高木瑞穂のレビュー一覧

  • 追想の現場

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    写真で振り返る昭和史という感じのドキュメント本。写真がモノクロなのが残念だが、短くもよくまとまった解説文がとても読みやすく、心に沁みる。

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    2025年08月06日
  • 覚醒剤アンダーグラウンド 日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男

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    これを読んで思うのは覚醒剤が何かを日本国民はほとんど知らない、学校では『ダメ!絶対‼︎人間辞めますか?』と教わるからただの悪いものとしか思ってない。

    ただそれを広めたのは政府が絡み軍が絡み警察が絡み…こんな歴史があったとは、覚醒剤が発明されたことで人類は変わってしまったと言っても過言ではない。

    学校で教えたらいいのに、国民に対しての不都合な真実なのだろう。

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    2021年11月15日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    なぜ彼女らは立ちんぼをするのだろう。また立ちんぼの起源はどこからなのだろう。

    一見この世の理を外れた弱者のように見える彼女らが、実は自分からこの道を選択しているとするならばどうだろう。

    普段考えもしない非日常がそこには溢れており、
    現代に深く根付いている。

    生まれによる生活環境の差がやはり大きく決め手になっているように思われる。立ちんぼを立ち退かせたとて、幼少期の愛着障害を産み出してしまう家庭環境を根底から変えなければいつまで経ってもイタチごっこは終わりを迎えることはないだろう。

    また売春の取り締まりだけでなく、その売春を行う1つの要因となっているホストの方をより一層取り締まるべきだ。

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    2025年05月14日
  • 事件の涙 犯罪加害者・被害者遺族の声なき声を拾い集めて

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    事件の詳細を追求する作者の努力に敬服します。様々な人間模様や、その事件の奥に潜んでいる社会問題を明らかにしてくれていると思います。
    ただ読んでいると、全く食材の意識のない犯罪者などの人間性を開いて、とても憤りを感じる。
    犯罪によって被害を受けた方、また、その家族、そして理不尽な幼少期を過ごした犯罪者など、少しでも幸せを感じられるように生きてほしいと願うばかりである。

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    2025年01月05日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    ネタバレ

    取材・調査に深みがあって面白い。終章の問題提起には割と同感。自分も発達障害側とセックスワークは良くも悪くも隣接してるように感じるし、愛着障害に関する本もボチボチ読んでいかないとなあと感じた。あとセックスワークという概念からすると、路上売春の人達は自分のやることを労働とは自認しなさそうだし、ましてや連帯なんて絶対に嫌がりそうな感じもして悩みが深まった。

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    2024年11月30日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    タイトルのとおり。
    歌舞伎町(特に大久保公園のあたり)での路上売春について、筆者本人が立ちんぼたちにインタビューした結果と共に書かれている。

    ヤクザ、売買春、ホスト、複雑な家庭環境、精神的な疾患や障害等々、歌舞伎町でよく聞く話が色々と出てくる。考えさせられる。

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    2024年10月26日
  • 事件の涙 犯罪加害者・被害者遺族の声なき声を拾い集めて

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    高木瑞穂+YouTube「日影のこえ」取材班『事件の涙 犯罪加害者・被害者遺族の声なき声を拾い集めて』鉄人文庫。

    2022年発行の『日影のこえ』を加筆・修正、文庫化。

    中野劇団員殺人事件、千葉小3女児殺人事件、大阪21歳女性刺殺事件、前橋高齢者強盗殺人事件、京都アニメーション放火殺人事件、八王子中2女子いじめ自殺事件、三島バイク交通死亡事件、目黒5歳女児虐待死事件、大阪姉妹殺人事件の9つの事件の被害者遺族と加害者の裏側に迫るノンフィクション。

    鉄人文庫にしては硬派な内容だった。

    毎日のように殺人事件や虐待事件、交通事故、性的暴行や猥褻事件、いじめ事件のニュースばかりが目に入るような気が

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    2024年06月29日
  • 覚醒剤アンダーグラウンド 日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男

