村】シリーズの第一弾!
【英国王妃の事件ファイル】シリーズで有名な著者が、そのシリーズよりも前に、初めて書いたミステリシリーズです。
主人公が巡査ということで、ややコージーミステリの定義から外れるような気がしますが、主人公の暮らす町や日常の描写が豊富で、物語の世界観をたっぷり楽しめるのはコージーミステリ的。
英国ミステリではおなじみのパブのシーンも登場します。
男性でしかも警察関係者が主人公ということで、女性が主役の物語よりも、全体的に危なっかしさがないですね。
主人公が冷静なキャラクターなので、周囲の女性キャラの個性が際立って、主人公を取り巻く人間模様の面白さが目立っています。
ミステリの謎解き部分はやや物足りないですが、読者に頭を使わせる展開にしていると思います。
イギリスの中のウェールズの人々の気持ちや、山歩きなどのアウトドアの要素もあって、イギリスを舞台にしたミステリの中でも異彩を放っていると感じました。
◇おすすめポイント
・主人公を取り巻く女性たちのキャラクター
・山歩きなどのアウトドアの描写
・イギリスの中のウェールズについて学べる
◇こんな方におすすめ!
・ウェールズ地方が好き
・山歩きが好き
・リース・ボウエンのシリーズが好き