帝国データバンク情報部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
倒産の前兆
倒産とは資金繰りが飛ぶことである。
したがって、資金繰りの飛ぶ前兆が何なのか?
倒産企業30社の事例を通じてリアルに学ぶことがある。
記憶に新しい会社も散見される。
倒産の前兆
1.売上高下落
2.支出額増加
1.2.の差額、収支が▲になることで資金繰りが悪化することは、誰もが理解できる。
では、なぜ、1.2.が起きるのか?
それがこの事例で見えてくることだ。
改めて僕が認識したことは、
1.売上高の鉄則
①顧客、サービスともに一本足は止めよ。
※折れたときに痛い。
②提供価値を定義せよ。
なぜ必要とされるのか?売上は結果である。
③安売りを止めよ。
利益がでで資金が残る。 -
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Posted by ブクログ
予期せぬ不況や自然災害による収入減、過大な設備投資や人件費の増による資金繰りの悪化、コンセプトや理念は良かったものの事業としてのスキームに無理があったもの、競合の類似商品または大手の追随策に敗れたケース、人材教育やグループ経営のノウハウ欠如、果ては不正な利益操作まで。
事例に基づき、倒産に至った原因とそこから導き出される法則を解説している。
ステーキチェーン店の事例を見てみると、強気な出店攻勢や、値引きセールの濫発、別業態店舗への転換等により顧客に飽きられるといった流れに加え、立ち食いステーキ店などの台頭で壊滅的打撃を受けたとあるが、まさにその立ち食いステーキ店がある種の似た状況を辿っている -
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Posted by ブクログ
おもしろかった。OLの頃、金融機関ではないのだが、会社が有している債権を貸倒れすべきか、すでになされた貸倒れは適正だったかをチェックする部署で仕事していたことがあるので、その頃にこういう本があったらよかったのにと思った。
単なる財務諸表上の数字にとどまらず、その会社で働く人の雰囲気の変化やちょっとした行動など、そのような小さなことからその会社の経営状態を読み取っていくのは、難しいが面白い仕事でもあると思う。こういうノウハウが、金融機関の中ですら承継されていかないというのは本当にもったいない。失敗から学ばない組織がどうなっていってしまうのか…日本の金融機関の将来もちょっと心配になる。
もう少し細 -
Posted by ブクログ
コロナ関連倒産の事例を実名で挙げている。大半はよく言われている通り、「元から経営が行き詰まっていた会社がコロナで止めを刺された」ものだ。なので本書は、身の丈に合わない拡大戦略や市場の変化に対応できなかった企業の「オーソドックスな」倒産事例だ。追い打ちをかけるように社員による横領なども絡んでいる事例も。倒産する企業はやはりそれなりの背景があるものだ。
ほんの数ページだけ、本当にコロナが原因で倒産した事例がさらっと触れられている。例えば、コミックマーケット向けの印刷をしていた会社が、コミケの相次ぐ中止で売上が蒸発した、とか。これら事例は、主力事業で稼げなくなった時の転換が図れなかった事業だが、市