松本修のレビュー一覧

  • 言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)
    アホバカ分布考は学生時代に読んだきりだったが、今回読んだ当本は、日本語研究の手法として感度するものが多かった。ネタの展開のさせ方はバブル臭さを感じるが、それがかえって日本語の古典的おもしろさを強調させている。
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    興味本位で読んでみたが、実に学術的に素晴らしい仕事で、圧倒されることになった。各地の方言を採取しそれが京を中心に同心円状に分布している事を示すことによって、元々時代ごとの御所や宮中での高貴な女房言葉だった可能性を論じている。この論考は調査結果と数多くの文献をベースにしているので説得力がある。
    また、...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    あの「アホ・バカ分布考」の探偵ナイトスクープ松本さんが、同じく投書をもとに男根と女陰の名称を調べたという大作。
    いやいや、文化人類学ですよ。民俗学。アホ・バカと同じように、京都を中心とする同心円で言葉が伝わっていくということと、性がタブー視され言葉が秘められること、いろんなテーマが含まれています。
    ...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    奇書。奇跡の書。庶民の日々の暮らしに一大エンターテインメントを見出す「探偵!ナイトスクープ」を作り上げたテレビマンであり、番組始まりとはいえ「全国アホ・バカ分布考」という前人未踏の日本語研究を成し遂げた学者であり、圧倒的に女性礼賛者である独身男が、成し遂げたテレビでは放映出来ない、女性器と男性器の名...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
     女性器と男性器の呼び名の所以由来を日本霊異記をはじめとした膨大な資料の中から読み解いていく。

     とりわけ「まら」が仏教語源かどうかについての考察はスリリングで、古典にあたって間違いを修していく楽しみを味わえた。こういう発見や論理的展開があるから批評や研究というのは楽しいんだよなぁ、ととみに思う。...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    2018/10/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2020/3/23〜4/4

    探偵ナイトスクープ発で絶賛された、「アホ・バカ分布考」の仕掛け人、松本修氏の眼の眩む様な努力の結晶の第二弾。男女性器の呼び方もみごとな周圏を描いていたことには驚かないが、その呼び名のルーツを探る氏の執念に脱帽。素晴...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    これも『全国アホ・バカ分布考』のように、ある視聴者からのハガキが元だった。ただし、女陰・男根語は放送禁止用語であるため、テレビでは取り上げることができなかった。

    「アホ・バカ」と違って、話はスピーディーに進んで行く。ただし、実際にかけた時間は23年!

    今回は、もう調査方法は確立されているし、大学...続きを読む
  • 言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)
    『アホ・バカ』、『マン・チン』は、タイトルの言葉のみを徹底的に調べ上げる本だったが、こちらの本は、もう色んな言葉をとにかく調べて調べて、ついにはいにしえの日本語とも言える琉球語を求めて、波照間島までやってくる。

    『源氏物語』、そして周圏分布考の始祖『蝸牛考』まで取り上げ、名詞・動詞だけでなくさまざ...続きを読む
  • 言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)
    <目次>
    序章   「好き」を表す日本語は「好き」だけか?
    第1章  御所から広まる高貴な言葉
    第2章  紫式部さん、あなたは『源氏物語』の中で、「戻る」を使いましたか?
    第3章  琉球のことばが浮かび上がらせる日本語の原像
    第4章  豊かな方言の時代を生きてきた
    第5章  『蝸牛考』の原点へ
    結び...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    <目次>
    第1章  東京での「おまん」の衝撃
    第2章  「虎屋」の饅頭へのあこがれ
    第3章  「チャンベ」「オメコ」らの愛すべき素性
    第4章  女性の心に生きる「オソソ」
    第5章  琉球に旅した『古事記』の言葉
    第6章  「チンポ」にたどり着くまで
    第7章  「マラ」と南方熊楠
    第8章  女陰語の将...続きを読む
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    人気番組「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーだった松本修氏が番組では、放送禁止コードに引っかかるため残念ながら取り上げられなかった女陰・男根に関する日本語について全国分布をまとめたものです。新書なのですが、学術的にもきちんと調査されていて日本国民必読の内容です。松本氏の文章もどこまでも紳士的で好...続きを読む
  • 言葉の周圏分布考(インターナショナル新書)
    お借りした本です、わたしには少し難しかったです。

    言語の広がり方面白いとは思いましたが、歴史的な予備知識がないと難しいと思いました。
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    筆者のあふれるばかりの思いが詰まった一冊。楽しく興味深く読ませて貰いました!
    「オソソ」は確かにイイなぁ…。