お股ニキ(@omatacom)のレビュー一覧
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「セイバーメトリクスの落とし穴」と同様に多くのデータが示されており、これまで見えていなかった部分にも興味を引き付けられた。
監督の采配、球場の広さ、選手の補強と育成、DH制とユーティリティプレーヤー、フライボール革命など他書ではあまり分析されていない話題が新鮮だった。
今年からメジャーに行くことになった、山口、筒香、秋山についても触れられている。
山口については、前田、田中タイプでメジャー適正が高いと言っている。ならば10勝程度は見込めるのか?私は疑問ありだけど。
筒香、秋山にはチャンスがあるという程度の評価だがとりあえずメジャー入りできたので期待する。
過去のデータと見比べると筒香は福留、秋山は青木タイプといえるのかな?
筒香と秋山は久々の野手なのでぜひとも活躍して欲しい。
筒香はホームラン20本、秋山は打率3割を達成できるかを念頭において観ていきたい。
著者がメジャーでは厳しいだろうと評価していた菊池は結局オファーなく広島に残った。これは結果オーライだと思う。
予定どおりにシーズン開幕までに本書を読み終わったが、問題は対策失敗で蔓延してしまったコロナだ。
日本のプロ野球は開幕延期が必至だし、メジャーリーグも怪しくなってきた。
この閉塞感が払拭されて、早く普通に野球が楽しめる日常に戻れますように! -
Posted by ブクログ
野球好きなら今では知らない人はいないであろうお股ニキさんの通称『お股本』。
ダルビッシュとのやり取りで有名ですが、ダルビッシュだけでなく、ホークスの千賀滉大、高橋純平、和田毅、大竹耕太郎も読んだ名作。
名作というのは目次から「オラ、ワクワクすっぞ!」ってくらい高まるもの。各章で必ず刺さる項目があるのが良くて、大抵中弛みになる傾向になる中盤(本作なら4〜6章)も目次の時点で面白いです。
以下、箇条書きで感想を書いていきます。
・野球の技術論(正確にはお股ニキの見方・考え方のエッセンス)についてメインに書かれているが、本文や脚注に選手紹介や用語解説があるから読む前は詳しくなくても大丈夫!ただし、野球のルールは知っといてねw
・日本(の野球)の問題点についても書かれている。
・スラットやピッチング、バッティングについては、アナライザー達がyoutubeやtwitterに動画をあげてくれているのでそれを参考にすれば捗る。
・各所で「今後の野球はどうなっていくのか」について書かれている。そこだけでも野球好きの投資界隈は必読の内容。
・2019年2月時点の情報ベースなのでそこは適宜置き換えてね。 -
Posted by ブクログ
本書を語る上で、触れなきゃいけないのは著者のこと。野球経験は中学野球部中退。しかしながら、野球好きが高じて膨大な数の試合を観戦、そこから得た知識と独自の研究が加わり、プロ野球経験者顔負けの慧眼と分析力。そこに分かりやすく伝える卓越したアウトプット力が加わり、Twitterにて監督采配や投球術について鋭い考察を連発。ちなみにこういう人を「プロウト(プロの素人)評論家」と呼ぶそうな。
ある時、ダルビッシュについて発信すると、なんと本人からリツイート。交流はそれだけに留まらず、ダルビッシュに伝授した“お股ツーシーム”を実際の試合で投じるという、著者の指摘の鋭さを裏付けるとともに、ダルビッシュの良きアドバイスなら素直に傾聴する柔軟な姿勢について、当時多くのメディアで取り上げられた。
本書は、これまでのTwitterの考察をベースに、昨今野球界のトレンドテーマである「フライボール革命」「盗塁やバント等の小技の減少」「継投の緻密化」「ジャイロボールの存在有無」「2番打者強打者論」等についてケレンのない持論を開陳。この一冊丸ごと「現代プロ野球論」になっている。今の野球って、こんなことになってるの⁈と思うはず。
本の帯の惹句「プロ選手にもアドバイスする独学の素人が、野球界の常識を覆す」。ここでいう野球界の常識とは「プロ野球、とりわけ日本プロ野球にはびこる伝統主義」を指している。本書には理科系のリポートと思しき様々なグラフや図表が掲載されているが、著者はデータをあくまでもデータは現状把握と考察のための材料とみなしている。元来、野球は数字と親和性の強いスポーツ。DeNA監督のラミレスは昨年シーズン、データを盲信するあまり、コーチ陣と不協和音となり失速したのは記憶に新しい。また、アナリストを重用する球団も増えている。著者はその傾向を指して、選手に対する尊敬の無さの顕れであり、野球からエンターテインメント性を奪っていることだと直言する。
イチローが引退会見で発した、最近のメジャーリーグは「頭を使わずにプレーするようになった」という話と同根である。要は、
●データ有りきで、選手の判断に信頼を置いていない。
●ホームランか三振の大味な野球になりつつある。
