朝田小夏のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 無料版購入済み1
ナーラス国の王女のリリアーヌには双子の弟のアンリがいた。
しかしアンリが亡くなり状況は一変してしまう。
ナーラスは宗主国フォート国に接収されてしまう危機的状況になってしまう。
そんな最悪の事態を避けるためにリリアーヌは瓜二つのアンリに成り代わり王の座に就かなければならなくなった。
それから3年たちリリアーヌは表向きアンリとして生きている。
しかしアンリの嫁候補として集められた令嬢たちから好きな人を選んでと言われても女の自分にはどうしようもないのでイライラが募ってしまう。
それだけでなくリリアーヌがアンリとして生きていくにあたり許婚だったフォートの皇帝クロードとの婚約もあきらめなければならなかっ -
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ネタバレ帯には「コミカル中華ファンタジー」となっていたが、作者さまの過去作から察するに、ただコミカルさをお気軽に楽しむ話ではないはず。
と思っていたら、やっぱりだった!
割と最初から容易に人は死ぬし、終盤は物騒な展開からの大立ち回りの上、敵だったキャラは容赦なくご臨終。
可愛い表紙絵に騙されてはいけない。
コミカルな部分って、転生先の義父母とペットのアヒルくらいか。
あと、主人公が後宮でギャンブルするくらい?
一応化学薬品メーカー出の一般OLさんが、ほぼ一般知識で危機を切り抜けていく話。
一からのやり直しではなく、元々いた人に上書きされる形での転生なので、前との性格や知識の差で苦労することに。
礼儀 -
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ネタバレサブタイトルから分かる通り、皇太子は本気で投獄されてしまうので(本気なので拷問付きである)今回ヒーローは捕らわれのヒロイン状態に。
いつにも増して木蘭はヒーロー的に奔走することに。
いや、彼女がヒーローなのは毎回か。
劉覇のヒロイン度が今回より増したが正解かな。
何だったら陛下の方が余程活躍している。
主役二人がいちゃつける場面も前作までに比べたら多かったけど、その分の見返りが多かった気がする。
前作シリーズといい、ヒーローはぼろぼろになる定めなのか(心配になる)
シリーズ1作目を読んだときに裏切りそうだなと思っていたキャラが親身になって味方でいてくれたため、ここまで油断していたが、何とここ -
Posted by ブクログ
ネタバレ皇后様が案外あっさり……な展開だったので、冒頭から度肝を抜かれた。
タイトルにあるから展開は予想できるものの、てっきり未遂くらいで終わるのかと思っていたし、仮に実行しても序盤とも思わなかった。
そして、やはり前作で完全掃討できていなかった存在も復活。
こちらは予想通り。
そりゃ他の国も手にかけてきた存在が、そうあっさりやられる筈もなく。
婚約者とはいえ、皇帝の息子との恋愛もまた一筋縄では行かなかった。
立場が立場だから、想いを優先させるわけにもいかず。
両想いなのに、添い遂げられない危機を迎えるとは。
しかも今回は木蘭の幼馴染みも登場して、よりややこしい関係になってしまうし。
(しかも彼は諸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ即断即決の主人公だから、行動が早い早い。
姉を探しに後宮に潜り込むのも、危険と分かっていながら信じてもらうために人質を助けにいくし、婚約者に去れと言われて本当にすぐ去ろうとし、彼の本意が分かったら、すぐさま彼の元へと駆けていく。
何たる行動力か。
いい意味で素直なのだろう。
故に苦労する場面もあったが……(特に姉に対しては複雑だっただろう。彼女は生死が二転三転したキャラだったし)
一方ヒーローは、戦う時はかっこいいが、自身が抱えている問題もあって、許婚への対応が煮え切らない感じ。
はっきり言ってしまえば、こと恋に関してはヘタレである。
彼への説得は、体を張った分、主人公の方が余程男前だった。 -
ネタバレ 購入済み
事件は物騒、思考は少女小説
少女小説のような表紙に似合わず、起きる事件は毎回流血や人死ありの物騒なもの。政治も絡まったハードな陰謀のようだけど、ヒロイン彩蓮の行動が全てその場の感情任せな上に、なぜか他の関係者までもがそれに引きずられるように感情で動き出すので、結末は兄弟の愛憎劇。以前、今上は賢君で前王は隣国寄りなのが問題って書いてたのに、いつの間にか前王は善政を行って慕われてたとか今上が悪い風になってるのが気の毒。ヒロイン視点で善悪も動いちゃう感じがエモーショナルってことで、合う人にはいいと思います。