渡辺佐智江のレビュー一覧
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生前、自身について多くを語らなかったビルカニンガムの生い立ちを知ることができる貴重な一作。
彼の哲学や信念はこうして誕生したのか、と深く感銘を受けた。
本質を見る目、ファッションに対する情熱、行動力、センス、公平さ、全てにおいて右に出る人はいるのだろうか…。
自分に嘘をつかず、人を欺かず。
こうした...続きを読むPosted by ブクログ -
文庫の帯は岸本佐知子先生「ワイルドで奥深くて崇高な、世にも美しい言葉のテロ。姐さん、一生ついていきます。」
単行本訳者あとがきに、ナックルダスターで武装して会いに行ったという挿話。
文庫版訳者あとがきの、バイク用ヘルメットを脇に、階段を駆け下りてきたアッカーの姿が目に浮かぶ、という結び。
それらに惹...続きを読むPosted by ブクログ -
好きでも嫌いでも最高でも最低でもない……というかなんというか。
ジェイニーのことは相容れない部分が多いし分からないんだけど、分かる……。
急な坂道を駆け下りだしたら止まらないように、結構早いペースで読んでしまった。
日本語の翻訳が『そのもの』、何と言えばいいのか、最初からこの血みどろ臓物ハイスク...続きを読むPosted by ブクログ -
こんな表現の仕方があることに感激。
読んでいるうちになんだか落ち着かなくなって解説を見たくなったけど、解説なんていらないとも同時に思っていた。
登場人物の汚い言葉遣いが不思議と嫌いじゃない。
ジェイニー支離滅裂なんだけど自分も現実から目を背けたい時に支離滅裂なこと考えるなと思った。
私が思う一...続きを読むPosted by ブクログ -
血と体液とで体がべたべたになるような感覚。捨て鉢で衝動的で誰かと交わらずにはいられない主人公の本当は愛されたいだけなのにという心の叫びが苦しい。Posted by ブクログ
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物凄いものを読んでしまったなと思いました。パンク…アナーキー…あまり馴染みがない思想なので合ってるのか分からない。人前で読むには挿絵がちょっと心配。
カーター大統領との関係は良好なのかが気になりました。ホーソーンの「緋文字」もこういうお話だったのか。。?
よく考えると、最初の時点でジェニーはまだ10...続きを読むPosted by ブクログ -
1歳で母を失ったジェイニー・スミスは
メキシコのメリダで父ジョニーと暮らしていたが、
10歳の時点で既に近親相姦関係にあった。
ところが、父に新しいガールフレンドが出来、
厄介払いされそうになって嫉妬・狂乱。
ニューヨークで不良グループと付き合い、
乱倫・暴力・飲酒・薬物三昧からの中絶まで体験。
売...続きを読むPosted by ブクログ