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    ネタバレ

    覚醒剤がどこから日本に来ているのか想像もしたことなかったが、韓国・フィリピン・タイ・米軍様々にルートを変え戦中から日本に流れ続けているというのは衝撃だった
    小型船舶での瀬取りには沖縄や九州の漁師が関わっていたり、外国人が関わっていたり、きっと思いもよらない人数が覚醒剤という犯罪には関わっているんだなと思う
    覚醒剤を買うっていうことは、その裏にある魑魅魍魎の犯罪全部を支えるってことで、改めてダメ、絶対って思った

    筆者も情報の確信を掴むことには苦慮していたが、全部ではないにしろ一部は覚醒剤の真実なんだろうという、一歩引いた目で読むのが良いと思う

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    2022年08月23日
  • 日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実

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    犯罪被害者の遺族のその後や、加害者の過去について取材してまとめた本。例えば、京都アニメ放火事件の加害者の父や妹、兄が自殺したことなどが取り上げられている。また、被害者遺族が、SNSなどによる誹謗中傷などで苦しめられたことが綴られている。
    SNSなどで軽々しく被害者や被害者遺族のことを批判してはいけない。当たり前のことがもっと、当たり前であってほしい。軽々しく傷つけた人たちには、厳罰が与えられても仕方がないのではないかと思った。

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    2022年07月24日
  • 覚醒剤アンダーグラウンド 日本の覚醒剤流通の全てを知り尽くした男

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    覚醒剤にまつわるルポ。

    毎年のように芸能人が覚醒剤関連で逮捕される中、やはりなぜ覚醒剤が流通してるのか、について思いを馳せなければならない。

    ヤクザが暗躍しているということで思考停止してしまうが、覚醒剤は生成過程で強烈な匂いや環境汚染が発生するため、日本での生成は難しく、海外から輸入されている。

    ルートは様々あるものの、年々検挙側の技術進歩もあり難度が高まっている。では一体誰が?というのは本作の醍醐味なので割愛するが、一度読んでおいて損はない一作。

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    2022年07月22日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    路上売春に至る経緯が割と生々しく書かれていた。いわゆる訳ありの女性が多く彼女らを見る目が変わった。
    FC2によく十代や二十代の女の子が小遣い欲しさに出演してると聞くけど彼女らと被った。

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    2025年11月07日
  • 殺め家

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    評価低いけど、一章が4頁ずつくらいなので、ノンフィクションとして読むと物足りないかも。文章の質がわりと良い週刊誌連載をまとめた本ってかんじ。もっと背景が知りたいとかその事件に興味を持って深掘りたいという方はその事件の関連の書籍を読めば良いと思う。
    日本を震撼させた様々な殺人事件をわりと満遍なく扱っており、あーそんな事件あったなあ、実際はこんな現場だったんだ。。と著者と一緒に怖いもの見たさの旅をしている感覚になれた。ノンフィクションというより事件現場を訪れる紀行エッセイくらいの感覚で読むと楽しめるかも。

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    2025年07月01日
  • 殺め家

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    読んでいて、結構怖くなりました。なぜこのような人生を歩んでしまったのか、家というか、住んでいた環境というか、家庭も含めて勉強になりました。

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    2025年05月06日
  • 殺め家

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    様々な事件の犯人の育った「家」または「土地」に焦点を当てたノンフィクション。一件一件が短すぎるのが難点。扱う事件数を減らしてより深く犯人について掘り下げて欲しかった。ちなみに同著者の『日本殺人巡礼』と一部内容が重複している箇所がある。(山口連続殺人放火事件など)

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    2025年03月15日
  • 殺め家

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    有名な事件ばかりで当時の記憶がよみがえる。
    こういう本に興味を持つことがなんとなく後ろめたいような気分にもなるが、
    こういう視点で事件を見られることはないので。
    事件の深堀り、というほどでもないけれど、丹念に現場を訪れ危険もあっただろうがその土地のことをいろいろ調べている