読みながら、現在のプロ野球で用いられ、当たり前とされている作戦・戦術とは別の作戦の有用性をしばしば語り、その一方で「大局観」についても鋭い考察を披歴している。例えば、野村ID野球はあくまでも戦術であり、タイガースが勝てなかったのは、チームにエースと四番不在という戦力に乏しかったからで、ペナントレースの長丁場において、作戦でどうにかなる問題ではないという、どこかの思考停止の球団オーナーに聞かせてやりたい提言に溢れた好著でありました。 -
Posted by ブクログ
本書は,セイバーメトリックスに代表されるデータ分析によった選手評価・球団経営を批判し,「本当にファンが求めている野球とは何なのか,エンターテイメントと結果重視のバランスを再考する」(27頁)ことを目的としている。
著者であるお股ニキ氏はTwitterのハンドルネームであって,もちろん本名ではない。しかし,いよいよ出版業界にも,HNとアカウント名で書を著す時代が来たものだ。
本書の構成は,第1章で野球を再定義したのち,第2~3章でピッチング論を投球術と変化球の側面から,続く第4章でバッティング論,第5章でキャッチャー論,第6章で監督・采配論,第7章で球団経営・補強論,第8章で野球文化論を再考する。
このうち,著者が最も力点を置いているのが,ピッチング論とキャッチャー論だと推測される。所詮,野球はバッテリーの存在を以て始まるスポーツであり,ピッチャーがいかなる球種を投じるか,そのボールをキャッチャーはいかに捕球して審判にストライクと言わしめるのかが重要だという証左でもある。
我々団塊の世代Jr.が1970年代後半か,80年代前半にエポック社の電子野球盤で遊んでいた頃,ピッチャーの変化球といえば,スライダー,カーブ,シュート,フォーク,そこにチェンジアップが加われば良いほうだった。しかし,20-21世紀転換期あたりから,ピッチャーの球種はバラエティーに富み始めた。スプリット,ツーシーム,フォーシーム,カッター,シンカー等々,何が違うのかが,素人では明確に分からなくなってきており,複雑すぎた挙げ句,それがまた野球観戦をつまらなくさせてしまっている原因かもしれなかった。
本書第3章のピッチング論後編(変化球編)では,その点を実に理論的に,かつ明確に解説してくれている。すなわち,ボールの変化方向としては,食い込むか逃げるかという横の変化と,ホップするか落ちるかという縦の変化が組み合わされて成り立つ。それを構成しているのが,ボールにかかる重力,抗力,揚力である。これらの力の作用が,ボールの回転方向,回転数,速度を決め,それぞれの結果によって,シンカー→チェンジアップ→スプリット→ツーシーム→フォーシーム→カッター→スライダー→カーブという順に,変化球が決まる。いわば,ピッチャーの投球とは力学の実践版であり,かなり頭を理論的に使うスポーツでもあることが,改めて認識される。
他方,キャッチャーの役割として,著者はとりわけフレーミングの重要性を謳う。それは,けっして捕球してからミットを動かす「ミットずらし」ではなく,「ボールの軌道を読んで先回りしてから,アウトサイドインでミットの先端で捕球すると同時に真ん中に引き寄せる」(168頁)技術を表す。近年のキャッチャーは,先発・中継ぎ・抑え(あるいは敗戦処理)の各投手から各球種を捕球するとともに,NPBならば,交流戦の普及によってバッターに関する情報を対戦相手分整理しなければならなくなった。その点で,非常に重労働なポジションと化している。そうしたキャッチャーのツールとして,フレーミングを意識しておくことが,今後観戦の楽しみの一つとなろう。
著者によるTwitterの呟きが,ダルビッシュ有投手のコメントを受け取るうちに,新書レベルまで発展した経緯については,甚だ驚くばかりである。野球を好きな一観戦者として,本書が上梓されたことを大いに歓迎したい。なお,「かつては新聞の巨人やホテル,土地,百貨店の西武が球界の中心」(281頁)とあるが,百貨店を擁するのは西武ホールディングスではない。今後訂正が求められよう。 -
Posted by ブクログ
大学まで野球をやっていた者です。
打者の目線のブレ、再現性、確率論、、、野球を現役でやっていた頃には薄々気づいていたが、なかなか自分では口でうまく説明できなかったところを、言語化して論理的に解説してくれて、思わず相槌を打ちながら読み入ってしまった。
投手の話(変化球の回転など)は難しかったが、また読み返して理解を深めたいと思う。
完全なタラレバだが、現役時代にこの本に出会っていたら多少は考えが変わっていたのかな?まぁ理解が追いつかなくて投げ出しているかもしれないけど(笑)
とにかく今でも極たまにではあるが野球中継を見たりするので、目線を変えて観戦してみたいと思うし、これからも野球のことを深く知りたいと思う。 -
購入済み
野球の見方が変わる
著者のデータにもとづく分析力に驚きです。野球に直接関わらないからこそ客観的に見ることができるのだろう。
最近の野球はいろいろな指標が開発されて何が何だか分からなかったが、この本を読んで少しは理解できた。
配球や球種など、野球中継を見るときの見方が変わりそうだ。