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名門武家の娘・黎木蘭は、連絡の途絶えた姉を探すため、宮女になって後宮へ。ある満月の夜、黒い官服を着た男を目撃する。その足元には、胴と首が分断された宦官の死体が転がっていて――。
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Posted by ブクログ
家族愛と恋愛にまっすぐな木蘭の復讐の物語。敵はキョンシーだと分かった時、はじめてファンタジー作品だと知った。普通の中華ものだと思っていた。 ヴァンパイアが混じったようなキョンシーで、西欧から来たというのも分かる。 割とあっさりとしたお話だったので、すぐに次作を読もうと思う。
面白くないわけじゃないけど、なんか微妙……。 察するに吸血鬼+微妙にゾンビなんだろうけど、時代と舞台に合わせてそれをキョンシーと表記しているので、うーん……。普通に西国で血を吸う鬼と呼ばれております、でよかったのでは。
即断即決の主人公だから、行動が早い早い。 姉を探しに後宮に潜り込むのも、危険と分かっていながら信じてもらうために人質を助けにいくし、婚約者に去れと言われて本当にすぐ去ろうとし、彼の本意が分かったら、すぐさま彼の元へと駆けていく。 何たる行動力か。 いい意味で素直なのだろう。 故に苦労する場面もあった...続きを読むが……(特に姉に対しては複雑だっただろう。彼女は生死が二転三転したキャラだったし) 一方ヒーローは、戦う時はかっこいいが、自身が抱えている問題もあって、許婚への対応が煮え切らない感じ。 はっきり言ってしまえば、こと恋に関してはヘタレである。 彼への説得は、体を張った分、主人公の方が余程男前だった。 抱えているものが抱えているものなので、仕方がない部分もあるが、君はこれからはもう少し自分のために生きてもいいんだよと言ってあげたくなった。 その点は、彼女が導いてくれることだろう。 まさかのキョンシー大発生な後宮もの。 思いのほか数が多くてびっくりした。 ボス戦での主役二人の息の合ったコンビネーションは見もの。 一方、ラスボス戦は意外にあっけなかったので(バトルがなかった)これは生存フラグ立ってないかと心配になった。 ラスボスを倒しても、後宮内が腐り切っているのに変わりはないので、立て直しだけでも大変そうだ。 これは、ヒーロー、休んでいる時間ない気がする。 主人公が後宮に入ってからの仲間から離反者、というか実はキョンシーだったんだ的な人が出てくるのではと心配もしていたが、その点は杞憂に終わってよかったと思う。 特に某キャラに関しては、絶対裏切るだろうと思っていたが、最後までただただいい子だったので、読み切って思い切り謝ることに。 ごめんよ、きみ本当にいい子だった(誰かは伏せる) 無事に帰れるように祈っております。
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