さけハラスのレビュー一覧

  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

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    1巻完結。
    4人の高校生が宇宙服を着た白骨死体の謎を調べる青春ミステリー。SF的要素が入って、なんやら巨大組織の陰謀も匂わせてたいへん面白かった。
    コロナ禍による失われた青春が現実世界とリンクしている。
    舞台の高校は狛江市なのだろう。
    終盤の事件解決のキーマンが良かった。
    さけハラス氏の表紙が素敵。
    ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』は未読だが読まねばならんね。読んでない名作がたくさんある。

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    2025年11月18日
  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

    Posted by ブクログ

     現実感のない喪失

     悲しみと向き合うとき
     
     あなたは、何を想うのか__




     大切なものを無くして、その辻褄合わせがしたくて、めちゃくちゃな行動を取ったり、逆に何も動き出せなくなったり、ともあれ、令和の激動の時代は、さまざまな、心と命の変化があったことでしょう。

     この物語は、その全ての人たちに向けた、やさしい、とてもやさしい処方箋のようなものだと思います。

     是非とも、最後までお楽しみください。
     私にこの本を手に取るきっかけをくれた、すてきな表紙を彩る、さけハラスさん、
     そして、本作の物語を綴ってくれた篠谷巧さん、
     ありがとうございます。






     ※
     以下、ネタ

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    2024年11月23日
  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

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     二〇二〇年の緊急事態宣言から三年の月日が経った高校最後の夏、半田理久は小学校からの友達である宗太に抵抗を呼び掛けられる。
     失われた青春、奪われた青春、への抵抗だ。それが中学一年の時、仲の良かった四人組で高校の旧校舎に仕掛けた偽物の『呪いのお札』がまだあるのか確認しよう、というものだった。苦い過去も絡んで、いまはすこし距離のできていて紗季もメンバーに加わり、忍び込んだ旧校舎で、発見したのは宇宙服を着た白骨死体。『星を継ぐもの』から取って〈チャーリー〉と名付けたその死体の謎を解くために、彼らは奔走する。
     落ち着きつつも鮮やかな情景が浮かび上がってくる文章も相まって、切なくも爽やかな余韻の残る

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    2024年07月25日
  • この世界で僕だけが透明の色を知っている

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    人々から見えなくなり、忘れられてしまう透明病に罹ってしまった少女の物語でした。どれだけ大切な人を手放したくないと想っても、抗う術なく消え去ってしまう。そんな切なさを孕んだ恋物語に、思わず目頭が熱くなりました。
    解釈によっては、ハッピーエンドともとれるし、バッドエンドともとれる塩梅が良かったと思います。
    さらに、友人二人の手堅いフォローも良かったですし、母親や姉、教師の言葉一つひとつが蓮の糧になっているのも良かったです。サブキャラたちがちゃんと、生きるキャラとして描かれていて、物語に深みを与えていると思います。
    しっかりとした文と丁寧なストーリー展開のお陰で、スラスラと読むことができました。感動

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    2022年12月12日
  • つまり、雑念の沙鳥さん。

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    つまり、めちゃくちゃ面白かった。

    言葉を交わさずとも意思疎通が出来る超能力「テレパス」を持ち合わせた中学生男女が織りなす、ゆるい雑談グラフィティー。

    まず思ったのは本文に使われているフォント、良いですね。とっても読みやすい。

    「見た目は清楚な良家の令嬢」(p166)だけど中身はファンタジスタな女子・沙鳥さんと、「真面目に学校生活を送る、という方針を第一に掲げている」(p80)けども何かと巻き込まれ体質かつ環境適応能力が高い男子・芯条くんの掛け合いがとにかく楽しくてグイグイ読み進めてしまう。
    正直言ってキャラ設定としては特別目新しいものではないし、’ボケる女子をいなす男子’って作品は数多存

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    2022年10月07日
  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

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    半分ぐらい読み終わった所で、未だ宇宙服の白骨死体というものが漠然としすぎていて、ちゃんと完結するんだろうかと懐疑的に思いつつ、、
    終盤は早め展開でしたが、全体としては綺麗にまとまった作品でした。
    やはり青春物語は結末より、真実に近づいていく過程が良いものだ。。

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    2024年09月29日
  • 同い年の妹と、二人一人旅【電子特典付き】

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    一人旅好きの海人。父の生きてきた時の軌跡を追う妹・栞。そんな彼と妹が、「二人一人旅」という理由でこじつけて一緒に旅をする中、二人が徐々に心を通わせてゆく、心温まるお話。
    ほのぼのした空気感や、旅のワクワク感満載の、表紙そのままな、良き作品でした。

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    2022年09月04日
  • 私は今、旅をしています。

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    ネタバレ

    旅で撮った写真の加工とイラストの組み合わせで魅力的な絵になっている。この本は作り方自体は載ってはいないが作品集として物語形式で楽しめる。

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    2022年02月16日
  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    破茶滅茶なストーリーだか、映画の世界の話として擬えて読むと、読めないこともない。不思議な感覚の本でした。ただ最後の着地が雑だったように思います。いきなり「私たちはあなたと一緒に悲しむ事ができる」その一言で納得されても、こっちは「えっ」それで終わり?と拍子抜けしてしまいました。

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    2025年08月17日
  • 夏を待つぼくらと、宇宙飛行士の白骨死体

    匿名

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    本文中にも登場した、『星を継ぐもの』のオマージュであることは明らかだが、現代日本の高校生と組み合わせたところに面白さがある。

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    2024年08月17日
  • この世界で僕だけが透明の色を知っている

    匿名

    無料版購入済み

    フィクションとして、これまでおびただしい数の難病が開発されてきたが、透明病はそのうちでもかなり厄介な部類に入るだろう。ふたりの選ぶ未来に注目したい。

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    2023年04月13日