一本木透のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
首都圏で立て続けに起こった3件の殺人事件。そんな折、太陽新聞の記者である一本木透のもとに、殺人事件の犯人を名乗る者から手紙が届く。「お前だけに犯行メッセージを送る。言葉でおれの殺人を止めてみろ」
かくして、人間をウイルスと定義し、自らをワクチンと称する犯人との、読者を巻き込んだ紙上討論が始まる。犯人の動機は何なのか、なぜ一本木を対戦相手に定めたのか。新聞紙上での「殺人犯」と「記者」との対話は、実はまた別の顔を持つ者同士の対話でもあった。解決編でこの意味深なタイトルの意味を知り、結末でまたそれがひっくり返されたことに気がつく。何が善で何が悪なのか、簡単に答えを与えてはくれない。
マスコミ業界 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「7人の記者」というタイトルをみて、最初の登場人物欄にある記者であろう人を数えました。
この人たちのことかな、と読み進めたら最後
トレイシー編集長が記した名前にはユズルが…!古賀は嘘つきな敵なので当然ですね。
自分の利益よりも、誇りのために立ち上がる記者たち。しかし376ページで、志村は七海の動機こそが、自ら命を絶った女性の尊厳を取り戻すことが立ち上がる起点である。自らの地位や名誉挽回を求めることはジャーナリスト失格である。と言っている。確かになと思いました。
自らの地位を追い求めることは、本作での政治家たちと同じになってしまう。本末転倒だ。
しかし誰しも、自分のために活動することは至極当然