降田天のレビュー一覧
-
特殊な職業従事者と依頼者の話。依頼者にとっての現状(地獄)からの救済「よりそって死を見届ける」までの展開がとてもしんどい。それが救いになるけれど依頼者の未来は閉じてしまう。収録されている話の仕掛けがどれも違うのでそこを楽しんだ感じ。読むタイミングは大事Posted by ブクログ
-
自殺幇助業者〈さんず〉への申込方法が妙にリアル。
QRコードからHPにアクセスし、希望のプランを選び、用意されたフォームに入力する。
そのページが簡単に想像できてしまうから怖い。
物語の設定上、死を望む人しか出てこない。
読んで楽しい気分には決してならないけれど、意外な真相に驚かされる連作短編集。Posted by ブクログ -
戦中、戦後の話で少しレトロな感じが苦手でしたが、ページ数は少なく読みやすかったです。段々と真相が明らかになるにつれて切ない気持ちになりました。ちょっぴり切なく、でも非常に読後感の良い作品でした。Posted by ブクログ
-
04月-05。3.5点。
超貧困の兄弟、父親の死後別れ別れになる。久しぶりに再会した二人は、ある犯罪を企み。。
後半の謎解きが、怒濤の展開。次々新事実が明らかになるが物語に破綻無く、作者の筆力が高いことを痛感した。
哀しい物語。Posted by ブクログ -
アサヒとユウヒの狂言誘拐から始まる物語だけど、思ったよりも深すぎる話だった…。
第一部と第二部で内容がガラリと変わるというか、児童養護施設を助けるための狂言誘拐が一転、育児放棄致死事件に発展。読み始めの印象よりもかなり重い作品でした。Posted by ブクログ -
ブランド鮭養殖場の社長が海に転落死。真相を探るため、風真はグルメライターになりすまして一族に接近するが‥
アンナの出番が少ないのがちょっと寂しい。風真とアンナが栗田を尾行するスピンオフの話も面白かった。Posted by ブクログ