    「かつてここに怪物が住んでいた」は、ここで、怪物になったのか、ここに住んでいたから怪物になった、のか・・・。

    文章の校閲が甘い個所がいくつか、と、同じ表現が違う事件で使われるのがどうも気になった。「萌芽」とか、「刑場の露と消えた」とか。

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    2025年02月03日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    最近ニュースで何かと立ちんぼ女子やトー横などが報道されているけど表面的なニュースが多いので取材を記録したこの本を読んでみた。

    元々フライデーの記者とか書いてあったから、この方の他の本は読んでないが、取材はよく出来ているものの、読み物として独自の視点や切り込みがあるようには感じなかった。

    とはいえ、立ちんぼの女の子に1年なり時間をかけて取材している。

    売春買春に対しての罰則がない法的な問題もあるし、

    若い女性達が簡単に自分の身体を売る事に最初は疑問を感じたが取材された女性達は家庭環境に問題を抱えている子も多いなと感じた。
    帰る場所がない事、家族に大切にされているという実感が無いこと、

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    2024年12月19日
  • 殺め家

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    過去に日本で起こった凶悪事件の現場やその犯人が生まれた場所を訪ね、写真と共にその犯罪、犯行、犯人の生い立ち、動機等を振り返る一冊。

    流石に50年以上も生きているので、掲載されているほとんどの事件に記憶がある。

    犯人に同情する訳ではないが、やはり犯人には出自に問題があるケースが多い。「貧困」「偏見」「ハーフ」「外国人」「朝鮮人」「村八分」「家庭崩壊」等々。

    まれに、金持ちのボンボンの犯行もあるが、やはり尋常ではない幼少期 を送ったことで、異常な性格になってしまった事件が多い。

    この国の歴史の闇である。
    その闇をつくったのは、政治だ。
    やはり、ここにも急速な高度経済成長を戦後するために無理

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    2024年11月09日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    歌舞伎町の大久保公園周辺にて、路上売春(所謂、立ちんぼ)を行う女性8名のインタビューに加えて、新宿という土地と売春行為の繋がりを歴史的な経緯から辿る一冊。

    新宿の路上にて、自身の身体に手頃な値段を付けて容易く売り払ってしまう女性達。月並みな言葉になるが、「もっと自分の心と身体を大事にしなよ……」と思う。けれど、それが出来ない。彼女達の話を聞くと、いずれも親の虐待や育児放棄、経済的困窮から「愛された記憶がない」と語っている。最も身近な人間と、十分な愛情や信頼関係を築くことができなかった女性達。ゆえにそれが仮初であっても、ホストから愛情らしきものを示されれば、それを全ての拠り所にしてしまう。そう

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    2023年12月28日
  • ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春

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    いたましい。
    60代と見られる街娼の方のインタビューは、読んでいるこちらの心が砕けてしまいそうなほど、ただただ、いたましいものだった。

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    2023年09月15日
  • 日影のこえ メディアが伝えない重大事件のもう一つの真実

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    交通事故、殺人、子供への虐待、学校でのいじめ等々。日々、様々な
    事件が発生している。

    事件が起これば加害者が未成年でなければ名前が公表されるし、
    被害者が見目麗しい女性なら、加害者以上にそのプライベートは
    マスコミによって丸裸にされる。

    そんな報道は報道とは呼べないし、必要以上の情報を興味本位で
    取り上げるのは如何なものかと思う。

    しかし、一方で事件の裏には加害者側・被害者側の多くの関係者
    がいるのだ。そんな人々の「声」を拾い上げ、映像化している
    YouTubeチャンネルの書籍化である。

    300ページに満たない本書では9件の事件を取り上げているが、
    映像化した作品に加筆するのであれば、

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    2023年06月18日