あらすじ
我が国の覚醒剤史を紐解くと、「第一次覚醒剤禍」「第二次覚醒剤禍」「第三次覚醒剤禍」の三つに大別されることが分かった。
「第一次覚醒剤禍」は、第二次世界大戦中に眠気を除去し集中力を高めるという理由で日本軍に重宝されたヒロポンの中毒者が終戦直後、混乱した社会情勢のなか多く生まれたことを指すが、以降の「第二次覚醒剤禍」の裏ではヤクザや韓国と日本の、時の両政府が、「第三次覚醒剤禍」の裏ではヤクザや警察や米軍が跋扈していた。
むろん、ヤクザが絡んでいることは誰もが想像できよう。だが、政府や警察や米軍までとは思いもしなかった――。
「はじめに」より
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Posted by ブクログ
これを読んで思うのは覚醒剤が何かを日本国民はほとんど知らない、学校では『ダメ!絶対‼︎人間辞めますか?』と教わるからただの悪いものとしか思ってない。
ただそれを広めたのは政府が絡み軍が絡み警察が絡み…こんな歴史があったとは、覚醒剤が発明されたことで人類は変わってしまったと言っても過言ではない。
学校で教えたらいいのに、国民に対しての不都合な真実なのだろう。
Posted by ブクログ
覚醒剤がどこから日本に来ているのか想像もしたことなかったが、韓国・フィリピン・タイ・米軍様々にルートを変え戦中から日本に流れ続けているというのは衝撃だった
小型船舶での瀬取りには沖縄や九州の漁師が関わっていたり、外国人が関わっていたり、きっと思いもよらない人数が覚醒剤という犯罪には関わっているんだなと思う
覚醒剤を買うっていうことは、その裏にある魑魅魍魎の犯罪全部を支えるってことで、改めてダメ、絶対って思った
筆者も情報の確信を掴むことには苦慮していたが、全部ではないにしろ一部は覚醒剤の真実なんだろうという、一歩引いた目で読むのが良いと思う